氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

知不知上 不知知病

2006-10-31 07:55:10 | 名言
老子の名言です。
「知って知らざるは上なり 知らずして知るは病(へい)なり」
知識や知恵を見せびらかすのは下品です。
老子の名言「知る者は言わず・・」と共通している。

知らないのに知っていると言うのは下の下です。
知らない事が有っても恥ずかしい事では有りません。
知らない事を知るのは楽しい事です。
知らないのに知っていると言う事が恥ずかしい事では・・・

しかし興味の無い事を無理に知ることは有りません。
皆が知っているいるから・・・
世の中に遅れるから・・・
他人は他人、自分は自分、です。
偏屈や変人と批評されても迎合せず生きて行きたいと思う・・・

天下萬物生於有 有生於無

2006-10-30 09:54:54 | 名言
老子の名言です。
「天下の万物は有より生じ 有は無から生ず」

この宇宙の誕生は「ビックバン」から出来たと云われています。
「ビックバン」の以前には何が有ったのでしょう?
混沌の未分化の世界が有ったのか?
そしてその前には・・・?

考えると不思議な符合です。
紀元前の哲学者「老子」が思考した事が21世紀にも通用する・・・不思議。

通天閣50周年

2006-10-29 00:06:37 | 懐かしい思い出
昨日10月28日で通天閣が50周年を迎えました。
昭和31年10月28日に現在の通天閣が再建された時に私は幼稚園の年長組だっ
たのです。
大阪の帝国幼稚園から遠足で観光バスに乗り見学で通天閣を訪れました。
大阪市内に高層建築は未だ有りません。
8階建ての百貨店が目立つくらいの風景でした。

通天閣~高い 高いは~ダイアモンド ダイアモンドは~光る 光るは
~親父の禿げ頭・・・」
こんな訳の解らない可笑しな歌を唄った事を思い出しました。

通天閣は50歳で化粧直しをして貰い綺麗にリニューアル!
50年も経てば薄汚れて見栄えも悪くなり汚く成る・・・
人間もリニューアル出来れば善いのだがそうも行かない。
この私は56年も経て薄汚れて来たのに如何にもならない・・・嗚呼無常

道常無爲 而無不爲

2006-10-28 00:47:29 | 名言
老子の名言です。
「道の常は無為にして 而して為さざるは無し」
道(タオ)は常に無為自然であるのです。
為そうとして為すのでは無く自然に為すのが道の真理である。

此の世の真理を言い表わす老子の名言です。
老荘の徒が理想とする境地が無為自然である。
手に入れようとせず全てを手に入れる・・・此れが理想です。

善爲士者不武 

2006-10-27 00:41:11 | 名言
老子の名言です。
「善く士たる者は武ならず」
猛々しい外見の武士(もののふ)は真の尚武の士では無い。

この後は「善戰者不怒」と続きます。
「善く戦う者は怒らず」
戦いに巧みな者は冷静で一時の感情に流されたりはしない。

見かけの姿と実際の姿とは往々にして一致することは少ないのです。

曲即全

2006-10-26 00:07:09 | 名言
老子の名言です。
「曲なれば全(まったし)」
素直に伸びた真っ直ぐな木は柱にされる為に切り倒される。
曲がった木は役に立たないので切り倒されずに生きながらえます。
老子独特の諧謔ですが大好きな名言です。

人間の為に役立つ物は命を短くする・・・
社会に役立つ物も命を短くする・・・
命を永らえる物は・・・役立たずなのか?


知者不言 言者不知

2006-10-25 00:24:17 | 名言
老子の名言です。
「知る者は言わず 言う者は知らず」
老子独特の諧謔でしょうか・・・

物事の本質を知る人は軽率に喋らず寡黙である。
知識をひけらかす者にかぎって物事の本質は知らない。

経済評論家や経営評論家に果たして経営能力は有るのだろうか?
批評家に文学賞を取る能力は有るのだろうか?
私には有るとは思えないのです・・・

少即得 多即惑

2006-10-24 00:24:23 | 名言
老子の名言です。
「少なきは得 多ければ惑う」
少ない物は得る事が出来て多い物は惑い得る事が出来ない。
ここで言う多少は物品の多少ではなく人生の目標の多少です。
財産、地位、名誉、知識、家庭、健康、・・・etc。
人の欲望や欲求には際限が有りません。
一つも手に入ら無いのに又他の物も手に入れたくなり挫折するまで突き進みます。

「二兎を追うものは一兎も得ず」
今何を必要としているのかを明確にし目標を絞り込んで惑う事無く手に入れる。
目前の物を確実に自分の物にする事です。
そんな生き方をすれば求める事無く自然に得られる様に成ります。

天網恢恢 疎而不失

2006-10-23 00:12:35 | 名言
老子の名言です。
「天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして失わず」
天網:(道の裁き)恢恢:(途轍もなく大きい)疎:(粗い)。
道(タオ)の法則は自然界を包んでいて誰も其処から逃れられない。

其の時には露見せず上手く行ったようでも何時か暴露される。
暴露されず迷宮入りや時効に成っても自分の罪悪感や悔悟の気持ちからは逃れ
られず楽しく人生を過せない。

しかし天網は途轍もなく大きいが粗いので潜り抜ける者も有るのかも?
私は「疎而不失」この言葉を信じたい・・・

天下多忌諱 而民彌貧

2006-10-22 00:01:04 | 名言

老子の名言です。
「天下に忌き多くして 民いよいよ貧し」
法律や条令の類が増えれば増えるほど民の生活はいよいよ貧しく成り管理や締め
付けを厳しくすれば社会全体が閉塞感に覆われる。
人々の創造性や社会の活力が低下し生活水準も停滞してしまう。

老子は又、このようにも述べています。
「技術が進めば進むほど社会は乱れ、人間の智恵が増せば増すほど不幸な事件が
絶えず、法令が整えば整うほど犯罪者が増える」
なんだか現在の状況に良く似通っていると思います。
老子は紀元前の昔に2000年後の現代を予言していたのでしょうか?
過去の哲学者の優秀さと現代の人間の愚かさの対比に驚愕します・・・
我々は何をして来たのでしょうか?