かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

伊能図フロア展 4

2010-08-17 11:42:16 | お出かけ


伊能忠敬は、55歳になってから蝦夷地の測量を始め、17年間かけて全国を測量した。
当時のこの年齢は、現代の何歳くらいに相当するのかは知らないが、驚くべきエネルギーである。

測量には、こんな道具や

   【梵天】

こんな道具を使ったそうだ。

   【中象限儀(天体測定用)】

そして、このような測量の光景図も残されている。


完成した伊能図は、当時どのように利用されたのだろうか?
伊能図を日本から持ち出そうとしたシーボルトは国外追放になっているし、それを手助けした高橋景保は捕らえられた後獄中死したという(いわゆる“シーボルト事件”)が・・。

ところで、フロア展の会場には、私が10年余り前に買った『伊能測量隊まかり通る』の著者・渡辺一郎さんがおられ、先生の著書を買った人にはサインをしておられた。



私は、伊能図をまとめたような本があれば買おうと思っていたので、
『完全復元伊能図』と『伊能忠敬の全国測量』という本を買うことにした。
この2冊は資料的なもので、渡辺さんが監修をしておられる。
ということで、この2冊にサインをしていただいた。
ミーハー的である。 
(昨今の「伊能ブーム」の火付け役は、彼のようである)

そのほか、今回の愛媛でのフロア展にあわせて、伊能図のうち愛媛県全域をカバーしたポスターも販売されていた。
買おうと思ったのだが、その地図ポスターを見て がっかりした。
なんと、我が佐田岬半島が付け根付近から切られた範囲になっている。 
係りの人は、愛媛県全域だと言っていたのに・・・、
私が「半島の先まで入ったポスターはないのですか?」と訊ねると、
図柄的に半島は入りきらなかった、というような苦しい言い訳をしていた。
佐田岬半島がちょん切られた、愛媛県地図、四国地図を想像してみてください。
身びいき的所見かもしれないが、
私は、佐田岬半島のない愛媛県、四国の地図は美しくないと思うのだ。
この半島が描かれてこそ、四国という地形のフォルムが生きてくる。
そう思っている。
当然、そんな中途半端なポスターは買わなかった(ぼやきながら)。


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