地区の飾り瓦をいろいろ紹介しておりますが、
それとは別に1枚1枚の瓦をふと見ると、小口面になにやら文字がある。
どうやら、人の名前のようである。
瓦を作った職人さん、あるいは瓦屋さんの名前であろうか。
【馬久】
【井上(昔だから右から読むのだろう)】
【大久吉松】
きっと大久地区の吉松さんだろう。
その他にも名前らしきものがいろいろある。
そんな中、なかなか古そうな感じでとりわけ興味を引いたのがこれ。
名前が細長い楕円のような枠で囲まれているところなど、さながらヒエログリフのカルトゥーシュである。
漢字で10文字ほどある(判読しやすいように少しチョークを塗った)。
しかし、くずし文字(草書体)のため、なかなか私には判読が難しい。
これでは読みにくいので、90度回転してみましょう。
(話はそれますが、向きを変えると文字が浮き上がって見える方がおられるのではありませんか? 不思議です。)
なんとか「○○代浦瓦屋惣左○○」(○部分読めず)くらいが読めた。
最後は名前だとすれば、たぶん「惣左衛門」なんだろう。
フムフム、最後の文字は「門」と読める。
で、最初に「○○代・・」とあるということは、「何代目」ということだろうか?
いや、その次に「浦」とあるからそれはちがうなぁ~、おそらく集落名だろうなぁ。
あれこれ思いを巡らして、
強引&あてずっぽうに読めば「真網代浦瓦屋惣左衛門」か?
ということで、「瓦屋惣左衛門」でネット検索してみたところ、かすった。
それによると、
江戸時代大坂に、寺島藤右衛門という徳川家に縁故の深かった特権町人がいたそうだ。
もともと寺島家は紀伊国(現和歌山県)粉河寺島の出身で、寺島という姓はこの地名に由来しているとのこと。
その寺島家の初代・三郎左衛門は瓦職を家業として、豊臣家、徳川家から瓦の御用を仰せつかっていたそうだ。
そして、2代目が惣左衛門のようで、1615年に大坂南瓦町に屋敷地を拝領したそうだ。
藤右衛門は4代目。
その後明治維新に至るまで、寺島家は瓦専売権の特権を引き続いて所有し、禁裏(天皇が常住する所)、大坂城、二条城そのほか多くの神社・仏閣などの瓦御用を勤めたとのことである。
瓦屋の惣左衛門は実在した!
なんだか、かなり信憑性が出てきたぞ!
しかし、大坂と真網代(現八幡浜市の一部)の違いがある。
真網代に支店でもあったのだろうか? のれん分けか?
うーん、謎はまだ解けない。
ご訪問ありがとうございます。
「プチッ」と応援 感謝
それとは別に1枚1枚の瓦をふと見ると、小口面になにやら文字がある。
どうやら、人の名前のようである。
瓦を作った職人さん、あるいは瓦屋さんの名前であろうか。
【馬久】
【井上(昔だから右から読むのだろう)】
【大久吉松】
きっと大久地区の吉松さんだろう。
その他にも名前らしきものがいろいろある。
そんな中、なかなか古そうな感じでとりわけ興味を引いたのがこれ。
名前が細長い楕円のような枠で囲まれているところなど、さながらヒエログリフのカルトゥーシュである。
漢字で10文字ほどある(判読しやすいように少しチョークを塗った)。
しかし、くずし文字(草書体)のため、なかなか私には判読が難しい。
これでは読みにくいので、90度回転してみましょう。
(話はそれますが、向きを変えると文字が浮き上がって見える方がおられるのではありませんか? 不思議です。)
なんとか「○○代浦瓦屋惣左○○」(○部分読めず)くらいが読めた。
最後は名前だとすれば、たぶん「惣左衛門」なんだろう。
フムフム、最後の文字は「門」と読める。
で、最初に「○○代・・」とあるということは、「何代目」ということだろうか?
いや、その次に「浦」とあるからそれはちがうなぁ~、おそらく集落名だろうなぁ。
あれこれ思いを巡らして、
強引&あてずっぽうに読めば「真網代浦瓦屋惣左衛門」か?
ということで、「瓦屋惣左衛門」でネット検索してみたところ、かすった。
それによると、
江戸時代大坂に、寺島藤右衛門という徳川家に縁故の深かった特権町人がいたそうだ。
もともと寺島家は紀伊国(現和歌山県)粉河寺島の出身で、寺島という姓はこの地名に由来しているとのこと。
その寺島家の初代・三郎左衛門は瓦職を家業として、豊臣家、徳川家から瓦の御用を仰せつかっていたそうだ。
そして、2代目が惣左衛門のようで、1615年に大坂南瓦町に屋敷地を拝領したそうだ。
藤右衛門は4代目。
その後明治維新に至るまで、寺島家は瓦専売権の特権を引き続いて所有し、禁裏(天皇が常住する所)、大坂城、二条城そのほか多くの神社・仏閣などの瓦御用を勤めたとのことである。
瓦屋の惣左衛門は実在した!
なんだか、かなり信憑性が出てきたぞ!
しかし、大坂と真網代(現八幡浜市の一部)の違いがある。
真網代に支店でもあったのだろうか? のれん分けか?
うーん、謎はまだ解けない。
ご訪問ありがとうございます。
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