木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

第57回全国ろうあ者大会in茨城 第2日目

2009年06月04日 23時22分30秒 | sign language
本日より大会のお手伝いに出ましたが、なかなか面白い一日でした。
私は今日は広報部員の一人としてホームページの更新をやりました。
今日は結局ばたばたしていて「速報」は出せませんでした。でも、それで思ったのですが、「速報」って聴者の文化なんだろうか? 全通研集会でも去年の福井大会でもものすごい勢いで「速報」が出ていて私は驚いたんだけど、あれって本当にろう者が作っておられたのだろうか? 今回ろうの広報担当者と一緒に仕事をしていると文章を入れるのに結構時間がかかると感じるわけです。インタビューしてメモ作って、それを貼り込んでなんていうのも、「メモを作って」って段階で、ホントにろうが取材しているんだろうか?という疑問を今回感じました。人の話を聞きながら「メモを取る」って聴者の文化ですよねぇ~。まあ、今日一日速報が出なかった言い訳に過ぎないかも知れないけど、聴者は「号外」なんてことを期待しちゃって、私など早くだそうよ早くだそうよ!って思うけど、ろうの広報担当は悠然と構えていて、結局今夜印刷するはずだった「速報」は一晩寝かせて明日の午前中に発行することになりました。聴者の私にとっては結構いろいろ・・・、手話通訳配置上のトラブルなんかも起こって「書きたいこと」が山ほどあるんですが、長文を書いたり、「速報」の紙面を文字でいっぱいにするのって、ろう者大会ではそんなに重要なことではないのかも・・久しぶりに会って「やぁやぁ~」って手話でおしゃべりすることが大切だもんね、などと感じた一日でした。その分、ホームページに写真をいろいろ載せたいなぁ~などと思っています。
あるいはあちこちの分科会なんかで撮った写真をすぐさまプリントして、ロビーなんかにべたべた貼ったりしたら、ろうがいっぱい集まるかも・・・。
そうそう今回は美術展と写真展やってますが、すっごい作品ばかりで驚きました。必見です!あれ全部でいくらになると思います?なんちゃって!
それから茨城のろう運動の歴史年表もあって、茨城県下のろう学校の生徒さんたちにも見て欲しいですね。それこそ「ゆずり葉」大会ですよね。
さらにさらに「ろう切手展」もすっごいです。私は詳しくないですが半端でない数、コレクションなんじゃないでしょうか。だから空いてる金曜日から会場を見に行くのもなかなか良いですよ。
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第57回全国ろうあ者大会in茨城 始まる!

2009年06月04日 00時12分26秒 | sign language
いよいよ第57回全国ろうあ者大会in茨城が始まりました。
私は相変わらず手話通訳のための資料探しをやっています。「普通」だったら大会初日から会場にはせ参じて様々なお手伝いをするところなんですが、今回「聴者」の役割はもっぱら「情報保障」なのです。
これって、けっこうカルチャーショック。大会初日は聴者もみんな張り切って、いろんな場面で大活躍・・・というのが「普通」のろうあ者大会の風景のような気がするのですが、今回の大会で大変な思いをしているのは(もちろん県通訳者協会と県通研幹部数名は実行委員として大変なご苦労をいただいていますが)もっぱらろう者実行委員です。「ろう者のろう者によるろう者のためのろうあ者大会」ということを改めて実感してしまいました。
そして逆に「聴者」には「情報保障の質」を高めることに専念することが求められているのだということを痛感しています。
地域のろう者だけでは心配だから、あれは大丈夫?、この準備は忘れていない?、そこはこうしておかないと相手に失礼があるわ・・・などなど聴者は何かと「おせっかい」なのですが、全国ろうあ者大会という3000名規模の大会を各県持ち回りで行うことの意義は、まさに地域のろう者たちができるだけ自分たちの手「だけ」で大会を成功させる、その地域ろう共同体内部の共通体験そのものにあるように思います。聴者の「おせっかい」はその共通体験を薄めてしまう恐れがあるように思うのです。
それはろう者が自分の「限界」を感じたり、「限界」を超えてしまったりするような体験を、聴者が先回りしてお世話を焼くことによって封じてしまうとことではないでしょうか。一昨日来たある実行委員さんから「昨日、ろう協事務所は戦場でした」というメールが届きました。すんごいことになってるようですが、その「すんごいこと」にろう者自身が正面からぶつかっていくことに全国大会の地方開催の深い意義があるように感じています。
そして聴者である私には「情報保障」に真っ正面から取り組むいう課題が与えられていることを痛感するのです。今回、私たち手話通訳者チームは「手話通訳担当だから大会の他の手伝いをしなくていいよ」と言われているのですが、これって逆にいうと「手話通訳担当だっていう自覚にもとづいてきちっと情報保障してくれよな」「やっぱり全日ろう連登録通訳者に頼めば良かったよなどと絶対に言われないようにしてくれよな」と言われているに等しいです。
「大会準備が忙しくて、式典通訳の勉強・準備ほとんどできなかったよ」という「言い訳」が通じない状況に私は追い込まれています。
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