Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

バインディング溝彫表編!

2010-03-21 22:55:21 | 日記
今日は曇り、雨の天気。
風が強く、黄砂がひどかったです。
車が田んぼに落ちたようにドロドロでした。
裏面のバインディングの溝彫につづいて、今日は表面です。
パーフリングカッターで切れ目はいれてあるので、削る作業から始めました。
表面はフラットなので、ドレメルで削って行きます。
ドレメルとはいえ、一回で削ろうとすると材が欠けたりするので、ちょっとずつ慎重に削ります。
バインディングの溝から削って行き、つづいて、パーフリングの溝を削ります。
バインディングとパーフリングは溝の深さが違うので、段つきの溝になります。
パーフリングはドレメルを使うと、木目によってはわずかに欠ける事があるので、注意しながら削ります。
今日で表面はだいたい終わりました。
後は、フラッシュフィンガーボードの付近を仕上げて、最後は軽くサンディングします。

ドレメルを使っていていつも思うのですが、調整がえらい面倒です。
数値で調整出来ればいいのですが、微妙な所は試し削りをしては少しずつ合わせて行く感じです。
パーフリングカッターとノミで手作業で仕上げても一日がかり、ドレメルでも準備も合わせれば結局一日がかりです。

今日はこれからオヤジバンドの決勝を見ます。

今日の写真は、表面の溝を彫った所のアップです。

バインディング溝彫裏編!

2010-03-20 23:16:53 | 日記
今日は朝方は雨、その後も曇りでした。
今日は縁なしボディーに縁を巻くべく、溝彫作業に入りました。
まずは、パーフリングカッターで溝の切れ目をいれます。
サイドバックがローズウッドなので、堅めです。
一発で切れ目が入らないので、何回かに分けて少しずつ切れ目を深くして行きました。
パーフリングカッターはセッティングを変えると、前と同じくセットするのが難しいので表側と裏側、平行で作業します。
裏面の方が、アーチがついていたり、裏板が堅かったりするので先に作業する事にしました。
全部、手作業で削るのは大変なので、ドレメルを使って少し削っておきます。
ドレメルで荒削りの後は、ノミとデザインナイフを使って削って行きました。
ちゃんとした治具があれば、ルーター一発で削れば早いのでしょうが、地味に手作業で仕上げて行きました。
今日は裏面を彫り終わった所まででした。
明日は、表面の溝彫です。

昨日まで、オヤジバンドの地方予選の様子がNHKで放送されていました。
私も気がつけば、オヤジバンド世代です。
歳をとると、色々やる事があったり、若い時のように情熱が維持出来なかったりで、バンドを続けるのは大変だと思います。
出場しているバンドは、テクニックの差こそあれ、しっかり練習していて情熱が伝わってきました。
長い事、バンドからは離れていますが、見ているとやってみたくなって来た今日この頃です。
ちなみに、私の本棚はマーシャルアンプのスピーカーキャビネットです。

今日の写真は、裏面のバインディングの溝のアップです。

縁なしボディー!

2010-03-19 22:35:01 | 日記
今日は曇りで時々晴れ。
気温は高く、暖かく感じました。
夜になって雨が降ってます。
明日から連休の人もいると思いますが、どうも天気があまりよくない予報なので、今日のうちに用事を済ませるべく外出しました。
こまごまとした用事ですが、あちこち回っているうちに時間を使ってしまいました。
工房にもどったのが3時頃で、それからの作業です。
昨日で箱になったので、今日は表板のはみ出ている余分な所を削りました。
今回は、裏板は削ってあるので少し楽です。
表板はデリケートなのでドレメルは使わず、切り出しでちびちびと削って行きました。
木目に逆らうと割れたり欠けたりするので、方向を変えながらカリカリ削ります。
スプルースなので軟らかいのですが、ボディー一周削ると、手が痛くなりました。
削り終えたら、サンディングで仕上げて行きます。
この後、バインディングの溝を彫るので、削りっぱなしでも良さそうな気がしますが、何となく気になるのでサンディングしました。
今日は早めに終わる予定だったので、縁なしボディーが仕上がった所で終了しました。

気がつけば三月も半ばを過ぎ、東京ハンドクラフトギターフェスまで2ヶ月を切ってしまいました。
やる事はいっぱいあるのですが、どれから手を付けるか考えているうちに時間が過ぎてしまいます。
今年は余裕で作業を進めるつもりだったのですが、、、、、。

今日の写真は、表板を接着した縁なしボディーです。

ボディー箱化しました!

2010-03-18 23:26:52 | 日記
今日は曇り。
朝は雪が積もってましたが、日中で溶けました。
ネックの仕込みがだいたい終わりましたが、仕込み角度の微調整のための作業から始めました。
今回のギターは指板の面と表板の高さが同じため、弦高の調整に気を使います。
指板は少しラウンドさせる予定なので、その分も考えながら調整して行きました。
ちょっと削って合わせて確認と、いつものように繰り返します。
ネックの仕込みが終わって、表板の接着準備に入りました。
表板をタップしてみて、反応を最終チェック。
高音側の反応が気になったので、ブレイシングの高音側を少しスキャロップしました。
ふたをする前に、裏板にラベルを貼って、表板を仮組してみます。
サイドバックのセンターと表板のセンターがぴったり合っているか確認。
何度か仮組し、ネックも仮組してみて様子を見ます。
表板を接着すると、ネックを埋め込む部分が再加工出来なくなるので、慎重に作業を進めました。
確認が済んだ所で、やっと表板を接着です。
サイドの接着面と表板の接着部分を綺麗にして、接着に入りました。
表板はスプールクランプで押さえました。
今日でやっとボディーが箱化です。
クランプしたままですが、ボディーをタップしてみるとまあまあの反応でした。

色々と難関があって作業は遅れ気味ですが、ここで焦って失敗すると大変なので注意が必要です。
この先も、難関山盛りです。
今週は作業終了が遅く、ブログの更新も遅くなってます。
明日は少し早く終われればと思ってます。

今日の写真は、箱化してクランプ中のボディーです。

ネック仕込む!

2010-03-17 23:28:28 | 日記
今日は曇り。
風が強く、寒かったです。
雪もちらっと降ったりで、少し冬っぽい感じに逆戻りです。
昨日で、やっとペグが終わったので、今日はネックの仕込みをしました。
まずは、ネックの接着面の加工からです。
しっかりと平面を出しつつ、前後の傾きや左右のぶれを修正しながら調整します。
ネック側の準備ができたら、ボディー側の加工に入ります。
今回は、19世紀ギターなので、ダブテイルではなく埋め込み加工です。
19世紀ギターは製作された国や制作者などによって色々な仕込み方がありますが、今回はフレンチなので埋め込みにしてみました。
ネック側の加工が正確でも、ボディー側がしっかり加工されていないとネックもしっかり付きません。
ボディーとネックの隙間が出来ないよう、平面も注意しながら彫って行きました。
ボディーがまだ箱になっていないので、ちょっと作業がやりづらかったです。
今日で、埋め込む所までいきましたが、明日、仕込み角度を微調整したいと思います。
ネックの仕込みが終われば、やっとボディーが箱になります。

今日作業中に小学生の甥っ子が工房に入って来て、ウクレレが作りたいと言い出しました。
日頃、作業を見ているせいか、自分で作れると自信満々です。
ウクレレも作ると難しいと言ってみたのですが、作る気も満々です。
つき合わされそうな予感がします。

今日の写真は、仕込んだネックの接続部分のアップです。