Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

エンドブロックつくる。

2012-07-31 22:23:08 | 日記
今日も晴れました。
昨日、今年最高気温と書きましたが、今日あっさり更新。

作業はエンドブロックを作りました。
材を切りだして、表板側の接着面を整えます。
その面を基準にして、横板を接着する面にボディーのカーブに合わせたアールをつけて行きました。
アールのついた面は表板接着面に対してどこで測ってもきっちり90度になるようにして行きます。
後は、ブロックの厚さを決めて削り、角を落としてブロック完成です。

明日は天気と温度の具合を見て作業を決めます。

今日の工房内は38度オーバー。
頭と首まわりはタオルを巻いていますが、腕からは雨水のように汗が滴り落ちます。
ふいてもふいても出てくるので、作業にならず。
ブロックが出来た所で、早めに撤収しました。
明日もかなり暑くなる予報なので、あまり暑かったら休もうかと思ってます。

写真は出来上がったエンドブロックです。
接着はまだです。

ライニング接着。

2012-07-30 20:45:47 | 日記
今日は晴れ。
気温も上がって、今年最高だったそうです。

作業はライニングの接着。
横板の表面側に接着して行きました。
横板のブレイシングが来る所は、あらかじめ隙間を空けて接着します。
ブロックの差し込み部分も、ピッタリ合わさるようにして接着して行きました。

接着中の様子です。


左右接着したら、ライニングの接着面の平面出し。
準備が出来た横板は、仮組しながら調整して行きました。

仮組した所です。

出来るだけライニングとブレイシングの隙間が出来ないようにします。

今日でライニング接着は終了。
明日はエンドブロックを作って、ボディー仮組を進めます。

写真はライニングを接着した横板を仮組した所です。

ライニング製作。

2012-07-29 22:10:29 | 日記
今日はちょっと曇る時もありましたが、いい天気。
暑かったです。

作業はライニングの製作。
前にも書きましたが、トーレスは切れ目の入ったライニングを使う場合が多かったので、今回はそれで行く事にしました。
まずは材を切りだして鉋がけし、細棒を作ります。
今度は、それを対角線で挽き割りして、三角の細棒にして行きました。
出来上がった所で、切れ目を入れて行きます。
切れ目を入れている所です。


表板側用と裏板側用、2種4本つくりました。

明日は作ったライニングを接着して行く予定です。

今日は日が射して気温が上がり、工房の中は36度オーバー。
立ちくらみがするくらいでした。
なので、早めに作業終了。
週明けからずっと気温が高めなので、あまり無理せず進めようかと思ってます。

写真は出来上がったライニングです。

ボディー組み立て準備、続き。

2012-07-28 21:52:04 | 日記
今日は曇り。
相変わらず湿度が高く、蒸し暑い一日でした。

作業はトーレスのボディー組み立ての準備です。
ネックと横板の組み合わせは終わっているので、今日は表板を組む加工をして行きました。
まずは、表板の12フレットラインをまっすぐにカットします。
ネックはブロックの表板を接着する部分を表板の厚さの分だけ段加工しました。

加工したネックです。


表板と組んだ所です。


ネックと表板が組める状態になった所で、こんどはブレイシングの長さを調整。
横板を組んだ状態でぴったりになるようにカットして行きました。
今日で仮組まで行きました。

明日はまだやってなかったライニングの製作を予定しています。

気がつけば、もう7月ものこりわずか。
月日が経つのははやいですが、製作のペースは遅いです。


写真は仮組したボディーです。

ホルヘ・ルイス・サモラ、ギターリサイタル。

2012-07-27 22:12:54 | 日記
今日は曇り。
昨日の夜から湿度が高く、気温よりもかなり暑く感じる一日でした。

今日は午後一で外出。
夜はギターコンサートなので、用事を済ませた後、かなり早めに会場に行きました。
ホルヘ・ルイス・サモラさんと言う、キューバ人ギタリストのリサイタルです。
会場はあまり大きくない所でしたが、秋田のクラシックギターのコンサートではめずらしく満員。
用意していた椅子が足りなくなるくらいでした。
一曲目からバッハのシャコンヌで始まるプログラム。
テクニックと表現力に圧倒される演奏でした。
後半はラテン系の初めて聴く曲が多かったのですが、演奏に引込まれる感じでした。

演奏後には疲れているにもかかわらず、昨日、調整した19世紀ギターを試奏してもらいました。
私にはボディーのサイズが小さすぎるとおっしゃってましたが、ベリーナイスとほめてもらいました。
演奏もすばらしかったのですが、人柄もともてすばらしい人でした。

写真はリサイタル会場の入り口です。