氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

いか焼

2006-02-16 10:14:48 | 懐かしの食品
「いか焼」と言えば大阪以外の地方では何を想像します?
多分串に刺した「いかの姿焼」を想像されるのでは・・・

大阪で「いか焼」と言えば「いか」の切り身にメリケン粉を溶いて二枚の鉄板で両面を焼いた食べ物です。
「お好み焼」の野菜抜きのような食べ物でソースを付けて食べます。
今は卵入りが普通ですが昔(昭和30年代初め頃)は卵無しが10円でした。

最初は露店商がお祭りや夜店の屋台で「いか焼」を売っていました。
香ばしい匂いが堪りません・・・
大きなヤットコの先に鉄板が有り「いか焼」を一枚ずつ焼いていました。
屋台の焜炉の上に何枚も並べて手際良く「いか焼」が出来上がる。
大きな刷毛でベッタリとソースを塗りつけて経木の船に「いか焼」を乗せてくれました。

露店で大人気の「いか焼」はやがて常店の「赤外線いか焼」に進化します。
あの経木の船に入った「いか焼」がなんとも懐かしい・・・