氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

みゆき族

2012-04-30 11:42:06 | 懐かしい言葉
「みゆき族」とは1964年(昭和39年)頃に東京・銀座のみゆき通り近辺に屯す若いアイビールックの男女を謂いました。
「VAN」や「JUN」のブランドの服が大流行します。
裾を短くした綿パン(コットンパンツ)に靴はコインローファー、アイビーリーグのプリントTシャッや
インデアマドラスの半袖、アイビーキャップ(ハンチング風の帽子)に身を固めたヤングボーイ達。
女性はロングスカートにスリップオン(コインローファー)を履いていました。
「VAN」「JUN」の紙袋を持つのが決まりです。
銀座のみゆき通りは別名「親不孝通り」と呼ばれていました。
婦人画報社の「メンズクラブ」で街頭スナップ「街のアイビーリーガース」の特集で「みゆき族」は注目されます。
あの頃が懐かしい・・・

カミナリ族

2012-04-29 07:59:08 | 懐かしい言葉
「カミナリ族(カミナリぞく)」とは公道(高速道路は未だ無かった)をオートバイで高速走行する事を趣味としていた若者達を謂う。
昭和30年代頃を中心に使われた俗称です。
マフラーの芯を抜くなどの改造を施し排気音が「バリバリ」と雷に似ているのでこの呼び名がつきました。
大きな排気音を残して街道を颯爽と駆け抜けるバイク(オートバイ)はカッコ好く憧れます。
現代の暴走族とは全然違うスマートな「カミナリ族」が懐かしい・・・

太陽族

2012-04-28 10:34:26 | 懐かしい言葉
「太陽族」は昭和30年代の初めに「石原慎太郎」の小説「太陽の季節(日活から映画化)」で
描かれたような無秩序な行動をとる若者や、同映画作品と似たようなファッションをする若者達を謂う。
命名者はジャーナリストの「大宅壮一」で新風俗と成りました。
湘南の海辺がロケ地でしたが日本全国の街角に影響を受けた「太陽族」があふれます。
懐かしい言葉でした・・・

慎太郎刈り

2012-04-27 10:30:38 | 懐かしい言葉
「慎太郎刈り(しんたろうがり)」 昭和31年ごろ、小説「太陽の季節」の作者、石原慎太郎氏(現東京都知事) が
始めたヘア・スタイルでした。
前髪をやや伸ばしたスポーツ刈りの変形です。
そのヘアースタイルにサングラス、アロハ、ペンダントをつけて屯する若者たちを小説の題名を取って「太陽族」と
謂いました。
なになに族の始まりでしょうか?
刈り上げスタイルが懐かしい・・・

イカス

2012-04-26 10:01:41 | 懐かしい言葉
昭和30年代の初めに「石原裕次郎」の映画が大流行しました。
其の中でのセリフ「イカス」が流行語と成ります。
「いかしている」の意味か?
現在の「イケテル」と同じような使い方でしたがもっと新鮮な感じでした。
ヘアスタイルは「慎太郎刈」でアロハシャツ、胸元には碇のペンダントにサングラス・・・
それが「イカス」風俗でした。
其の言葉が懐かしい。

兵隊の位

2012-04-25 09:49:54 | 懐かしい言葉
昭和30年代の初めに流行した「兵隊の位」が懐かしい。
放浪画家「山下清」をモデルにした映画(小林圭樹主演)でこの言葉が大流行しました。
「芦屋雁之助」のTVドラマはリメイクです。

戦後十年足らずのこの時期には「兵隊の位」が判り易かったのでしょう。
複雑な上下関係やステイタスなど「山下清」には判りずらかった。
会社の主任、課長、次長、部長、常務、専務、理事、等々は「兵隊の位」に直した方が判りやすい。
戦後67年も経った平成には「兵隊の位」は複雑怪奇で万人には判りそうにもありません。

八頭身

2012-04-24 09:52:50 | 懐かしい言葉
「八頭身」と言う言葉は昭和28年に「伊東絹子」がミス・ユニバースに日本人初入賞を飾った時に流行しました。
戦後の暗い世相に明るい話題で日本人の自信を取り戻す快挙です。
小顔でスレンダーな体型は当時の日本女性には稀でした。

食糧事情も悪く否応無しのダイエット生活なのに・・・炭水化物のとり過ぎで必要カロリーを確保していたのです。
女性の小顔がもてるのは現在も同じで何だかシンクロしている様で面白い・・・

オキュパイド・ジャパン

2012-04-23 13:00:35 | 懐かしい言葉
昭和27年まで日本はアメリカを始めとする連合国軍に占領されていました。
街には進駐軍があふれ被占領下の日本はとても貧しかったのです。
外貨を獲得する為に玩具や雑貨を細々と製造し海外へと輸出し始めました。
其の頃の日本製品はメイドインジャパンの表示が出来なくて「Occupied Japan」の表示しか出来ません。

「メイドイン・オキュパイド・ジャパン」の玩具や雑貨、陶磁器などに今でも多くのフアンやマニアが います。
素朴な軽工業品が懐かしい・・・

とんでもハップン

2012-04-22 18:44:58 | 懐かしい言葉
「とんでもハップン」もアプレの流行語です。
英語の”never happen”からの造語で合成語でした。
後には「飛んでもハップン、歩いてジュップン」なんという言葉まで使われます。
街には進駐軍が闊歩しPX流れのアメリカたばこやハーシーチョコレートが庶民の憧れであった時代でした。
あの頃の流行語が懐かしい・・・

フラッパー

2012-04-21 10:05:30 | 懐かしい言葉
「プラッパー」も戦後良く使われた流行語ですが平成の御世には死語と成りました。
英語の”flapper”(バタバタする、暴れまわる)だと思いますが「お転婆」などの意味です。
しかし本当は過去の風習や規範から逸脱した自由奔放な生き方をする新しい女性を批判する言葉でした。
特に男女交際に奔放で貞操観念が希薄な女子をさします。
「アプレのフラッパー」と言う言葉が極めつけでした。

昭和のウーマンリブとも少し違う外人好きの「フラッパー」が懐かしい・・・