氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

東京コロッケ

2006-02-15 10:15:48 | 懐かしの食品
「東京コロッケ」はお祭りや夜店の露天でテキヤの兄ちゃんが売っていました。
大阪のローカルな食べ物だと思います。
他所では見かけた事は有りませんでした。

昭和30年代の中頃に良く食べました。
「東京コロッケ」はビー玉位の大きさのコロッケで熱々の揚げたてを串に刺してウスターソースに浸して食べます。(美味しかった
じゃが芋を丸めたコロッケに衣を付けて大きな鍋で片っ端から揚げる。
揚がったコロッケは大きなバットに次から次へと掬い上げます。
ラードとソースの匂いが食欲をそそる・・・

「東京コロッケ」の屋台はコロッケを揚げる香ばしい匂いをあたりに振りまき子供達が群がる・・・
大きなパチンコ台が置いてあり10円を払うと串を一本くれます。
パチンコ玉を1個弾いてコロッケの数を決める。
揚げたての「東京コロッケ」を貰った串に当たりの数だけ刺す。
大きなバットのソースに浸して齧り付く。

スカは有りません。
最低はコロッケ5個位でした。
最高は10個位貰えます。

射幸心を煽るギャンブル性と揚げたての熱々の「東京コロッケ」に大きなバットに入ったソースの匂い・・・堪りません。
バットのソースは勿論「二度漬け厳禁」でした。

大阪の子供は幼い時から「串カツ」のソースを付ける作法を学ぶのです。