観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「黄色の涙」嵐ファンの皆様、これまでの暴言お許しください

2008年10月10日 | 映画・ドラマ
 昭和30年を舞台に漫画家 二宮和也、画家 大野智 、ミュージシャン 相葉雅紀、作家 櫻井翔、酒屋の店員 松本潤が夢見る若者を演じている。
 自分が最初に東京で住んだアパートはあんな感じだった。50年代だったが、ほとんど同じ四畳半。そして、芸術論を奏でる友人たちで四畳半は」埋め尽くされていた。
 親からの仕送りは画材に費やし、御飯とワカメの味噌汁だけの食生活。それでも希望に満ちあふれていた。そんな時代を嵐が好演。
 風呂に行く金をケチっても酒は飲んでた。そして、1人ではは生活できなくても友人同士で助け合ってなんとかひもじさをしのいでいた。
あれから数十年。一応に普通の生活をしている。夢を叶えた人はわずか1人。でも、それが青春だった。
 あの時代があったから、今の老て行く自分を客観的に見られるのだと思う。
 古き良き時代。
 誰もが、平等に老いを迎える。容姿や資産など関係ない。そしてその老いは、不本意なものである。しかし、その時に胸を張って自分の人生を振り返りたい物だ。そう思わせてくれる映画だった。
 これまで、「山田太郎ものがたり」「拝啓、父上様」「硫黄島からの手紙」で二宮を高く評価してなかったが、「山田太郎ものがたり」を再度観て、桜井との演技力の違いに圧倒された。
 で、その桜井はと言えば、「黄色の涙」では関西弁も完璧。上手い。
 これまで、相葉、二宮は、KinKi Kidsの「ぼくらの勇気 未満都市」以来あまり評価していなかったが、それぞれが役者として十分成り立つ。これまで、二宮けなしてて、嵐ファンの皆様ごめんさい。
 また、作品としても嵐主演でなくても昭和のノスタルジックを懐かしむ面で気に入った。
 4人の中で1人しか夢を達せられなかったというのもリアルでいい。
 松順はほかの仕事入ってたの? 出番少なかったけど。