Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

個展、搬入。

2016-09-30 22:21:45 | 日記


今日は少し曇ってましたが、まずまずの天気。

明日は個展なので、今日は搬入でした。
楽器は新作が1台で、他は既存の物です。
今年は、いろいろあって、なかなか製作が出来ず、期間も1日に短縮。
展示は縮小ですが、その分、夕方から展示楽器でのコンサートを開催する事になりました。
演奏は柴田周子さんです。
私の楽器を弾いてもらうのは、大変恐縮なのですが、お願いしました。
19世紀ギターでソルとジュリアーニ。
トーレスモデルでタレガ。
当時の曲を当時の楽器で、がコンセプトです。
いつもは、搬入した所の写真を撮るのですが、今日は、リハーサルもあったので、写真を撮り忘れました。

お近くでお時間のある方はぜひ。
会場は大町のココラボラトリーで、6時半開演です。

19世紀ギター、ヒール修復。

2016-09-29 21:33:06 | 日記


今日は曇りで、少し雨も降る天気。

作業は19世紀ギターの修復
しばらく、中断してましたが、再開です。
材の取り寄せに時間がかかってましたが、なんとか、入手できました。
材です。


自然乾燥の物を探していたのと、ヒールがとれるサイズの物が少なかったので、見つかってよかったです。
まずは、ボディー側のほぞに貼られたシムを剥がして行きました。


シナ材のパーフリング材を切った物で、仕込み角を変えるためと思われますが、このままだとネックと密着しません。
接着強度が弱いので、以前のリペアではネジ止めしていたようです。
今回はヒールを作り直すので、シムは剥がしました。


続けて、材を切り出して、整形して行きました。
木目の取り方を考慮しながら切り出して行きます。


この段階で、ほぞとあわせながら、調整して行きました。


今日は個展と演奏会の準備があるので、早めに終了でした。

明日は、個展の搬入と演奏会のリハーサルの予定です。

写真は製作途中の19世紀ギターのヒールです。

出展楽器、調整とメンテナンス。

2016-09-28 22:43:06 | 日記


今日は曇りで、雨も降る天気。

作業はリペアの予定でしたが、週末、土曜日に工房の個展と主催するコンサートの準備をしました。
個展は午前中から夕方までで、展示が終わった後、会場で展示楽器を使ったコンサートを開催する予定です。
楽器は既存の物を展示しますが、今回は演奏に使う楽器もあるので、調整とメンテナンスをして行きました。
まずは、トーレスモデルから始めます。
楽器にはガット弦が張ってありますが、消耗した弦もあり、全部交換する事にしました。
弦を外して、フレットをクリーニングして行きます。


ナット溝を微調整したり、サドルの高さも調整しました。
最後に弦を張って、調整終了。


ガット弦はナイロン弦よりも伸びないので、今から張っておけば、週末には安定すると思います。
続けて、19世紀ギターの調整に入りました。
こちらも、演奏に使う予定の楽器です。
今年の東京の展示会用に作った楽器なので、こちらは、ナット溝を微調整して、木ペグにコンポジットを塗って終了。


他の、展示楽器もチューニングして様子を見ました。

明日は19世紀ギターのリペアを予定しています。

写真は調整とメンテナンスしたトーレスモデルです。

クラシックギター、リペア終了。

2016-09-27 22:37:21 | 日記


今日は曇りのち雨。

作業はクラシックギターのリペア。
フレットを打ち直ししたので、仕上げて行きました。
まずは、レベリングで頭を揃えて行きます。




揃った所で、削った部分を整形し、フレットの形状を整えて行きました。
ヤスリで整形し、エッジも角をとって行きます。
最後は磨いて仕上げました。




マスキングを外して、指板もクリーニング。
オイルで仕上げました。




フレットが終わった所で、弦を張って、様子を見て行きました。
各部をチェックして、リペアは終了。
指板を整えて、フレットも浮きを直したので、弾きやすくなりました。


明日は19世紀ギターのリペアを再開する予定です。

今週末、土曜日ははココラボで個展と工房主催のコンサートがあります。
出展楽器とコンサートで使用する楽器の準備も進めないと。

写真はリペアが終わったクラシックギターです。

クラシックギター、フレット打ち直し、続き。

2016-09-26 22:18:11 | 日記


今日は曇りで、晴れ間もありました。

作業はクラシックギターのフレット打ち直しから進めました。
フレットを抜いたとき、接着剤で接着していましたが、今回は膠で弛み止めをする事にします。
まずは、膠を溶かしながら、フレット打ちの準備をして行きました。
膠を溶かしている所です。


指板は平面を出していますが、溝を少し面取りして行きました。
面取りが終わった所で、フレットを打って行きます。
オリジナルフレットの打ち直しなので、ピッタリの位置に打って行きました。


打ち込み具合を確認しつつ、はみ出した膠を拭き取りつつ、なので、結構時間がかかります。
なんとか、打ち終わりました。


フレットは膠を1日乾燥させるので、レベリングとエッジ処理は明日にします。
フレットの次は、ブレイシングの剥がれのリペアに入りました。
裏板のボディーエンド側に剥がれがあります。
今日、確認すると、両端に剥がれがありました。




剥がれた部分に接着剤を刷り込んで、ボディー内に柱を立てて、クランプして行きました。
このまま、明日まで乾燥させます。

明日は外出予定がありますが、できれば、クラシックギターリペアの続きをしたいと思っています。

今日は午前中に引っ越し先の台所の蛇口を交換しました。
単純に、外して、新しいのをつければいいのですが、何度もリフォームしたり、蛇口も交換したような感じです。
取り外してみると、配管の中に錆があったり、給湯器側と水道水側の配管の径が微妙に違ってました。
水漏れ防止テープをネジ部分に貼って取り付けましたが、ゆるい方はわずかに水漏れします。
取り外しては、つけ直しを何度か繰り返しているうちに、昼になってしまいました。
それでも、なんとか交換終了。
まだ、リフォーム箇所は色々ありますが、少しづつ進めるつもりです。

写真はフレットを打ち直したリペアクラシックギターです。