Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

型枠準備!

2010-01-31 22:10:42 | 日記
今日は雨で時折雪まじりで強く降る事もありました。
日曜なので、作業は午後からです。
昨日から検討中の次のギターですが、午後になっても決まらずあれこれ思案。
やっと決まった所で、いつものように近所のコンビニで拡大コピー。
元になる型紙を作りました。
型枠用の材料もストックがなかったので、これまた近所のホームセンターで材を購入。
集成材で、木材の質は決して良いとは言えないのですが、値段は結構高かったです。
工房にもどって、型紙をギターの形に切り抜きます。
コピーは正確に拡大される訳ではないので、資料の数値を見ながら微調整して切って行きました。
切り抜いたコピーから今度は厚紙にラインを引き、厚紙の型紙を作ります。
本当はアクリル板など、丈夫な物で作った方が良いのですが、私は少量多品種生産なので紙で間に合わせています。
厚紙からさらに型枠用材にギターのラインを引きました。
3枚重ねにするので、左右合わせて6枚にラインを引く事になります。
今日はスタートが遅かったのと、買い出しがあったり、昨日に続き体調も今ひとつだったので、切り出しは明日にしました。
明日から本格的に型枠にかかりたいと思います。
今日で一月も終わりです。
こんなことを言っている間に、きっとあっと言う間に年末になっていそうな気がします。
今日の写真は、型紙と拡大コピーとラインを引いた型枠材です。

新作ぷらん考え中!

2010-01-30 22:07:45 | 日記
今日は雪が降ると思ってましたが、降らず。
まずまずの天気でした。
今日は通院の日だったので、午後から外出。
朝から体調が優れず、もどってからもぱっとしなかったので、今日は作業は休みました。
代わりに、家で新作のプランを練ることにしました。
東京ハンドクラフトギターフェスに出展する楽器なのですが、実は昨年はブースが2分の1のスペースで机の半分でした。
今年は思い切って1ブースまるまる使う事にしました。
ブ-スが広くなった分、出展楽器も多くなる訳で、ギター、ウクレレ、2本づつにしようと思っています。
ギターは1本は決まっているのですが、もう一本はまだ未定で今日はもう一つの方のプランを考えました。
19世紀ギターの資料をたくさん持っている訳ではないので、選択の幅はあまり広くないのですが、気に入った物でないと製作に気合いが入らないので写真を見ながらあれこれ思案しました。
明日からは、今日の資料をもとに型紙をおこして、うまく行けば型枠の製作に入りたいと思っています。
3ヶ月でギタ-2本、ウクレレ2本は私にすれば、ハイペースです。
間に合うかどうかは、やってみないと分からない感じです。
今日の写真は、秘蔵の19世紀ギターのネタ帳です。

ヒールキャップつけました!

2010-01-29 22:09:39 | 日記
今日は日中、時折日も射すす穏やかな天気。
最近、瞬間湯沸かし器の調子が悪く、修理の見積もりが高かったので新しいのと取り替える事に。
午後に取り付けにくるとの事で、掃除して待っていました。
取り付けに立ち会ったので、作業は2時過ぎのスタートでした。
最近、ウクレレが多いのですが、今日もまずはウクレレのメンテナンスからでした。
カーボンの弦が張ってあったのですが、ブラックナイロンに交換。
ついでにクリーニングしてほどなく終了。
次は、久々の制作作業です。
ネックのグリップ整形が終わっているので、今日はヒールキャップです。
ヒールはボディーより少しだけはみ出す位の長さでしたが、ヒールキャップをつけるため、バインディングに合わせてカットしました。
ノコで切った後、接着面をならして、バインディングに合わせるため、まずはメープルの薄板をヒールの形に切って接着。
メープル材がくっついたら、今度は黒檀材を切り出して積層します。
乾いた所で、ヒールの形に合わせて整形、ヒールのラインに綺麗につながるようにしました。
最後にヒールと一緒にサンディングして仕上げました。
モダンタイプはこれで出来る所はだいたい終わったので、ちょっと待ちに入ります。
今日、午後に近所のコンビニ行くと、以前やっていたバンドのメンバーとばったり遭遇。
かなり久しぶりだったのですが、コンビニの前で立ち話。
バンドをやっていた頃は、横手市に住んでいたのですが、今は秋田市にいるそうです。
名刺をもらったのですが、勤務先は近所でした。
なんだか、懐かしい気分でした。
今日の写真は、整形したヒールキャップのアップです。

ウクレレリペアその2

2010-01-28 22:49:45 | 日記
今日は雨で気温は高め。
雪はだいぶ溶けました。
今日はウクレレのサドル調整をしました。
オクターブ調整のため、サドルのピークを後ろにずらす作業です。
本来は弦の太さによってピークをずらして合わせる所ですが、今回はぎりぎりまでずらしてもまだ合わせきれないので、出来る範囲での調整になりました。
サドルは前よりに斜めに削られていたので、ピークをギリギリ後ろまでずらすと弦高が下がりすぎてしまうので、弦高との兼ね合いを見ながら削って行きました。
削り終えた所で、サンディングで番手を上げながら磨いて行きます。
少し艶が打た所で、再セット。
弦を張り直してチューニングしながら様子を見ました。
完璧とは行きませんが、だいぶ改善されました。
今回は、サドル下にピックアップが付いているので、最後にちゃんと音が出るかアンプにつないで確認。
工房にはアンプがないので、家に運んでチェック後また工房にもどる事になりました。
作業はちょっと早めに終わったのですが、時間が中途半端だったので製作の作業はしませんでした。
今日のNHKの”ブラタモリ”は神田でした。
古本屋さんを色々巡っていましたが、私は、東京に行くと必ずお茶の水の楽器屋さんを巡ります。
見た事のある風景が映っていました。
次ぎに行く時は、ちょっと違った目線で見て回ろうかなと思います。
今日の写真は調整したサドルのアップです。

ウクレレ発送しました!

2010-01-27 22:07:30 | 日記
今日は曇りでしたが、雪はほとんど降らず。
昨日でリペア作業が終わったので、最終チェックして発送をしました。
最終チェックをするため、チューニングしてぽろぽろと試奏していると、かすかに異音が聞こえました。
気のせいかと思うくらいのかすかな異音ですが、確かに聞こえます。
原因を調べるため、各部をチェック。
いろんな所を指で押さえて弾いてみると、表板、サウンドホール下のバーの高音側がわずかに浮いているようでした。
今回のリペアには入っていない作業ですが、見つけてしまった以上そのままには出来ないので、サウンドホールから出来る範囲で補修しました。
補修後は異音も消えて、音色も良くなりました。
その他は、異常なかったので梱包です。
工房に来た時は少し箱に余裕があって楽器が動いていたので、隙間に新聞紙をつめて動かないようにして梱包しました。
発送の準備ができた所で、今度は次のリペアです。
次もウクレレで、オクターブ調整の依頼です。
チューナーで調べると、12フレットで大きい所で20セントくらいシャープします。
サドルのピークは現在、ナット側ぎりぎりの所にあります。
今日の感じでは、ピークをボディーエンド側ぎりぎりまで持っていく事になりそうです。
作業自体はすぐ終わるのですが、ちょっと気になる点があるので少し考えてから作業に入る事にしました。
作業途中に工房に電話があり、また別のウクレレのリペア予定が入りました。
なぜだか、ウクレレが続きます。
今日は東京ハンドクラフトギターフェスのエントリーもしました。
出展するつもりでしたが、まだエントリーしていなかったのでエントリーシートをファックスしました。
秋田から出展するのは費用の面でも大変です。
ただ、多くの人に知ってもらういい機械なので、これからフェスまでの間、いい楽器が持っていけるようにがんばりたいと思います。
来月からは新作にとりかからなければ、、、、、。
今日の写真は、オクターブ調整のウクレレです。