喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

「喜久家プロジェクト」~国内外からの若者たちとともに取り組む郷づくり~

2009-12-01 | 喜久家の情報
「平磯のみなさん、本当にありがとうございます。みなさんのあたたかい心は忘れられません。また会いましょう」
 
 これは2007年に「喜久家プロジェクト」に参加した韓国人ボランティアの色紙に書かれたメッセージだ。
私たちが共同生活する「喜久家」の居間には、こうしたボランティアたちが書き残した色紙が四方に飾られている。
 
 
「喜久家プロジェクト」の開始は2007年2月。
人口減少、過疎化・高齢化、柑橘農家の後継者不足、耕作放棄地の増加…。
これらの課題を前に、伊方町平磯集落の人々は大切なみかん畑や祭りなどの伝統行事を守っていきたいという思いから、国内外からのボランティアとの郷づくりをスタートさせた。

 ボランティアの生活拠点には空き家を借り受け、家主の名前をとって「喜久家」と名づけた。
ボランティアたちはここで共同生活しながら、柑橘農家のお手伝いを中心とした活動に取り組む。
時には学校訪問を行ったり、地域行事に参加したりしながら、地域の人々と交流する。
 

 これまでに「喜久家プロジェクト」に参加したボランティアの数は、外国人20名、日本人50名に及ぶ(2009年4月時点)。
中長期ボランティアの受け入れから始まった「喜久家プロジェクト」も、現在では2週間のワークキャンプや1泊2日のプログラムなど様々な形での受け入れを行っており、それらを含めると百数十名の人々がここを訪れたことになる。
 
 一方ボランティアたちを受け入れる柑橘農家は平磯集落に始まり、二名津や松などの近隣集落にも広がって、現在は6軒。
受け入れ農家は国内外からのボランティアたちを「働き手」としてだけではなく、「交流」という側面からも歓迎している。

 中には、以前訪れた海外からのボランティアと今でも手紙のやり取りをする人もいる。
「ロビンは…。エヴァンは…。ひろちゃんは…。」農作業の休憩中には過去のボランティアの話に花が咲く。
 

 個人でボランティアの受け入れを行い、地域活性化に取り組むプロジェクトは全国的にも珍しい。
だからこそ「白紙に絵を描く」ように、この地域の活性化に向けて、世界中からのボランティアと共に今後も様々な活動を作り上げていく予定だ。

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