かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(87:アメリカ西部編-第七章)

2009-12-05 10:15:25 | 旅行
-4日目のつづき-
Yavapaiポイントは、1540年、スペインの探検隊が初めてグランドキャニオンを発見した記念すべき場所とのことです。
(といっても先住民はとうに知っていたでしょう)

ともあれ、写真やテレビなどで見たことのある雄大な景色が眼前に広がり、
圧倒されました。
感動です。 







予備知識がまったくなかったとしたら、どんなに驚くだろうか?
スペインの探検隊が初めてこの景観を前にした時は、どんなだったのでしょうか。

水平に広がる地層群
それを浸食する谷
ピラミッドあるいは塔のように浸食からかろうじて残された岩山
まさに地形のテキストのような景観です。
はるかかなたに見える同じ地層の連続が延々と眼で追うことができます。
日本では見ることのできない圧倒的景観です。

バシバシ写真を撮り、与えられた1時間20分があっという間に過ぎました。
バスに乗り次なるポイントBright Angelへ移動します。

ここはロッジの前面がビューポイントなっております。
ということは、このロッジに宿泊すれば、部屋にいながらこの雄大な景色が眺められるというわけでしょう。









グランドキャニオンで見える地層のほとんどは、ほぼ水平なのですが、コロラド川が流れている谷底付近の急崖には、直立した地層がちょこっと見えます。


   【渓谷壁の黒っぽくみえる部分が直立した地層】

その上をほぼ水平な地層が覆っています。
不整合です。
ガイドブックなどを見ると、谷底付近の最も古い地層は今から約17億年前のもので、その上に12億年~9億年前に堆積した地層があるようです。
その後、これらの地層は地殻変動により陸上に顔を出し、浸食されたのでしょう。
そして、今から5.5億年前にこの地域は再び海になり、あらたな地層が堆積を始める。
私たちが見ている水平な地層は、約5.5億年前からのもののようです。
そして、私たちが立っている展望台のあるところが約2.5億年前の地層とのことです。

気の遠くなるような時間をかけて堆積した地層、地球の歴史を一望できることに、とにかく圧倒され感動です。
 
でももうどう写真を撮っていいかわかりません。
広角レンズがいいなあ・・。

ふとみると、このポイントから渓谷方向へ下りる道がついていて、馬であるいは気ままなトレッキングが出来るようになっています。
次回訪れるときは、そんな楽しみ方もしてみたいものです。
雄大な景色を存分に楽しんだ後再びバスに乗り、本日の宿泊ロッジへ向かいました。



  ≪つづく≫


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