Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ラプレヴォット、ネック整形終了。

2011-06-30 23:07:43 | 日記
今日は午前中は曇りでしたが、午後から雨。

作業はネックグリップとヒールの整形です。
ラフカットしてあったグリップ部分とヒールを切り出しで削って行きました。
裏板の削り出しで手が痛かったのがちょっとよくなって来たと思ったらまた削り出しです。
グリップ厚やグリップ形状をチェックしながら削って行きました。
途中から切り出しをヴァイオリン鉋に変えて仕上げて行きます。
最後はサンディングで仕上げました。
今日でグリップの整形は終了。
整形したヒール部分のアップです。


グリップ部分はこれくらい削りました。


明日はまた天気を見ながら、ペグを削るか指板、どちらかを予定しています。
湿度が高い日が続いて、なかなかボディーを箱に出来ません。

今日の写真は整形終了したグリップ部分にヘッドを仮組した所です。

ラプレヴォット、ネック整形1。

2011-06-29 23:00:28 | 日記
今日は曇りでしたが、霧雨が時折降る天気。

作業は湿度が高く表板が接着出来ないのでネックの続きです。
Vジョイント加工が終わったネックのグリップ側にヒールを接着する所から始めました。
ラプレヴォットはアイスクリームコーンヒールではなく、ヒールとグリップが滑らかにつながるタイプです。
いつもはグリップとヒールを別々に整形してましたが、今回はヒール材をグリップに積層しました。
接着面に鉋をかけ平面を出して切りだしたヒール材を接着クランプ。
乾燥待ちの間にヘッドの整形に入りました。
ヘッド材は厚さが2センチ。
ヘッドの仕上がりは11から12ミリ。
ノコで薄くカットして、後は鉋がけで仕上がりの厚さにして行きました。
ヘッド材は機械式ペグ用に製材してあるので、木ペグの八の字ヘッドだと幅がわずかにたりません。
耳の部分を同材で接着しならした後、ヘッドの形に切りだして行きました。
切りだしたヘッドです。


続けて、グリップ部分をラフにカットして行きます。
ヒール部分も同じようにカット。
ラフにカットしたヒール部分です。


しばらく天気が悪そうなので、明日もネックの続きの予定です。

明日からアトリオンで第53回秋田県美術展覧会(県展)が始まります。
密かに、私もウクレレを出展しました。
楽器部門がないので、工芸部門で出展です。
焼き物や硝子などに混ざって展示されてると思います。

今日の写真は切りだしたヘッドとラフカットしたグリップ部分です。

ラプレヴォット、ネックVジョイント。

2011-06-28 23:03:02 | 日記
今日は曇り。
ちょっと蒸し暑い一日でした。

作業はネックのVジョイント。
まずはグリップ側の材を選んで鉋がけから始めました。
平面がでた所で、Vジョイント部分の図面を書き。
書いた図面です。


図面をもとに、グリップ側にラインを書き込んでノコでラフにカットします。
後は、ノミで地道に削って行きました。
ここで出来るだけ正確に削っておくと、後のヘッド側を合わせる時が楽です。
グリップ側が削り終わった所です。


裏板削りだしに買ったノミは安い物でしたが、正確な作業用のノミはちょっとだけ高級です。

グリップに続いてヘッド側の作業に入りました。
こちらも材を選んで鉋をかけて準備。
彫り込むラインを正確に書き込んで削って行きました。

左右の傾きや隙間無く無事にヘッドはおさまりました。


明日は湿度を見ながら表板を接着してボディーを箱にしたいと思ってます。

今日の写真は完成したVジョイント部分です。

ラプレヴォット、ブレイシング整形。

2011-06-27 23:43:43 | 日記
今日は雨。
一日降ってました。

作業は表板ブレイシングの整形から始めました。
ラプレヴォットはブレイシングパターンも変わってますが、ブレイシングの整形もちょっと違います。
同じラプレでも個体によって微妙に違います。
今回はボディー上側が低く、ブリッジ位置付近が高くなるようにして行きました。
ある程度目安を付けて削ったら、後はタップしながら微調整。
横方向のブレイシングを持つギターとはちょっと違う感覚でした。
ブレイシングが出来上がって表板を接着のはずでしたが、今日は雨。
湿度が高く、無理して接着すると後で表板が割れそうだったので後回しに。
ネック作業にするか迷ったのですが、裏板の余分な部分を削って仕上げて行きました。
いつもより裏板の厚みがある分、削るのも大変。
なんとか楽出来ないかと考えたのですが、結局いつものようにミニ鉋と切り出しで削って行きました。
ぎりぎりまで削って、サンディングで仕上げ。
裏板にはバインディングをつけないので、後は面取りすればサイドバックは出来上がりです。
余分な部分を削って仕上げたサイドバックです。


隙間無くピッタリ接着出来ました。


明日も天気が悪そうなので、ネックのVジョイントをやろうかと思ってます。

今日の写真は仕上がった表板ブレイシングです。

ラプレヴォット、表板。

2011-06-26 23:21:40 | 日記
今日は曇りでちらっと雨も。

作業は昨日裏板を接着したサイドのチェックからはじめました。
クランプを外して中の接着具合を見てみました。
裏板を接着したサイドの内側です。


うまく接着出来ていたので、今度は表板にかかります。
はぎ合わせてギターの形に切りだしていた物を鉋がけで厚さを調整。
ラプレヴォットは表板もちょっとアーチを意識して厚さを決めて行きました。
タップしながら様子を見て鉋がけは終了。
終了後の表板です。


続けて、サウンドホールの穴をあけて行きました。
ラプレはオーバルホールです。
ドレメルは使えないので糸鋸盤で切り抜いて行きました。
糸鋸盤は木目がチップしやすいので、カッターで切れ目を入れ少し内側を切り抜きました。
後はサンディングで形を整えて、エッジも処理。
今回はあえてロゼッタは入れない事にしました。
なので、次はブレイシング。
いつもの平行ブレイシングではなく、縦にハの字です。
材を切りだして鉋がけして接着して行きました。
いたってシンプル。
でも奥が深そうです。

今日で箱にするつもりでしたが、やっぱり予定通りはいきませんでした。
明日はブレイシングを仕上げて、表板を接着します。

今日の写真はブレイシング接着クランプ中の表板です。