Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ボディー仕上がる!

2010-03-26 23:21:11 | 日記
今日は曇りで、時々日も射してましたが、寒かったです。
夜は雪が少し積もってます。
バインディングの作業がだいたい終わり、ボディーエンドの象嵌から始めました。
サイドのつなぎ目の所に、黒檀材を埋め込みます。
材の幅を正確に測って、位置を決め切れ目を入れます。
少しずつ切れ目を深くして、ノミで彫って行きました。
エンドの象嵌はバインディングの前に埋め込んでおくのが多いと思いますが、私はいつも後でいれます。
埋め込みが済んで、乾燥待ちの間にネックの仕込み口にはみ出したバインディング材を削って仕込み口を仕上げます。
際の所なので、削るのは大変でした。
前に、このタイプを作った時もこの作業はやっているはずですが、記憶にありません。
どうやってたのでしょう。
仕込み口が仕上がったら、象嵌を仕上げます。
はみ出た所をスクレーパーでならし、サンディングで仕上げました。
最後は、バインディングの面取りです。
モダンタイプのクラッシックギターや、アコースティックギターは角を少し丸める程度ですが、今回の19世紀ギターは、丸みを大きく付けるタイプです。
スクレーパーで削って丸くし、これもサンディングで仕上げました。
昨日、今日と削ったりサンディングしたりで粉塵がすごく、目や鼻の中も粉だらけ。
防塵マスクをしていても、隙間から粉が入ってきます。

最近、視力が前にも増して低下気味です。
作業をしている時に、すごく不自由です。
ローズウッドの導管が隙間に見えたり、キズなのか導管なのか見分けがつきません。
近眼に老眼気味なので、焦点が合う距離がピンポイント。
木工は目が大事なのに困った物です。

今日の写真は埋め込んだエンド象嵌と、パーフリングとバインディングの継ぎ目の部分のアップです。
つなぎ目が解りにくいようについでいます。

バインディング仕上げる!

2010-03-25 22:56:32 | 日記
今日は雪が積もると思ってましたが、ちらっと降っただけで肩すかし。
でも、天気はいまいちの一日でした。
バインディングを巻き終わったので、今日は仕上げて行きます。
巻いてあった凧糸をほどいて行ったのですが、何回も使ってねじれているため解いた糸が絡まって大変でした。
バインディングを削るのにスクレーパーを使うのでまずはスクレーパーを研ぎます。
研いだスクレーパーに刃をつけて仕上げ作業開始。
表板は、作業中キズがつくと大変なので、厚紙を貼ってガードします。
バインディングを巻く時も使ってましたが、大きさが違うのが何種類かあって、作業内容で使い分けてます。
やはり、パーフリングもあるので、表板側を仕上げるのに一番時間がかかりました。
バインディングやパーフリングは溝彫も含め面倒なのですが、特に表板は、仕上がったのを見ると少しだけ苦労が報われた感があります。
表板側、裏板側と進め、最後に横板側を仕上げました。
サンディングで綺麗にし、ボディーがやっと出来上がりに近づきました。
まだ細かい所はありますが、なんとかここまできました。

最近携帯を使ってないと思い、着信履歴を見るとほぼひと月、着信なしです。
しかも、最後の着信は間違い電話。
先月、工房に来たお客さんから、ミクシーのお誘いを受け登録しようとしたのですが、途中で携帯のメールアドレスを入力しなければいけませんでした。
私の携帯は待ち受けにだけ使っていて、メールの契約を解除しているので登録を断念。
なんだか、携帯を持っている意味がないように思う今日この頃です。
それでも、充電だけは使ってないのになくなります。

今日の写真は、バインディングとパーフリングを仕上げたボディーです。

バインディング裏面巻く!

2010-03-24 22:56:08 | 日記
今日は、晴天の予報でしたが、微妙に曇ってました。
今日もバインディングの続きで、裏面の作業から始めました。
溝の仕上げは済んでいるので、バインディング材のベンディングからです。
裏面はアーチが付いているので、バインディングをピッタリくっつけるのは表面より面倒です。
バインディング材の厚みがあるので、溝に合っていないと凧糸で締めても隙間が出来てしまいます。
ベンディングして溝に合わせを、表面同様に繰り返しました。
これまた、表面同様、片側を曲げて接着。
ひもで固定している間に、もう片方をベンディングです。
今日で、バインディングは巻き終わりました。
溝の仕上げ作業がなかった分、昨日より早めに作業終了でした。
連休中も作業だったので、次の作業はせずに終了しました。

車のタイヤを交換したいのですが、明日からは雪の予報です。
春になるスピードは早く感じていたのですが、ここにきて少し足踏み状態。
もう三月も終わりに来ているので、暖かくなってほしい物です。

今日の写真は、裏面にバインディングを接着、ぐるぐる巻の図です。

今日はバインディング巻き巻き!

2010-03-23 22:56:03 | 日記
今日は曇りでちょっと雨も降ってました。
パーフリングを巻き終わったので、予定通りバインディング巻きの作業です。
バインディングを巻く前に、今一度、溝の確認。
溝がきっちり仕上がっていないと、バインディングを巻いたとき隙間が出来てしまいます。
わずかな凹凸もないように、ノミで修正し、サンディングでならしました。
溝仕上げの前に、スイッチを入れておいたベンディングアイロンもあったまった所で、バインディング材を曲げて行きます。
曲げるポイントに印をつけ、バインディング材も曲げる前に隙間が出来ないよう、少し加工しておきます。
ギターの溝に合わせながら、曲げては合わせ、ピッタリに曲げて行きました。
とりあえず、片側を曲げ、接着してしまいます。
バインディングは凧糸で縛って固定しました。
片側の固定が終わると、追っかけでもう片方をベンディング。
曲げ終わったら、凧糸を解いて残っていた片方を接着しました。
今日は表側を接着した所まででした。

普通はバインディング作業は一日で終わるのですが、二日がかりになりそうです。
早い人は、パーフリングと一緒にバインディングも巻いてしまう人もいます。
作業になれると早くなるはずですが、私の場合なれて早くなった分、何回もチェックしたり慎重になったりで、スピードはあまり変わりません。

今日の写真はバインディングを接着しぐるぐる巻き状態のものです。

パーフリング巻き巻き!

2010-03-22 22:57:10 | 日記
今日は曇り。
風が強いのがつづいてました。
今日は、昨日彫ったパーフリングとバインディングの溝の仕上げ作業から始めました。
今回のギターは指板とつながる表板の部分が出ているので、際の所が作業しづらくなっています。
パーフリングカッターやドレメルが使えないので、完全手作業です。
特にパーフリングの溝は、フラッシュフィンガーボードの部分が額縁加工になるので面倒です。
一番目立つ継ぎ目の付近がフリーハンドで溝のラインを切らなければいけないのでこれまた大変。
ほんのわずかな部分なのですが、溝の加工でかなり時間がかかりました。
溝が出来上がった所で、パーフリングを巻いて行きます。
今回のギターは白黒合わせて11本のパーフリング材を巻いて行きました。
ロゼッタ同様、パーフリングも指板に隠れないので、継ぎ目の所は気を使います。
始点と継ぎ足す部分と終点どれもぴったり加工しなければいけません。
今日はパーフリングを巻いた所までの作業でした。

ギターの作業工程は色々ありますが、パーフリングやバインディングの作業はあまり好きではありません。
見た目に目立つ場所なので、隙間が出来ないようびしっと巻くのはちょっとつかれます。
明日は、バインディングを巻くのでちょっとブルーです。

今日の写真はパーフリングを巻いた所です。