幾つかのワークショップをやっつけて、疲れたなあ腹減ったなあと思っていたところ、リスボンのメンバーたちが晩飯に誘ってくれたので、ポルトガル人、トルコ人、ロシア人の同僚たちとレストランに向かった。
「ロシアという国名は、『金髪』という意味の『ルーシア』が起源なのよ」とロシア人の同僚が教えてくれた。「私の髪の色よりも、もうちょっと白い金髪のことなんだけど」と続けたのが、何となく鼻についたが、まぁいい。
それにしても、本当に「金髪」が起源になっているのか。
ちょっと嘘くさい。
なので、この同僚を信用していないわけではないのだけれども、ちょっと調べてみた。
すると、どうやら、今のウクラナイナやベラルーシあたりにあった「ルーシ」という国家をギリシャ読みして「ロシア」になったというのが学術的な解釈らしい。やっぱ「金髪」じゃないじゃん。
ただ、一方で、このルーシ地域にいた人たちが、白い肌と白い髪を持ち合わせていたことから、金髪を「ルーシ」と呼ぶこともあるらしい。ということを考えると、「金髪」という言葉がロシアという国名の起源になっているという説明も、当たらずとも遠からず。
タコのマリネがツマミで出てきた。
そう言えばイギリス人はタコ食べないんだよ、という話をしたところ、みんなに驚かれた。
「あれ?みんなは食べるの?タコってポルトガルでは出てくるけど、食べない国の方が多いと思ってた」
「トルコでも普通に食べるよ」
「あ、そうか。タコって地中海じゃ普通に食べるんだなー。じゃあ、ヨーロッパじゃ食べないとかそんな感じなのかな。何だか『悪魔の食べ物』じゃないけど、そういう表現があったような気がする」
「ロシアでも普通に食べるわよ」
「えっ、マジで?・・・黒海経由で入って行ったのかな?」
そうやって考えると、歴史と食生活ってのはかなり密接に繋がっているなと改めて思う。例えば「コーヒー」。普通のカフェでコーヒーを注文した場合に、アメリカンコーヒーが出てくるのかエスプレッソが出てくるのか、その境目はどこなのか。
今、自分の中でかなり熱いトピック。
トルコと言えばケバブみたいなイメージが強かったのだが、どうやらシーフードもシッカリと生活に根付いているみたいだ。「海から上がってきたものは、例えそれが父親だろうと食え」と言う格言があるぐらい、海の幸は何でも食ってしまうらしい。「つーか、その例え、どうなのよ?」という話もあるけれども、トルコでシーフードがポピュラーだというのは意外だった。
「ふと思い出したけれども、そういえばトルコって豚肉禁止だよね」
「まぁね。でも、俺、たまに食うよ」
トルコと言っても色々とあるらしく、宗教色の弱いところだと食えないこともないらしい。カンヅィルの頭を見ただけで吐いたイスラム教徒に怒られるぞ。
それにしてもヨーロッパというのは面白い。
複雑で、優雅で、深みがあって、ネクラだけれども寛容で。
次はトルコだなー。
「ロシアという国名は、『金髪』という意味の『ルーシア』が起源なのよ」とロシア人の同僚が教えてくれた。「私の髪の色よりも、もうちょっと白い金髪のことなんだけど」と続けたのが、何となく鼻についたが、まぁいい。
それにしても、本当に「金髪」が起源になっているのか。
ちょっと嘘くさい。
なので、この同僚を信用していないわけではないのだけれども、ちょっと調べてみた。
すると、どうやら、今のウクラナイナやベラルーシあたりにあった「ルーシ」という国家をギリシャ読みして「ロシア」になったというのが学術的な解釈らしい。やっぱ「金髪」じゃないじゃん。
ただ、一方で、このルーシ地域にいた人たちが、白い肌と白い髪を持ち合わせていたことから、金髪を「ルーシ」と呼ぶこともあるらしい。ということを考えると、「金髪」という言葉がロシアという国名の起源になっているという説明も、当たらずとも遠からず。
タコのマリネがツマミで出てきた。
そう言えばイギリス人はタコ食べないんだよ、という話をしたところ、みんなに驚かれた。
「あれ?みんなは食べるの?タコってポルトガルでは出てくるけど、食べない国の方が多いと思ってた」
「トルコでも普通に食べるよ」
「あ、そうか。タコって地中海じゃ普通に食べるんだなー。じゃあ、ヨーロッパじゃ食べないとかそんな感じなのかな。何だか『悪魔の食べ物』じゃないけど、そういう表現があったような気がする」
「ロシアでも普通に食べるわよ」
「えっ、マジで?・・・黒海経由で入って行ったのかな?」
そうやって考えると、歴史と食生活ってのはかなり密接に繋がっているなと改めて思う。例えば「コーヒー」。普通のカフェでコーヒーを注文した場合に、アメリカンコーヒーが出てくるのかエスプレッソが出てくるのか、その境目はどこなのか。
今、自分の中でかなり熱いトピック。
トルコと言えばケバブみたいなイメージが強かったのだが、どうやらシーフードもシッカリと生活に根付いているみたいだ。「海から上がってきたものは、例えそれが父親だろうと食え」と言う格言があるぐらい、海の幸は何でも食ってしまうらしい。「つーか、その例え、どうなのよ?」という話もあるけれども、トルコでシーフードがポピュラーだというのは意外だった。
「ふと思い出したけれども、そういえばトルコって豚肉禁止だよね」
「まぁね。でも、俺、たまに食うよ」
トルコと言っても色々とあるらしく、宗教色の弱いところだと食えないこともないらしい。カンヅィルの頭を見ただけで吐いたイスラム教徒に怒られるぞ。
それにしてもヨーロッパというのは面白い。
複雑で、優雅で、深みがあって、ネクラだけれども寛容で。
次はトルコだなー。
ちょっとネタとしては別物だけど、お茶について丁度アレしてたところなので、良かったらリンクを見てみてください。。
そういえば「アメリカン」っていうのは和製英語でしたね。
>Jeyさん
なるほど、語源から辿る方法というのは発想としてはありませんでした。それにしても、世の中何でもWikiで分かるようになってしまうと、便利である一方で何とも面白味がありませんね。「あーなんじゃないか、こーなんじゃないか」と空想を繰り広げてる時間も楽しかったりするので。
ちなみにコーヒーは大概どこの国でも似たような言葉になっているようです。
http://www.0141coffee.com/c_history.html
このリンク内にある航路順で調べて行けば、どこまでが「エスプレッソ」で、どこからが「お湯割りコーヒー」なのかが分かりそうですね。