伊能忠敬は、55歳になってから蝦夷地の測量を始め、17年間かけて全国を測量した。
当時のこの年齢は、現代の何歳くらいに相当するのかは知らないが、驚くべきエネルギーである。
測量には、こんな道具や
【梵天】
こんな道具を使ったそうだ。
【中象限儀(天体測定用)】
そして、このような測量の光景図も残されている。
完成した伊能図は、当時どのように利用されたのだろうか?
伊能図を日本から持ち出そうとしたシーボルトは国外追放になっているし、それを手助けした高橋景保は捕らえられた後獄中死したという(いわゆる“シーボルト事件”)が・・。
ところで、フロア展の会場には、私が10年余り前に買った『伊能測量隊まかり通る』の著者・渡辺一郎さんがおられ、先生の著書を買った人にはサインをしておられた。
私は、伊能図をまとめたような本があれば買おうと思っていたので、
『完全復元伊能図』と『伊能忠敬の全国測量』という本を買うことにした。
この2冊は資料的なもので、渡辺さんが監修をしておられる。
ということで、この2冊にサインをしていただいた。
ミーハー的である。
(昨今の「伊能ブーム」の火付け役は、彼のようである)
そのほか、今回の愛媛でのフロア展にあわせて、伊能図のうち愛媛県全域をカバーしたポスターも販売されていた。
買おうと思ったのだが、その地図ポスターを見て がっかりした。
なんと、我が佐田岬半島が付け根付近から切られた範囲になっている。
係りの人は、愛媛県全域だと言っていたのに・・・、
私が「半島の先まで入ったポスターはないのですか?」と訊ねると、
図柄的に半島は入りきらなかった、というような苦しい言い訳をしていた。
佐田岬半島がちょん切られた、愛媛県地図、四国地図を想像してみてください。
身びいき的所見かもしれないが、
私は、佐田岬半島のない愛媛県、四国の地図は美しくないと思うのだ。
この半島が描かれてこそ、四国という地形のフォルムが生きてくる。
そう思っている。
当然、そんな中途半端なポスターは買わなかった(ぼやきながら)。
ご訪問ありがとうございます。
「プチッ」と応援 感謝