goo blog サービス終了のお知らせ 

何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

高山寺-(1) (京都)

2015年01月27日 | 寺社巡り-京都

【京都・右京区】奈良時代の宝亀五年(774)、光仁天皇の勅願により、華厳宗の神願寺都賀尾坊として開創したと伝える。 平安時代初期には度賀尾寺と呼ばれる天台宗の道場だったが荒廃、その後、文覚が神護寺別院として修復。
鎌倉時代の建永元年(1206)、後鳥羽上皇の院宣により明恵上人が華厳宗興隆の道場として復興して開山し、上皇から「日出先照高山之寺」の勅額を賜り、寺名を高山寺と号した。 真言宗単立の寺院で、本尊は釈迦如来像。

「鳥獣人物戯画」で知られる古刹ということで、期待を膨らませながら三尾の最奥の山麓に佇む高山寺の裏参道の山門をくぐった。 高山寺唯一の鎌倉期の遺構で、開山・明恵上人の住坊とされた静謐な佇まいの国宝の石水院を拝観させて頂いたが、石水院内は撮影禁止ということで建物や展示されている「鳥獣人物戯画」(模写本)を撮れず残念だった。
庫裡前の参道を進むと老杉や巨檜や楓樹に覆われ、まさに深山幽谷の趣が漂う。石水院前の参道を隔てた西側には日本最古の茶園があり、また「日本最古之茶園」の石碑が立っているらしいが失念した。

裏参道..石垣白壁塀の奥の右上に山門がある

切妻造桟瓦葺の山門..右側に白壁の袖塀がある
 
板塀の内側に建つ石水院/石水院入口の門前に立つ石造卒塔婆は鎌倉時代元亨2年(1322)造立

石水院..入母屋造妻入柿葺(妻入り)で境内最古の建物..五所堂ともいい、明恵上人の住坊だった

石水院..蔀戸を付けた鎌倉時代初期の神殿造風の遺構

石水院内を拝観したが撮影禁止なので掲示されていた石水院の説明絵を拝借

庫裡(左)と客殿(右)..客殿から石水院に入る
 
老杉や巨松、老楓に覆われ深山幽谷の趣の境内/参道から眺めた開山堂

明恵上人が祀られている宝形造銅板葺の開山堂..屋根の頂上に露盤宝珠が乗る
 
開山堂の周囲に縁(切目縁)が設けられ、中央間には半蔀戸、両脇間には禅宗様の花頭窓が..

開山堂近くに鎮座する聖観音像
 
開山堂近くにある御廟..高山寺形と呼ばれる石造宝篋印塔は隅飾突起が直立した古風な特色

宝形造桟瓦葺の御廟..域内に石燈籠、宝篋印塔、笠塔場婆などの石造物が立つ
 
覆屋に鎮座する仏足石..明恵上人が刻んだと伝わる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする