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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

世界最大のパコダがある町 (タイ)

2020年05月21日 | 史跡探訪-タイ編

【タイ・ナコーンパトム】バンコクの西約55kmに位置するナコーンパトム(Nakhon Pathom)は、インドシナ半島の中で最初にインドから仏教が伝来した町で、町の中心にある仏教寺院ワット・プラパトムチェディに世界最大のパコダ(仏塔)が鎮座する。 ナコーンパトムは「最初の町」と言う意味で、6世紀のドヴァーラヴァティー王国時代から栄え、現在のタイ国で一番古い町とされる。
プラ・パトム・チェディと呼ばれるパコダは、当時この地を治めていたモーン族により3世紀頃に建立されたとされ、仏塔内に仏舎利が納められている。 寺院に聳え立つパコダの塔高は約120mで、30階建てビルの高さに相当する世界一高い仏塔。 パコダは11世紀頃にこの地を支配したクメール人によってクメール様式で改築され、現在の仏塔は、ラーマ4世(チャクリー王朝の第四代シャム国王)の時代、17年間の改修工事後の1870年に完成したもの。 ワット・プラパトムチェディは現在、タイ国で最も重要な寺院の一つとして王室の保護を受けていて、仏教の聖地として全土から巡礼者が訪れるようだ。
パコダから西へ2kmの位置に、ラーマ6世(チャクリー王朝の第六代シャム国王)ゆかりのサナーム・チャン宮殿がある。 この宮殿はラーマ6世が皇太子時代の1907年に巡礼に訪れた際に、住居兼別荘として建てられたもの。 ラーマ6世は、タイの王朝史上初めて海外(イギリス)留学をした国王で、自分の趣味を反映させてヨーロパ風の宮殿にしたようで、住居とした西洋建築のピマーンパトム宮殿、劇場と集会場とを兼ねたタイ様式のサマッキー・ムックマート宮殿など幾つかの建物が廊下で連なって建つ。

約15年前、タイのJV会社で仕事をしていた際、現地タイ人の案内でナコーンパトムを訪れた。
両側に1階が商店、2階以上がマンションになっている4階建の建物が建ち並ぶ大きな通りの間から、堂々たる巨大なパコダが見える。 通りを抜けると、樹林から突き出たように聳える高さ約120メートルのパコダがで~んと鎮座している。 参詣者たちが豆粒のように見えるので、否応なしにパコダの大きさを実感....近づくとその迫力に圧倒される。 パコダ正面に隣接するほぼ吹き放しの仏堂に鎮座する仏像の前に、ご利益を願う多くの参拝者が膝まずいている。 仏像は金色に輝く釈迦如来立像で、右手を功徳を表す施無畏印にし、下目遣いで参拝者を見守っている。
パコダから西へ2kmの位置にあるラーマ6世の住居兼別荘だったサナーム・チャン宮殿に向かう。 緑に囲まれた広い芝生の庭に、大きな池を中心にして西洋風やタイ様式風の幾つかの建物が、池の中に建つ高床の渡り廊下で繋がっている。 樹林に囲まれ、池と芝生に覆われた庭に建つ美しい宮殿の建物から、当時のタイ王族の優雅な暮らしぶりが想像される。

△大きな通りから眺めた町の中心に鎮座する仏教寺院ワット・プラパトムチェディ

△仏教寺院ワット・プラパトムチェディに鎮座するプラ・パトム・チェディと呼ばれる世界最大のパコダ(仏塔)....参詣者の大きさから巨大さが分かる
 
△寺院前の歩道に立つ赤い郵便ポスト/寺院前の道路脇に並んで客待ちするトゥクトゥク
 
△ワット・プラパトムチェディ寺院の正面....聳え立つパコダの塔高は約120m/タイでは本尊を外から拝観できる寺院が多い
 
△右手を施無畏印にして参拝者を見守る釈迦如来立像/ぼろ布を繋ぎ合わせた粗末な衲衣のイメージがない金色の釈迦如来立像

△パコダの創建は3世紀頃とされ、仏塔内に仏舎利が納められている
 
△パコダ側面の胴部の小窓の中に、金色の釈迦如来坐像が鎮座/釈迦如来坐像の印相は両方の手の平を上向きに重ねている

△パコダ周囲の回廊の間に幾つかの建物がある

△回廊内部の壁にある多くの仏画
 
△パコダの周囲に鎮座する武人風の像は守護神か? 中華風なので中国から来たものでは?

△ワット・プラパトムチェディのパコダの周囲に連なって建つ建物

△サナーム・チャン宮殿....1907年頃の建立で、ラーマ6世(チャクリー王朝の第六代シャム国王)の宮殿....パコダから西へ2kmの位置にある

△ラーマ6世が皇太子時代に聖地プラ・パトムチェディを巡礼で訪れた際に建てられた住居兼別荘....宮殿前庭の犬像は国王の愛犬か?

△サナーム・チャン宮殿は1926年以来県庁舎として使用され、2003年末に王室に返還された

△ラーマ6世はタイの王朝史上初めて海外(イギリス)留学をした国王....そのためヨーロパ風の建築になったようだ

△大きな池があり緑の芝生に覆われた風景から、当時のタイ王族の優雅な暮らしぶりが想像できる

△美しい宮殿の建物が池を跨ぐ高床の渡り廊下で連なる

△渡り廊下の奥は生活のための建物か?


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