that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

コーヒー

2010年02月15日 | 旅行とか出張とかアレとか
「コーヒーでも飲みに行こうか」

リスボンの同僚に誘われて「コーヒー」を飲みに行く。



イタリアでもそうだったが、「コーヒー」と頼むとエスプレッソしか出てこない。
カプチーノだとかを頼む場合は、そう指定する必要がある。



この「コーヒー」、まずは砂糖を大量に入れる。
あまりかき混ぜない。
James Bond のマティーニのように。

一口目は酸味を楽しむ。
この喉の奥を刺すような苦味で目を覚ます。
そして最後の一口で程好い甘さを楽しむ。
飲み干すとカップの底には大量の砂糖が残っている。

「よし、戻るぞ」

リスボンの同僚に再び促されてオフィスに戻って仕事をする。
注文をした3分後には飲み終わっている。

テンポが良い。
なかなか粋だ。

そういえば、昔、うちの父親がこういう飲み方をよくしていた。
ブラジル駐在中に覚えた飲み方らしい。
そう考えると、背伸びをしているとは言え、尊敬している父親にまた一歩近付けたのかもしれない。
ちょっとだけ嬉しかったりする。

今度、日本に帰ったら親父とコーヒー談義に花でも咲かせてみるか・・・。


コメント (2)
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で、+1 ってのは結局なんなんだ?

2010年02月14日 | ロンドン探訪
最近、イタリアやらリスボンの話ばかりしているので、久々にロンドンの話でも。

こっちで仲良くしている後輩が日本へ帰国することになり、一度St.Paul(という大聖堂)を見たいというわけで行って来たわけです。






で、内装の造りやら何やらを観察して「これはどういう時代背景で云々・・・」という小難しいことを考えたり、モヤがかかってはいたものの絶景を堪能したり。





そういう具合で、一通りのお決まりコースを巡回して、外に出て「これからどうしよっかー」なんて話をしていると、後ろの方から日本語が聞こえてきたわけです。

「お?何だろう?」と思い振り向いてみると・・・



はっ!あ、あれは!



「ちょっ、わりぃ!俺、写真撮ってくる!」



「おい!俺らも Paul に行くぞ!」



(ヒソヒソ・・・けんたさん、今チャンスですよ!)

(ヒソヒソ・・・わ、分かってるよ!待って、さっきから手ブレがひどいんだよ・・・)



という感じでした。
バッチリです。

いやー、ロンドン寒いですからね、相変わらず。
皆様もイギリスに来られることがあれば、万全の防寒体制でいらしてください。


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G4

2010年02月11日 | 旅行とか出張とかアレとか
幾つかのワークショップをやっつけて、疲れたなあ腹減ったなあと思っていたところ、リスボンのメンバーたちが晩飯に誘ってくれたので、ポルトガル人、トルコ人、ロシア人の同僚たちとレストランに向かった。



「ロシアという国名は、『金髪』という意味の『ルーシア』が起源なのよ」とロシア人の同僚が教えてくれた。「私の髪の色よりも、もうちょっと白い金髪のことなんだけど」と続けたのが、何となく鼻についたが、まぁいい。

それにしても、本当に「金髪」が起源になっているのか。
ちょっと嘘くさい。
なので、この同僚を信用していないわけではないのだけれども、ちょっと調べてみた。

すると、どうやら、今のウクラナイナやベラルーシあたりにあった「ルーシ」という国家をギリシャ読みして「ロシア」になったというのが学術的な解釈らしい。やっぱ「金髪」じゃないじゃん。

ただ、一方で、このルーシ地域にいた人たちが、白い肌と白い髪を持ち合わせていたことから、金髪を「ルーシ」と呼ぶこともあるらしい。ということを考えると、「金髪」という言葉がロシアという国名の起源になっているという説明も、当たらずとも遠からず。



タコのマリネがツマミで出てきた。
そう言えばイギリス人はタコ食べないんだよ、という話をしたところ、みんなに驚かれた。

「あれ?みんなは食べるの?タコってポルトガルでは出てくるけど、食べない国の方が多いと思ってた」

「トルコでも普通に食べるよ」

「あ、そうか。タコって地中海じゃ普通に食べるんだなー。じゃあ、ヨーロッパじゃ食べないとかそんな感じなのかな。何だか『悪魔の食べ物』じゃないけど、そういう表現があったような気がする」

「ロシアでも普通に食べるわよ」

「えっ、マジで?・・・黒海経由で入って行ったのかな?」

そうやって考えると、歴史と食生活ってのはかなり密接に繋がっているなと改めて思う。例えば「コーヒー」。普通のカフェでコーヒーを注文した場合に、アメリカンコーヒーが出てくるのかエスプレッソが出てくるのか、その境目はどこなのか。

今、自分の中でかなり熱いトピック。



トルコと言えばケバブみたいなイメージが強かったのだが、どうやらシーフードもシッカリと生活に根付いているみたいだ。「海から上がってきたものは、例えそれが父親だろうと食え」と言う格言があるぐらい、海の幸は何でも食ってしまうらしい。「つーか、その例え、どうなのよ?」という話もあるけれども、トルコでシーフードがポピュラーだというのは意外だった。

「ふと思い出したけれども、そういえばトルコって豚肉禁止だよね」

「まぁね。でも、俺、たまに食うよ」

トルコと言っても色々とあるらしく、宗教色の弱いところだと食えないこともないらしい。カンヅィルの頭を見ただけで吐いたイスラム教徒に怒られるぞ。



それにしてもヨーロッパというのは面白い。
複雑で、優雅で、深みがあって、ネクラだけれども寛容で。

次はトルコだなー。


コメント (3)
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イタリア旅行記(番外編)

2010年02月10日 | 旅行とか出張とかアレとか
イタリア旅行記の残骸的なネタを幾つか紹介します。

ミラノのドゥオーモ前、地下鉄の入口にあった鍵盤階段。
歩くと実際に音が出ます。
3人ぐらいで実際に演奏とかしたら面白そうです。



ちなみに、この時点ではアレに気付いていませんでした。
我ながら能天気だったなー。



ランチア。



現役車があるということにビックリ。



ヴェローナのジウリエッタ館の前にあった、「エプロンだとかハンカチだとかに、ロミオとジュリエッタ風の甘いセリフを刺繍しますよ」屋の看板。



「含ま」の続きが気になるところです。
「含まれます」なのか「含まれるわけないでしょうがよ」なのか。

もしくは「含まれます」だけれども、「価格は素手に名が含まれます」かもしれない。
これはすごく嫌だ。

いずれにしても、軽い詐欺テイストな文面です。


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色気と食

2010年02月09日 | 旅行とか出張とかアレとか
知り合いにインド・パキスタン系の人たちがいるのだが、この人たちが、全員とは言わないけれども、キレイだ。程好く高い鼻、深い窪みに収まった大きく切れ長の眼、触れると溶けそうな薄い唇。さらにヨード卵光の頂上にドッシリと乗った弾力感のある黒髪。これらが見事に調和し、オリエントに、ほんのちょっぴりヨーロッパを加えた、何とも言えない独特の美しさを醸し出している。

ただ、これは外面の話。
何と言うか、内側から滲み出る色気みたいなのは極端に薄かったりするのだ。
個人的な感想として。



その点、地中海女性たちの野性味ある色気と言ったら。

実は再びリスボン出張が入ったので、今朝、飛行機に乗ったのだが、女性陣がみんな色気ムンムン。特に目の前に座った女性なんかは、気品と色気が程好く混ざり合って、もう、何か色々とハプニングがあって、アレとかアレな展開にならないかなー、なんて思ったりもしなかったこともなくもない。とは言いつつも、今朝、4:30に起きたせいもあってか、色気よりも眠気に軍配が上がり、飛行機の中では寝っぱなしだったのだけれども。

それにしても、何であんな色気が出るんだろうか。



そう言えば、イタリア旅行の際にも同じようなことを感じた。イタリア女性というのは、再び全員とは言わないけれども、何であんなにも洗練された先鋭的なオシャレが出来るんだろうかと。

で、ふと気付いたのが、イタリアの女性ってのはオシャレを食っているんだろうなと。

これはあくまでも推測なのだけれども、親も兄弟も友達もみんなオシャレで、さらに云千年という長い期間を経て醸成された芸術やら建築に囲まれながら生まれ育っているのだから、むしろそういう感性が磨かれない方がおかしいんだろうなと。



ただ、じゃあお前はどの国の女性が一番好きなんだと聞かれれば、やはり日本人女性だと答えざるを得ない。今までの前フリは何だったんだ、と怒られそうだけれども。

いや、確かに、インド・パキスタン女性のオリエンタルで神秘的な美しさ、地中海女性のシロッコのような荒々しさ、イタリア女性の繊細かつ大胆なパッショーネ、いずれも捨て難い。

ただ、日本人である以上はやはり米なのだ。

カレー、パエリア、パスタ。
いずれも全て美味しいけれども、そんなの毎日食ってたら胸焼けがしてしまう。

艶やかで瑞々しくも、しっかりと芯の残っている米に、優しく口当たりの良い醤油ベースの和食、ついでに味噌汁と漬物も。

やはりこれが一番。
海外で生活をして改めてそう思い直した。
旨い米と和食が食べたい、この一言に尽きる。



そうやって考えると、そろそろ日本に帰って、(今さらだけれども)婚活なるものを始めたいなー、とは思っているんです、正直なところ。なんと言っても、ロンドン婚活市場の倍率は日本の4000倍なんでね。

さぁ、どうするか。
いや、正確には「どうなるか」か。

いずれにしても悩ましいものです。


コメント (2)
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