Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ウクレレヘッド整形!

2011-02-28 23:28:02 | 日記
今日は曇りのち晴れ。
思ってたよりもいい天気でした。

作業はウクレレヘッドです。
ヘッドは厚さを薄くしながらテーパーをつけて行きました。
バンドソーで薄くカットし、鉋がけ、サンディングで仕上げて行きます。
ヘッドにはお預かりしている材でヘッドプレートを貼っていきました。
材はクラロウォルナット。
ボディー同様、杢の入った綺麗な材です。
この材から切りだしました。

薄く挽いてサンディングでならし、ヘッドに接着。
クランプしてしばらく乾燥させて、ヘッドの形に切りだして行きました。
ヘッドのデザインはジョージ・ナカシマの家具をイメージした物で、左右比対称です。
切りだしたヘッドはこんな感じ。

一見、直線的なデザインですが、微妙にカーブしていてまっすぐな所はありません。
今日でだいたいヘッドは完成。

明日はグリップ側の整形の予定です。

今日は午前中から夕方まで事務関係の作業をしてました。
なかなかやる暇がなかったので、まとめて計算しました。
数字がまとまったら、そのまま届け出に外出。
制作作業より疲れます。

今日の写真は切りだしたヘッドとウクレレボディーです。
同じウォルナットでも色が微妙の違います。

ウクレレVジョイント完成!

2011-02-27 23:07:05 | 日記
今日は曇りのち雨。

作業はウクレレのVジョイント加工の続きです。
今日はヘッド側。
同じようなVジョイント加工でも、その都度細部を変更しているのでまずはプランを練りました。
プロトタイプを弾いてみたり、今まで作ったウクレレを出して来て色々と検討しました。
ヘッドの角度やグリップの厚み、ヘッドの厚さなどでVジョイント部分が変わってきます。
1ミリ2ミリの世界ですが、悩みながらサイズを決めて行きました。
同じ楽器を何台も作らないので、この辺の作業に時間がかかります。
決まったサイズから図面を書いて作業に入りました。
図面はこんな感じ。

グリップ側のサイズに合わせてヘッドを彫り込んで行き、合わせては削りを繰り返しました。
ピッタリ納めるのはダブテイルの仕込みに似ている気がします。
傾きや隙間が出来ないように合わせて行きました。
今日はVジョイント加工が終わった所まで。
実際の作業時間よりも、準備の方にだいぶ時間がかかりました。

明日はヘッドプレートを貼って、ネックの整形に入ります。

今月ももう終わりますが、来月はそろそろ車検の準備をしなければいけません。
4月の頭出切れるので、見積もりをしてもらおうかと思ってます。
今年で20年目に突入。
色々不具合があるので、費用的に車検がとれるか微妙です。

今日の写真はウクレレVジョイントのアップです。

ウクレレボディー出来た!

2011-02-26 22:15:08 | 日記
今日は午前中、雪がちらちら降ってました。
気温が高めだったので、すぐ溶けてました。

作業はウクレレボディーの仕上げです。
バインディングを接着したので、はみ出し部分をならして行きました。
バインディングを削るのにはスクレーパーを使います。
まずは、スクレーパーを研いで、刃をつけて行きました。
表面と側面をならして、最後はサンディングで仕上げます。
ボディー全体もサンディングして、仕上がりの一歩手前くらいまで仕上げました。
ボディーが出来たので、次はネックです。
グリップ部分の制作から始めました。
今回もヘッドはVジョイントで接ぐので、いつものように加工して行きます。
今日でグリップ側の加工は完成。
仕上がりはこんな感じです。

プロトタイプもそうでしたが、このウクレレは弦長が長めです。
ボディーサイズはソプラノですが、弦長はコンサートより長いです。
ロングネックタイプと言ってもいいくらい。
ネック自体の太さは通常のソプラノより細めです。
順調に行けば、もう一週間くらいで弦が張れそうな感じです。

明日はウクレレネックの続きの予定です。

昨日の夜は、クラッシクギターのほうのロゼッタの図面を書いてました。
だいたいイメージはあったのですが、実際書いてみるとちょっと気になる所も。
もう少し考えてみます。

今日の写真は仕上がったウクレレボディーです。

ウクレレバインディング巻く!

2011-02-25 22:29:56 | 日記
今日は曇りで夕方から雪。
ちょっと寒くなりました。

作業はウクレレバインディング。
バインディング材はベンディングするので、ベンディングアイロンをあっためます。
待っている間に、バインディングの溝をチェックして細部を修正。
ベンディングアイロンの準備ができた所で、バインディングを曲げて行きました。
ウクレレなので、バインディングを一周させます。
溝にピッタリ曲げて行くのは結構大変。
曲げ終わったバインディングはこんな感じでした。

バインディングは内側の角の部分を少し削ってから接着します。
テープでかりどめしながら接着し、ギターと同じように凧糸で縛って行きました。
今日はここまで。

明日はバインディングを仕上げてボディーを完成させます。

今日ラジオを聞いていたら、リンカーンの名言の話をしてました。
”もし、木を切り倒すのに8時間与えられたなら、私は6時間を斧を研ぐのに費やすだろう。”というもの。
ギターやウクレレを作るのも、作業と同じくらい準備や調整に時間がかかります。
妙に納得してしまいました。

今日の写真はバインディングを接着して、凧糸で縛った所です。

ウクレレバインディングとギター裏板!

2011-02-24 23:02:03 | 日記
今日は午前中はいい天気でしたが、午後から曇り。
夕方からは雨で夜は雷が鳴ってます。

作業はウクレレのバインディング制作から始めました。
ギター用のストックはあったのですが、ウクレレ用に新たに材から切りだしです。
ウクレレはロゼッタに黒檀を使ったので、バインディングも黒檀にしました。
切りだした材をさらに細く切って厚さと幅を整えます。
バインディング制作で鉋を使ったので、昨日、はぎ合わせたギターの裏板も鉋がけ。
全体を平面にした所で、ギターの形に切りだしました。
そこからさらに厚さを調整して、ほぼ最終的な厚さまで持っていきました。
仕上がった裏板はこれ。
ブレイシングの位置も書いておきました。

裏板が仕上がったら、ウクレレのバインディングにもどって溝切りに入ります。
パーフリングカッターで手作業で切って行きました。
表面なのでドレメルを使えばすぐ終わるのですが手切りでいきます。
最初は浅く、だんだん深く切って行きました。
今日は溝を切り終わった所まで進めました。

明日はウクレレのバインディングをベンディングして巻いて行きます。

ギターのロゼッタのパターンがだんだん固まってきました。
スペインっぽい感じではなく、木片を組み合わせたモザイクにしようかと思ってます。
ロゼッタは時間がかかるので、じっくり取り組む予定です。

今日の写真は溝切りの終わったウクレレボディーと切りだしたバインディング材です。