Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ヘッドプレート接着!

2010-04-30 22:51:58 | 日記
今日は曇りでしたが、時々日も射してました。
作業はヘッドプレートの製作から始めました。
材は一台はサイドバックと同じで、もう一台はローズウッドです。
サイドバックと同じ方はセンターではぎ合わせてあります。
まずは、材の鉋がけで厚さを調整しました。
厚さが決まったら切り出して、昨日ジョイント加工したヘッドに合わせます。
ナットと接する面は接着前に角度をつけておきました。
接着クランプした後は、ヒール部分の加工に入ります。
今回のウクレレは、ヒール部分もギターと同じアイスクリームコーンタイプにしました。
ネックのグリップ部分を長さを決めてヒールを接着する角度にカットし面を整えます。
ヒールも材から切り出して、グリップの方の角度に合わせてカット。
同じく接着面を整えました。
接着面の平面がでていないと、接着強度が落ちるのでしっかり平面をチェック。
グリップ部分と合わせるとL字型になります。
今日は整形作業の手前まで進めました。
明日はウクレレのリペアが入っているので、リペア作業を優先でやりたいと思います。

私のブログは日々の作業を記録して、備忘録のようなつもりで始めました。
アクセス数はあまり気にしてませんでしたが、始めた頃に比べるとだいぶ増えています。
ただ、最近、ウクレレの製作に入ってからはアクセス数は減っています。
やはり、ギターの方に興味のある方が多いのでしょうか?

今日の写真はヘッドプレートを貼ったヘッドと、切り出したヒール部分です。

ネックVジョイント完成!

2010-04-29 22:38:27 | 日記
今日は雨のち曇り。
作業はネックのVジョイント加工の続きです。
グリップ側は出来ているので、今日はヘッド側です。
まずは、ヘッド用の材を鉋がけして厚さを決めました。
ヘッドはテーパーがつくように鉋をかけて行きます。
続けて、Vジョイント部分の加工です。
ヘッドの接着面に角度をつけてから、グリップ側に合わせて彫って行きました。
大まかに彫ってから、少しずつ削って合わせて行きます。
この作業もギターの時と同じです。
組み合わせた部分を光にかざして、隙間から光が漏れない位にぴったり合わせて行きました。
2本分あるので、続けて彫っては合わせて行きます。
今日で組み合わせる所まで出来ました。
明日はヘッドプレートを貼って、ヒールの加工をしたら整形に入ります。
時間がなくなって来たので、少しスピードアップで行きたいと思います。

近所の桜は、満開前に天候が悪く風が強かったせいで、全部咲きそろわないうちに散っている所がありました。
天気がよければ、別の所も見に行きたいのですが、作業もあるので、、、、。

今日の写真はVジョイント加工が終わったネック2本です。

ネックVジョイント始める!

2010-04-28 22:07:09 | 日記
今日は雨のち曇り。
ウクレレはネックの作業に入りました。
まずは、ネック材をセレクト。
ストックの中から、出来るだけ柾目で木目のまっすぐなのを選びました。
材が決まった所で、鉋がけです。
基準になるのでしっかり平面を出しました。
今まで作ったウクレレはヘッドの角度を付けるとき、スペイン式でやっていました。
斜めにカットした材を反転させて接着する方法で、一般的です。
今回は、時間がないにも関わらず、19世紀ギターでやっているのと同じVジョイントで行きます。
まずは、グリップ側のジョイント部分の加工をしました。
簡単な図面を書いて、各部のサイズを決め、加工に入ります。
バンドソーでラフにカットして、後はノミで削って行きました。
サイズは少し小さいですが、ギターと全く同じ作業行程です。
ボディー同様、2本平行作業でした。
今日でグリップ側が出来たので、明日はヘッド側の加工をして組み合わせて行きます。

明日から、ゴールデンウィークが始まります。
私の場合は、かえって普段より忙しいかもしれません。
どこか一日くらいは、作業を休んでゆっくりしたいと思ったりします。

今日の写真はVジョイントのグリップ側の加工の終わったネック2本です。
ちらっと写っているノミで加工しました。

パーフリング埋め直し!

2010-04-27 22:48:46 | 日記
今日は曇りでしたが風が強く、やっと咲いた桜が散りそうな勢いでした。
今日は一日、昨日削りすぎたパーフリングの埋め直しでした。
ボディー周りはまだしも、ロゼッタのパーフリングも埋め直します。
ロゼッタのピースはそのままなので、パーフリングの部分だけ彫り直しです。
手彫りは厳しいのでドレメルを使いましたが、ドレメルはセンターにピンを立てなければいけません。
サウンドホールは既に開いているので、昨日の夜あれこれ考えました。
なんとか思いついた方法で溝の彫り直しができました。
続けて、ボディー周りのパーフリングも彫り直して行きます。
溝が出来たら、埋め込み作業です。
ボディー周りから初めて、ロゼッタの周りも埋め込んで行きました。
埋め込み後、乾燥させてスクレーパーでならします。
サンディングで仕上げましたが、削りすぎないよう慎重にサンディングしました。
最後にバインディングの面取りをしてボディー完成です。
回り道しましたが、なんとか復帰しました。
明日からネックです。

この間、日曜美術館で葛飾北斎をやってました。
北斎曰く、110歳まで絵を書き続ければ、納得のいく絵が描けるとの事でした。
私は110歳までは生きられるとは思えないですが、納得のいく楽器はいつ作れるのでしょうか。
作れば作るほど新しい課題がでてきて、消化しきれません。

今日の写真は、パーフリングを埋め直して復帰したボディーです。
単体で写真を撮るとギターみたいです。

バインディング仕上げた!

2010-04-26 23:28:57 | 日記
今日はいい天気でした。
作業は、昨日接着したバインディングを仕上げて行きます。
スクレーパーを研いで、刃をつけ、準備完了。
スクレーパーは両手を使うので、ボディーを固定して削って行きました。
表、裏、横と進めて、2台削って行きます。
最後はサンディングで仕上げて行きました。
ここで、トラブル発生!
スプルーストップの方を仕上げのサンディングしている時、トップに小キズがありました。
サンディングでちょっと深追いしすぎて、パーフリングが欠けしまうことに。
修正しましたが、修正箇所が目立つのでパーフリングを埋め直す事にしました。
一気にテンションが下がります。
今回はパーフリングの溝をいつもよりも浅めにしたのが裏目に出ました。
今日は一台はボディーが仕上がりましたが、もう一台は明日仕切り直しです。
修正作業がうまく行かなければ、出展は一台になるかもしれません。

去年のフェス前もギターのネックを削りすぎて、作り直したのを思い出しました。
私はどうもサンディングで削りすぎるジンクスがあるようです。
明日は、慎重に作業しなければ、、、。

今日の写真は、スクレーパーを欠けている途中の物です。
トラブルはこの後発生しました。