19世紀ギター、完成。

今日は晴れ間も見える、いい天気。
気温も高めで、過ごしやすい一日でした。

作業は19世紀ギターの最終行程。
パーツを組んで、弦を張っていきました。
基本的に、パーツはすべて出来上がっているので、すぐ弦が張れそうですが、いろいろと細かい作業があります。
ネック塗装のとき、指板の際もセラックを塗っているので、面取り部分は削り取っていきました。
指板面もクリーニングし、今回はオイルとワックスで仕上げました。


表板はブリッジの飾りの貝を接着。
乾燥後にオイルフィニッシュしていきました。
半分塗った所です。


エンドピンもリーマー調整して、ぴったり収まるよう調整していきました。


ペグもねじ止めし、続けて、弦を張っていきます。


仮にチューニングし、ナットの溝を調整。
溝仕上げの後は、整形し磨いて仕上げました。


サドルも調整し、こちらも磨いて仕上げます。
最後にチューニングして、やっと完成。
今回は途中にリペアが何件か入り、思いのほか長くかかってしまいました。
ギター裏面です。


明日は19世紀ギターの様子を見て、クラシックギターのリペアの続きをする予定です。

いつもは、ボディーをクローズする前に、ラベルを貼ってます。
今回は作ってあったラベルを全部使ってしまったので、今日貼りました。
データーは昨日の夜中に作って、今日の午前中に近くの印刷屋さんで出力してもらいました。
基本的には同じデザインですが、細かいところを加工して、ちょっとだけリニューアルしてます。

写真は完成した19世紀ギターです。
ラコートタイプはかなり久しぶりでした。

クラシックギター、クラックリペア。

今日は曇りで少し雨も降る天気。
気温が上がって、雪はだいぶ溶けました。

19世紀ギターは塗装の乾燥待ちなので、作業はクラシックギターのリペアを進めました。
指板脇のクラックリペアです。


ちょっと時間をおいてみましたが、クラックは変化なし。
ボディーをクランプしてみましたが、場所がバーの間なので、クラックは閉じませんでした。
ボディー内部を湿らせて、さらに時間をおいてみる方法もありますが、クラックの隙間を埋める事にしました。
クラックは一本のように見えますが、よく見ると木目2本の間に3本の長短のクラックです。
クラックの幅もそれぞれ違うので、クラックに合わせて、埋め込むスプルース材を削りだしました。
埋め込んだ所です。


埋め込んだ材は、乾燥後にはみ出し部分をノミで削って平面にしました。


軽くサンディングして、埋め込み部分をセラックでタッチアップしていきます。


このまま乾燥させて、後で最終仕上げしていく予定です。

明日は19世紀ギターにパーツを組んで、弦を張っていく予定です。

昨日、19世紀ギター用にオーダーしていたケースが届きました。
荷物を開けて確認すると、オーダーしていた色と違います。
今日、ケース屋さんに電話確認すると、オーダーした色がないので、黒にしておきましたとの事。
ケース屋さんからは、何の連絡もなかったので、オーダー通りに制作してもらえる物と思ってました。
ギターの依頼主の方と相談し、別な色に変更してもらうよう交渉しましたが、新規発注になり、届いたケースは引き取ってほしいとの事でした。
前にも、オーダーしたケースのサイズが小さく、再制作してもらった事がありましたが、電話の話し振りを聴いていると、なんだか、面倒なお客さん扱いでした。
何のためのオーダーケースなのか、、、。
困ったもんです。

写真はクラックリペア中のクラシックギターです。

19世紀ギター、エンドピン制作。

今日は曇りのち晴れ。
気温が上がって、雪は溶け気味の一日でした。

作業は裏板に塗ったセラックをもう一度磨く所から始めました。
セラックフレンチポリッシュはタンポを使うので、見る角度によっては塗膜に摺り跡がわずかに見えます。
この摺り跡ができるだけ目立たないよう、アルコールでさらに磨いていきました。
磨いた裏板です。




塗装はこれで終了。
次は、残っていたエンドピン制作に入りました。
エンドピンは黒檀材を使います。
ブリッジピンと同じように、旋盤で削っていきました。


最後は余分な部分を切り落として、軸にテーパーをつけ、磨いて仕上げました。



明日は塗装の乾き具合を見て、作業を決めます。

写真は制作したブリッジピンを仮にセットしてみた所です。
完成時はリーマーで調整し、ぴったり収まるようにします。

19世紀ギター、セラックフレンチポリッシュ、ネック仕上げ。

今日は曇りで少し雪も降る天気。

作業は今日もせラックフレンチポリッシュ。
ネックの塗装を仕上げる行程を進めました。
ヒールやヘッドなど、面倒な所から先に進めます。
濃度を下げたセラックを塗って、その後はアルコールで磨いて行きます。
仕上がったヘッド裏です。


ヒールのアップです。


ネックが仕上がった所で、昨日仕上げた、裏板をもう一度磨いていきました。


今日で塗装はだいたい終了。

明日は塗装の細かい所を仕上げて、まだ作っていなかったエンドピンを作る予定です。

写真は塗装が仕上がったネックです。

19世紀ギター、セラックフレンチポリッシュ、ボディー仕上げ。

今日は曇りで時々雪。

作業は19世紀ギターの塗装。
今日はボディー、サイドバックの仕上げ行程を進めました。
濃度を下げたセラックを塗って、後は、アルコールで磨いていきます。
サイドから初めて、裏板と仕上げていきました。
仕上がった横板です。




今日でサイドバックは一応仕上げました。
サイドは大丈夫ですが、裏板はもう一度仕上げ直すかもしれません。

明日はネックの塗装仕上げを予定しています。

写真は塗装を仕上げた裏板です。