氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

50円札

2006-12-31 00:20:03 | 懐かしい思い出
たしか昭和30年代の初め頃まで「50円札」が有りました。
高橋是清の肖像の少し黒っぽいお札です。
板垣退助の100円札は赤っぽいお札でした。

「50円札」は中途半端な値打ちのお札で貰っても余り嬉しくありません。
貰わないよりは良いのだが・・・嬉しさも半減です。
岩倉具視の500円札か聖徳太子の1000円札を貰うと大感激でした。
正月の御年玉くらいにしかお目に掛かれません。

気軽に貰えたのが100円札か50円札でした。
どちらも精々が駄菓子屋かお好み焼屋での散財で終了です。

しかし50円玉や100円玉の硬貨よりは御札の方が値打ちが有りました。
高度成長に伴うインフレで貨幣価値が下落していたのです。

粉薬

2006-12-30 00:09:49 | 懐かしい品物
最近は粉薬を見かけなくなった。
売薬では太田胃酸か龍角散くらいしかない。

昭和30年代は医者や病院から貰う薬は粉薬でした。
医院の薬局で薬を調剤し一つ毎に薬包に入れて有る。
乳鉢で薬を混ぜていた事を思い出します。

子供の私には粉薬を飲む為にオブラートが欠かせませんでした。
飲むのに失敗して上顎や喉にオブラート包みの粉薬がひっつくと
苦くて苦くてえらい目に遭います。
医は仁術だった頃の思い出でした。

粉シャンプー

2006-12-29 00:26:50 | 懐かしい品物
昭和30年代の初め頃まで洗髪は石鹸でしていました。
そしてシャンプーが売り出されます。
しかしシャンプーは粉でした。
一回分が袋に入った粉シャンプーです。

粉シャンプーで洗髪すると良い匂いの泡が沢山出て気持ちが良かった。
リンスなんかはまだ知りません・・・
髪の毛がキシキシして油気が取れて爽快でした。

液体のシャンプーが売り出される前の懐かしい品物の思い出です。

練り歯磨

2006-12-28 00:12:23 | 懐かしい品物
昭和30年代後半に粉歯磨からチューブ入り練り歯磨きに進化します。
しかし金属製の鉛のようなチューブに練り歯磨は入っていました。
ゴツゴツした金属製のチューブは硬くて使い難い不便な容器です。
チューブが途中でパンクして横から練り歯磨が出て来てしまう・・・

冬場には金属が硬化してひび割れる。
チューブが凸凹に成り練り歯磨を最後まで使い切れない。
キャップがねじ込み式で廻すのが面倒くさい。

でも缶や瓶に入っていた粉歯磨よりは新鮮な感覚でした。
些細な事ですが新製品を使う事で日常生活が進歩したようで嬉しかったのです。

歯磨粉

2006-12-27 00:18:01 | 懐かしい品物
昭和30年代の中頃まで歯磨は缶か瓶入りの粉でした。
我が家ではサンスターかライオンを使っていた記憶が有る。

歯ブラシを水に濡らして「歯磨粉」を付けます。
子供にはハッカの辛さと刺激が強烈でした。
練り歯磨のような軟弱さは一欠けらも無い質実剛健です。

昭和30年代後半に子供歯磨きが売り出された時は驚きました。
バナナ味にイチゴ味の子供歯磨・・・年下の従兄弟が使っているのを見て信じ
られない思いをした事を今も覚えています。

この頃から日本の高度成長が本格的に成り大量消費時代が始まる。
日本中が元気で未来に希望が持てたあの時代が懐かしい・・・

官大有険 樹大招風

2006-12-26 00:29:55 | 名言
「俚諺」の名言です。
「大官になれば危険が有り、大樹になれば風当たりが強い」
東京都知事と謂う大官になれば世間からの風当たりも相当に強くても当たり
です。
最近は都政の私物化などと批判がエスカレートしている。

普段の歯切れの良い言動が何故にか鈍っているのは何故か?
やはり後ろめたい事が有るのだろう・・・
どちらかとと謂えば好きな政治家だったのに残念です。

自分の子供と成れば援助したい親心は理解できる。
オナー企業で有れば幾ら援助しようが誰に遠慮する事も無用です。
しかし上場企業なら株主に対して背任行為に成り不適切である。
まして公人で有る知事においておや・・・

ビビンチョ

2006-12-25 00:06:16 | 懐かしい言葉
「ビビンチョ」も懐かしい言葉です。
昨日の「ベベンチョ」と良く似た語感ですが違う大阪弁である。
最近ではもう聞かれなく成りました。

利己的でセコイ奴、そのくせ小心で弱気、助平人間、野暮ったくて垢抜けない
吝嗇な奴の事を「ビビンチョ」と謂う。
ケチでガメツイ大阪人のステレオタイプが「ビビンチョ」です。

でも何処と無く憎めない本音で生きる「ビビンチョ」が好ましい・・・

ベベンチョ

2006-12-24 00:28:30 | 懐かしい言葉
懐かしい言葉で「ベベンチョ」がありました。
大阪以外の人達には理解を超えた言葉です。
関東での「エンガチョ」と良く似た言葉かと思いますが?

子供時代に遊んでいて道端の犬糞や馬糞(昔は馬力と謂う馬車が活躍していた)
を踏んでしまった。
立小便をしていてズボンに飛沫をかけてしまう。
蝉の小便を頭にかけられる。
・・・など汚い物と接触した時に唱える「呪文」です。

その「呪文」を有効にする為には他人に指摘される前に自主的に「ベベンチョ」と
大声で唱えなければ成りません。
唱える前に他人から「ベベンチョ~カンチョ~カンチョ持って走れ~!」と囃され
たら大変でした。
一緒に遊んでいる友人全員に「ベベンチョ切った!」と同意を貰わなくては成ら
ないのです・・・嗚呼。
友人といえども中々その同意を貰えませんでした。
勿論ですが私も他人の「ベベンチョ」には簡単に同意はしません・・・フフフッ

自大是一個臭字

2006-12-23 00:13:10 | 名言
「俚諺」の名言です。
「自と大とで臭の字に成る」
自分の間違いや過ちを素直に認めない人。
家系や出自に拘る人。
学閥や所属している会社や組織を自慢する人。
自分を偉い人間だと尊大ぶる人。
こんな人達は鼻持ちならない・・・と周りから思われる。

社会生活を円滑に過ごすには謙虚さを忘れてはならないと自覚が必要です。


成人不自在 自在不成人

2006-12-22 00:07:19 | 名言
「俚諺」の名言です。
「成人(大人)は不自在(規範が多い)、自在(無規範)でいると不成人
(大人に成れない)」
「子供を我儘に育てると碌でもない者に育ってしまう」と謂う「俚諺」です。

昨今のニュースを観ていると殺伐な少年犯罪の増加に心が痛む。
子供や少年少女は決して純真無垢では有りません。
彼らはとても狡猾で刑法では裁かれる事無く少年法で守られていると知ってい
て犯罪を犯す確信犯である。

小学校から「知育」に偏った教育をし「徳育」を忘れた戦後教育の欠陥が露呈
しているのです。
「文部省」や「教育委員会」と「日教組」の「教職者」は万死に値します。
間違った教育を受けてきた「親達(私も含めた)」は深く反省しなくてはいけない。
学力よりも社会生活を普通に過ごせる「徳育」を見直さなくては日本の未来は
危い・・・