喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬のツワブキ

2017-11-06 | 佐田岬の風景
この時期ふるさとを彩るのは、素朴だけれど、黄色い可憐な花「つわぶき」。
真っ青な空と海とその花の黄色の対照はあざやか。



 常緑の葉に艶がありフキに似ていることから、その名がついたのだろう。
「艶葉蕗(つやばふき)」からきたものとも言われている。
花期は10~12月。
半日陰でもよく育ち花の少ない時期に咲くため、庭植え用としても人気が高いようだ。
 ちなみに実家の門の側にも父が植えています。


 
 葉には強い抗菌作用があり、古くから身近な薬として利用されてきた。
もんだり火であぶって軟らかくし、腫れ物や湿疹、やけど、しもやけなどの患部に貼る。

 幼い頃、山に手伝いに行き、大便をしたいときに、つわの葉でお尻をふいていたことをなつかしく思い出す。
全て両親が教えてくれたこと。
破れにくいのと抗菌作用まであったのだと感心する。

 春に摘み取った茎はフキと同じように食用になる。
ゆでてアク抜きしたものを煮物や炒め物、胡麻あえ、酢味噌あえなどに。
花やつぼみも天ぷらや酢の物になる。




 伊方町は、つわを町の花に制定している。
 
 九町出身で現代俳句の代表作家の一人である坪内稔典さんが、ふるさとの母を慕った句を作られている。

 「つわぶきは 故郷の花 母の花」

                        岬人(はなんちゅう)

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