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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

13日目「ウンスンカルタ」(鍛冶屋町通り)/熊本県人吉市

2007年10月01日 | 姪っ子メグとお出かけ

キミオン叔父 運転、疲れた?今度の九州行でもうレンタカーで500kmは、走ってるね。
姪っ子メグ おじさん、助手席で、いびきばっか、かいてるんだもん。でも、九州自動車道が整備されて、今日は、熊本から八代・人吉を経由して、えびな・小林に寄って、宿泊は霧島温泉というコースだけど、昔と較べるとずいぶん楽になったみたいね。さっきも、6kmぐらいのトンネルがあったでしょ。
人吉で昼飯でも食って、ドブンと温泉にでもつかろうか。
人吉ってどんな町なの?
ああ、おじさんは好きでね。昔は、鉄道で肥薩線というのに乗ってね、これが、日本三大車窓って言われてるんだよ。
またまた、おじさんのいい加減な作り話じゃないの?
八代・人吉間は「川線」、人吉・吉松間は「山線」と呼ばれるんだけどね、「山線」にはなつかしいスイッチバックがあるんだよ。人吉は、九州の小京都とも称されていてね、多くの蔵が残されているんだ。もちろん、お湯もいいし、焼酎もいいし・・・。
おじさん、試飲ばっかりして、立ち寄り湯に入っては、眠りこけているじゃないの。運転しているアタシは、飲めないんだからね。タクッ!





食事は、鮎尽くしだったね。気持のいい風呂にもドブンしたし、醤油・味噌蔵も見学したし・・・。
お味噌とか、醤油とか、漬物とか、いろいろ買い込んじゃったわね。おばさんのおみやげにしましょうか。お茶屋さんでは、人吉茶の講釈も聞けたことだし。
あのじいちゃんで、5代目だったけ?このあたり一帯を鍛治屋町というんだけど、街並み保存会会長をされてるみたいだね。
息子さんは、お茶のソムリエみたいな資格で、全国で最優秀賞をとられたみたいよ。おじさん、なんか会長さんと話し込んでいたじゃないの。
ああ、実はウンスンカルタというのを買ったんだよ。会長さんも、嬉しそうに、由来を教えてくれたんだ。もともとは、ポルトガルの船員さんたちが遊んでいた南蛮カルタなんだけど、日本風にアレンジして、それがこの人吉球磨地方だけに、残っていたの。ポルトガルの本国にもほとんど残されていない遊びなんだけどね。で、その貴重な遊びを保存しようということで、街ぐるみで復興運動をしているわけ。4人チームで75枚のカードを駆使して相手チームをやっつけるんだけどね、このカードのデザインが南蛮風で、とってもいいの。去年の大会には、作家の京極夏彦さんなんかがゲスト参加して、盛り上がったみたいだよ。
ほんと、素敵な絵札ねぇ。子どもたちなんか、すぐ覚えちゃうでしょうね。ちょっと行けば、球磨川下りもあるし、国内屈指の鍾乳洞の球泉洞もあるのね。そのあたりは、棚田も美しいらしいし、今度は、鹿児島あたりから、ゆったりと列車でスローな旅をしたいわね。
はい、じゃあ、そろそろ、えびのに向けて、出発しましょ。



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