氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

不思議の国のアリス

2006-08-31 00:58:19 | 懐かしの映画
やはりディズニーのアニメ映画で「不思議の国のアリス」が懐かしい。
総天然色の綺麗な画面は強烈な印象が残っています。

やはり母に梅田のロードショウ劇場に連れていって貰う。
カラー印刷のパンフレットを買って貰った。
映画のパンフレットの第一号です。

未だ日本映画の本格的なアニメーション映画の無かった時代でした。
ウオルト・ディズニーのアニメーションは動きやキャラクターが素敵です。
東映動画や手塚プロの御手本では無いでしょうか?

小鹿のバンビ

2006-08-30 00:34:14 | 懐かしの映画
昭和30年代の初め頃にアニメーション映画「小鹿のバンビ」を観ました。
母に梅田のロードショー劇場に連れて行って貰う・・・
総天然色のアニメーション映画は凄く綺麗で素晴らしい。

小鹿の~バンビは~可愛いなぁ・・・」
確かこんな主題歌でした。

映画館の中は暑くて休憩中にアイスクリームを売りに来たので買って貰う。
駄菓子屋で買うアイスクリームとは一味違う美味しさ・・・

映画の帰りに「阪急百貨店」で買い物をし大食堂でランチを食べた。
お子様ランチでないAランチが大人の味で嬉しかったのです。

世界大戦争

2006-01-28 10:16:54 | 懐かしの映画
「世界大戦争」は昭和36年に東宝が総天然色で制作した映画です。
監督 松村宗恵 特技監督 円谷英二 出演 フランキー堺 星由里子 乙羽信子 宝田明 笠智衆

この頃はアメリカとソ連の二極化が深刻で「第三次世界大戦」は何時勃発するか知れない時代でした。
「大陸間弾道弾」が飛び交う「核戦争」の恐怖は現実の物だったのです。
この「世界大戦争」は決して子供向けの映画では無かったのです・・・

アメリカプレスクラブの運転手、田村(フランキー堺)は妻(乙羽信子)と娘、冴子(星由里子)とささやかながら幸福な家庭を築いていました。
冴子は恋人の無線通信士、高野(宝田明)と婚約しています。
そんな平和な日本の生活をよそに「同盟国」と「連邦」の二大勢力は一触即発の臨戦態勢を続けていた・・・

「連邦軍」の艦船と「同盟国軍」の航空機による軍事衝突から全面戦争に事態は急転する。
日本政府は停戦と和平を必死で呼びかけるが「第三次世界大戦」は始まってしまい東京にも「核ミサイル」は飛来してくる・・・

高野と冴子のアマチュア無線による最後の交信「・・・コウフクダッタネ・・・」はとても悲しかった。

この映画の翌昭和37年には「キューバ危機」が勃発し「第三次世界大戦」の恐怖はマザマザと甦ります。
映画での恐怖が現実の恐怖に成ります・・・
ちょうど小学校の修学旅行で伊勢に行く時でした。
今でも良く覚えています。

モスラ

2006-01-26 10:30:35 | 懐かしの映画
「モスラ」は昭和36年に東宝が総天然色で制作した映画です。
監督 本多猪四郎 特技監督 円谷英二 出演 フランキー堺 小泉博 香川京子 ザ・ピーナツ

東宝怪獣映画も「ゴジラ」「アンギラス」「ラドン」「バラン」と続き新怪獣「モスラ」の登場です。
この頃までは怪獣が悪役で人類の敵でした。
何時頃から子供達のアイドル?になり味方になったのか?
たぶん「宇宙怪獣キングギドラ」が地球に現れて「地球生まれの怪獣」が味方になる時からだったと思う。
しかし其の頃はもう大きく成っていたので真剣には観なかった。

「モスラ」は南海の孤島「インファント島」で神と崇められている「大蛾」です。
小人の妖精(ザ・ピーナツ)がテレパシーで「モスラ」と交感出来る。

「モスラ」の卵を興行会社が日本に持ち帰り海岸に孵化施設を作る。
「モスラの幼虫」が孵化し施設を破壊し東京へと進む。
出来たばかりの東京タワーを半分倒壊させ大きな「繭」を造る・・・

「モスラ」の成虫はあまり好い出来ではなくピアノ線が丸見えでした。
まさか怪獣ブームになり子供のアイドルになるとは思いもしなかった。
しかしあの頃の「東宝特撮映画」が懐かしい。

宇宙戦争

2006-01-07 09:59:55 | 懐かしの映画
「宇宙戦争」は昭和34年に東宝が総天然色で制作した映画です。
監督 本多猪四郎 特技監督 円谷英二 出演 池部良 土谷嘉男。

「宇宙戦争」は特撮SF映画で大人向けの娯楽映画でした。
宇宙人「ナタール」による「冷却線 」での怪事件が世界各国で発生する。
「地球防衛軍」は原子力ロケット2機に「熱線砲」を搭載し月の「ナタール基地」へと出発した・・・
「ナタール星人の円盤」「地球防衛軍」の宇宙戦闘が見ものでした。

今思えば「池部良」が特撮映画でシリアスな演技をしているのが面白い。
「宇宙戦争」は昭和34年の正月映画で守口駅前の「京阪劇場」で見た記憶が有る。
ビラ下の無料券では無く貰った「お年玉」を遣って見ました。
でも「モゲラ」も出ませんし「怪獣」も出なかったので退屈します。
あの頃は「盆正月」に「東宝特撮映画」を見るのが楽しみでした。

大怪獣バラン

2005-12-26 10:20:51 | 懐かしの映画
「大怪獣バラン」は昭和33年に東宝がモノクロで制作した映画です。
監督 本多猪四郎 特技監督 円谷英二 出演 野村浩三 園田あゆみ 。
この映画はヒットしなかった。
前作の「地球防衛軍」や「空の大怪獣ラドン」が総天然色作品で配役も素晴らしかったが「大怪獣バラン」はセコかったのです。

東北の湖で前世紀の「大怪獣バラン」が出現する・・・
ムササビのように薄い羽を持ち空を飛ぶ。
ムササビは哺乳類なのに「バラン」は爬虫類みたいだし。(毛が生えた怪獣も見たかった。
東京や大阪の大都市を破壊するでも無し。(セットに大金が掛かるからか?
兎に角期待外れの映画でした。
小遣いを使って封切館で見たのに・・・

人気の有る怪獣はシリーズに成ったり脇役などでまたゴジラ映画に出演します。
不人気な「大怪獣バラン」はこれっきりでした。

しかし今と成れば不運な「大怪獣バラン」が何故か懐かしい。
「BS懐かし映画劇場」で放送しないかな・・・お願いします。


地球防衛軍

2005-12-06 10:18:58 | 懐かしの映画
「地球防衛軍」は昭和32年に東宝が総天然色(カラー)で制作した映画です。
監督、本多猪四郎 特技監督、円谷英二 出演、佐原健二 平田昭彦 河内桃子 白川由美でした。

この映画は封切りの「京阪劇場」でお金を出して見た覚えが有る。
三本立て興行の「小春会館」では何時に成ったら見れるか解らない

宇宙からの侵略をテーマーとしたSF作品です。
第5惑星人「ミステリアン」同盟が密かに侵攻し富士山麓に基地を構築する。
「ミステリアン」は地球人女性との婚姻と土地を要求します。
そして女性が誘拐される!

富士山麓にロボット怪獣「モゲラ」が出現し侵攻する。
「ミステリアン」の謎の円盤も世界各地に現れた。
例によって自衛隊の通常兵器は「モゲラ」や「円盤」に通用しない。

世界の危機に対抗して結成された「地球防衛軍」「ミステリアン同盟」との戦が始まった。
富士山麓に「ミステリアン同盟」のドームが出現し怪光線で周りを破壊する。
「地球防衛軍」の新兵器「マーカライトファーブ」で怪光線を跳ね返す。
はたして地球の平和は守れるのか?・・・

ロボット怪獣の「モゲラ」が新鮮でカッコ良かった。
目から怪光線を出して破壊するようすは後の「メカゴジラ」を彷彿させる。
東宝特撮映画の秀作です。


復讐の七仮面

2005-12-04 10:14:15 | 懐かしの映画
「復讐の七仮面」は昭和31年に東映がモノクロで制作した映画です。
監督、松田定次 出演、片岡千恵蔵 山村聡 加藤大介 三浦光子 中原ひとみでした。

この映画は三本立て興行の小春会館で見ました。(ビラ下で
時代劇スターが現代劇に出るのを見て子供心に違和感が有ります。
片岡千恵蔵の歌舞伎役者のような独特なセリフまわしとアヒルのようなチョコマカとした歩き方・・・
不思議なスターでした。

「復讐の七仮面」は七つの顔を持つ男、正義と真実の人、藤村大造こと多羅尾伴内シリーズの一つです。
多羅尾伴内が七変化の変装をして悪人共をやっつける痛快活劇で大人気なシリーズです。

「・~或る時は片目の運転手・・・~また或る時は香港の大富豪・・・~また或る時はインド人の魔術師・・・」
「・~しかして・その実態は・・正義と~真実の人・・・」場内は観客の大拍手
二挺拳銃の多羅尾伴内が最後に全てを暴露する。
多羅尾伴内は素敵なヒーローでした。

しかしストーリーは全然覚えていません。
不思議に思ったのは「片目の運転手」や「インド人の魔術師」なんて無茶苦茶に目立つ変装と喋り方で悪者達に多羅尾伴内だとバレない事でした。

あの頃の映画は懐かしい。

空の大怪獣ラドン

2005-12-01 12:35:31 | 懐かしの映画
「空の大怪獣ラドン」は昭和31年に東宝がカラーで制作した映画です。
監督、本多猪四郎 特技監督、円谷英二 出演、佐原健二 平田昭彦 白川由美でした。
初期のカラー映画は「総天然色作品」と呼ばれています。
方式が色々有り「イーストマンカラー」や「テクニカラー」などとクレジットされていた事を思い出しました。(懐かしい

九州の阿蘇山付近の炭鉱で坑夫が何かに襲われて死亡する事故が発生する。
炭鉱の技師(佐原健二)が坑道の中で大きな牙を持つ怪獣を見つけます。
この怪獣は古生代に生息した大トンボの幼虫で「メガネドン」でした。
ヤゴの怪物が坑夫を襲って死亡させた事が解り警官隊を呼ます。
ピストルの弾は「メガネドン」に通用しませんでした。
自衛隊に出動を頼み機関銃で「メガネドン」を攻撃するが坑道の落盤で技師は閉じ込められて気を失う・・・

技師は救出されて病院で覚醒するが記憶喪失になり何も覚えていない。
有る日の出来事で失われた技師の記憶が甦る。
病室に置いてあった鳥篭の中の卵が孵化する様子を見た事で思い出したのです。

坑道の奥にある広場で大きな卵が孵化し無数の「メガネドン」を餌に啄ばんでいる怪鳥を技師は目撃していたのでした・・・

技師が目撃した怪鳥は古生代のプテラノドンでしたが通称は「ラドン」です。
「ラドン」が西海国立公園に飛来して出来上がったばかりの「西海大橋」を風圧で崩壊させてしまう。
橋の崩壊シーンは凄く迫力が有り真に迫る映像でした。
自衛隊のジェット戦闘機が「ラドン」にミサイル攻撃をするが逃がしてしまいます。
逃げた「ラドン」は博多に現れて市街を蹂躙する。
岩田屋百貨店や西鉄電鉄の駅や車両を無茶苦茶に破壊します。
「ラドン」がビルの上に陣取り大きな翼を羽ばたくと暴風が起きる。
民家の屋根瓦がパラパラと飛んで行き看板が空に舞う。
このセットの作り込みも素晴らしい出来でした。

「ラドン」は帰巣本能で阿蘇山へと帰って来る。
自衛隊の最新兵器「オネストジョン」(当時の新鋭ミサイル)での攻撃で「ラドン」は瀕死に成るがもう一匹の「ラドン」が助けに来ます。
「ラドン」の夫婦愛が素敵でした。

「オネストジョン」の反復攻撃でとうとう阿蘇山が噴火し始める。
溶岩が流れ出て「ラドン」は二匹とも炎上し死に絶えた。
「ラドン」が可哀そうで家に帰ってから紙芝居を作ります。
次の日に学校へ持っていって皆に見せた事が懐かしい。
この紙芝居は偶然にも現存しています。

ゲンと不動明王

2005-11-30 10:30:16 | 懐かしの映画
「ゲンと不動明王」は昭和31年に東宝がモノクロで制作した映画です。
監督、稲垣浩 特技監督、円谷英二 出演、小柳徹 千秋実 笠智衆 三船敏郎でした。

ゲン(小柳徹)とイズミの兄妹は山寺の子供です。
オッチャン(千秋実)がお父さんで寺の和尚でした。
お母さんは二人が小さい時に死んでしまい寂しく暮らしている。

村の有力者達が和尚の再婚相手を決めるが嫁に来る人は男の子を嫌います。
嫌われたゲンはその為に離れた村の雑貨屋の子供に貰われることになる。
ゲンは大事な宝の箱から大好きなお不動さまのメンコ(鉛のメンコ)だけを取り残りのビー玉など全部を妹のイズミにあげました。
雑貨店の近所の寺の和尚(笠智衆)はゲンを不憫に思い新しい学生服、靴、ランドセル、学用品一式をゲンに贈ってくれる。

ゲンは貰われて行った雑貨店の店番や掃除をさせられるがイタズラ坊主でよく叱られます。
雑貨店の近くには知り合いの寺が有り不動明王(三船敏郎)がおまつりして有りました。
不思議な事にそのお不動様はゲンが大好きだったメンコのお不動様とソックリです。
ゲンは叱られて悲しくなると寺へ行きメンコと同じ顔の不動さまと話しをしました。
ゲンが悲しい時や辛くて淋しい時にお不動さまは「弱虫!」とゲンを励ましてくれます。
雑貨店ではゲンのいたずらが余りにも酷いのでもとの寺へ帰すことにした。

ゲンが寺に帰ってくるとイズミは大喜びです。
しかしゲンは継母にどうしてもなつきません。
ある日お母さんがゲンの大切なお不動さまのメンコを捨ててしまった時ゲンの怒りが爆発し喧嘩になってしまう。
継母は怒って実家に帰ってしまいます。

継母は帰って来ますが嫌われたゲンはメンコのお不動さまがいる寺へ小坊主として里子に出されイズミと離れ離れに成ってしまう・・・

ゲンと不動明王の不思議な交流が印象に残る映画でした。
何年かしてTVの「ホームラン教室」で小柳徹と再会します・・・
生きていればどんな役者に成っているでしょう?

昔はいたずらをして叱られると親から「お寺の小坊主にする!」とよく言われました。
子供が多かったからか貰い子や里子の話は沢山あります。
少子化社会の今では考えられない話になりました。