夏から秋にかけて咲く、この花は・・?
花だけの時はよいけれど、
やがてこんな風になる。
そこいらじゅうに生えてくるので、どうにも厄介だ。
衣服にくっつく、いわゆる“ぬすびと”と言われる野草は数あれど、
こいつは、服などにくっついたらなかなか取れない。
これも果実だとのこと。
食えないけれど。
この果実の先っぽの2~3つに分かれた棘がくせものだ。
この果実に触れた動物にくっつき、他へ移動させて子孫を増やそうという、たくましい仕掛けになっている。
油断すると、こんな風になってしまう。
このくっつき具合が、マジックテープ(面ファスナー)作成のヒントになったと聞いたことがある。
花は地味目なのだが、キク科ということで、筒状花(中央の黄色い部分)と舌状花からなっており、それなりの身なりをしている。
ところが、舌状花はほとんどが5枚のようなのだが、時に6枚、
さらには7枚なんてのもある。
だからといって、四葉のクローバーのようなラッキーアイテムではなかろう。
この程度の花びらの数なら簡単に数えられるけれど、
キク科の植物の多くは、花びらの数が多いから、特に決まっていないのだろう。
だからだろうか、乙女に「好き・・嫌い・・・」なんて、一枚一枚ちぎられる対象になりやすいように思う。