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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

藤白神社-(1) (海南)

2020年03月21日 | 寺社巡り-和歌山

【和歌山・海南市】記紀で、日本武尊の父の景行天皇(第12代)時代の景行天皇五年の鎮座に始まり、女帝・斉明天皇(第37代)が斉明天皇四年(658)に牟婁の温湯(現在の白浜温泉)に行幸した際に創建されたと伝える。
奈良時代の神亀元年(724)、聖武天皇(第45代)が玉津島行幸に際し、僧・行基(百済系の渡来人)を藤白神社に詣らせ、熊野三山に皇子誕生を祈らせたところ高野皇女が誕生。 これにより光明皇后は神域を広め整え、熊野三山の御祭神を勧請し、藤白神社を末代皇妃夫人の熊野遥拝所と定めた。
聖武天皇の第2皇女である孝謙天皇(第46代)が玉津島行幸の際、供養した熊野広浜が藤白神社に詣でて「日本霊験根本熊野山若一王子三所権現社」と号した。 以来、「藤白王子」あるいは「藤白若一王子権現社」と呼ばれて、篤い信仰を集めた。 主祭神は櫛玉饒速日命(配祀神、藤白鈴木氏の氏神)。 神仏霊場巡拝の道第7番(和歌山第7番)。

紀勢本線の高架下を通る道路を進むと、直ぐの道路脇に「鈴木姓のふるさと海南」の幟が立つ急な石段がある。 上っていくと踊り場から石造の一ノ鳥居が見える。 一ノ鳥居をくぐると、一の鳥居境内と社殿境内の間を一般道が横切っていて、境内を分断している。
玉垣に囲まれた社殿境内の入り口に、笠木の上に銅葺屋根を設けた木造の二ノ鳥居が立つ。 鳥居をくぐると、低い台座に鎮座する愛嬌のある顔の狛犬が迎えてくれる。 正面に真ん中に社殿への通路を設けた旧社務所が建ち、その奥の一段高い所に樹林を背にして社殿が鎮座。 拝殿は桟瓦葺だが、向拝は本瓦を葺いた大きな唐破風だ。 拝殿前には江戸中期造立の珍しい家型石燈籠が佇む。
社殿前を左に進むと、それぞれ玉垣に囲まれた境内社2社と、長屋風の覆屋に末社4社そして神馬が横一列に並んで鎮座している。
 
△「鈴木姓のふるさと海南」の幟が立つ急な石段参道/石段の踊り場から見上げた一ノ鳥居の明神鳥居

△天保年間(1830~1844)造立とみられる石燈籠越しに眺めた境内

△一ノ鳥居の石造り明神鳥居....右側は社務所か? 石燈籠は天保八年(1837)の造立

△一ノ鳥居から一般道を挟んだ一段高い位置にある藤白神社境内

△笠木の上に銅葺の屋根を設けた二ノ鳥居の木造明神鳥居
 
△小さな台座の上に、低い姿勢で鎮座する阿形吽形の獅子の狛犬

△入母屋造本瓦葺の旧社務所....真ん中は本殿への通路になっている....手前に「宮水」紫の水が湧き出ている

△旧社務所後方の一段高い位置に鎮座する社殿

△入母屋造桟瓦葺で簡素な造りの拝殿....一軒疎垂木で組物は舟肘木、中央間は格子戸で、脇間も大きな格子の硝子入り格子戸

△本瓦葺で大きな唐破風の向拝....水引虹梁の上に蟇股、その上の梁に笈形付き大瓶束
  
△「藤巴」の神紋が入った獅子口、兎毛通は空飛ぶ鶴の彫刻のようだ/延享年間(1744~1748)造立とみられる石燈籠/寛延四年(1751)造立の家型石燈籠
 
△樹林の中に隠れるように鎮座する本殿.....流造銅板葺の社殿ようで、三間の向拝、組高欄付縁の側縁の奥に彫刻を施した脇障子

△本殿の左手に玉垣に囲まれて鎮座する恵比寿神社(右)と已神社
 
△切妻造板葺(と思う)の覆屋に鎮座する恵比寿神社/流造銅板葺の恵比寿神社の社殿
 
△切妻造銅板葺の已神社...「藤巴」の神紋を入れた幕が下がる/已神社境内に鎮座する「円座石」(亀石とも)....昔、藤白浜のあったもので、藤白王子の御旅所といわれていたようだ

△左右に瓦屋根がある長屋風板葺の覆屋に4つの末社が鎮座

△左から塩竈神社、住吉神社、秋葉神社そして祇園神社
 
△切妻造板葺の塩竈神社....妻に庇を付けて向拝を設けている/流造板葺の住吉神社...大棟からキT字型に棟を伸ばして大きな千鳥破風を設けている

△流造銅板葺(と思う)の秋葉神社....屋根に小さな千鳥破風を設けている....左の乗馬する甲冑武士は?

△秋葉神社の右手の鎮座する木造の神馬と後方に流造板葺の社殿

△流造板葺の祇園神社...住吉神社と同じ造りだが、脇障子がない
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