Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

バロックギター、サイドベンディング続き!

2011-07-31 23:00:12 | 日記
今日はいい天気。

作業はバロックギターのサイドリブを曲げて行きました。
今日は残りの片側。
内型は半分で片側づつしか接着出来ないので、二日かかってしまいます。
昨日と同じ要領で、1本曲げては接着して行きました。
細いリブはよじれないように正確に曲げないと、うまく接着出来ません。
今日で残りの片側はベンディングと接着が完了。

細いリブは幅の広いリブよりも若干厚めにしてあります。
明日は段差をならしてサイドを仕上げて行きます。

バロックギターはネックもリブの板を張って行く予定。
リブづくしと言った感じ。
夢にでてきそうです。

ロゼッタもまだ先が見えてないので、難関が続きます。

昨日ベンディング、接着したサイドのアップです。



今日の写真はベンディングして接着中のサイドと昨日作って型に固定中のサイドです。

バロックギター、サイドベンディング!

2011-07-30 22:25:57 | 日記
今日は雨が強く降る時も。
その後は曇りで湿度が高めの一日でした。

作業は昨日切りだしたサイドのリブをベンディングする所から始めました。
表板を接着する方から、1本づつ曲げて行きます。
リブは継ぎ合わせるので、正確にベンディングして行きました。
バロックギターはウエスト部分はカーブが緩く曲げやすいのですが、上側と下側はちょっとカーブがきつくなってます。
リブなので一枚板よりは楽ですが、数があるので大変でした。
曲げながら、内型を使ってリブを接いで行きます。
曲げては接着で、今日は片側で終了でした。

明日はもう片側を曲げて接いで行きます。

先週の日曜美術館はフェルメールでした。
そのせいと言う訳でもないのですが、先日、フェルメールの画集を購入。
作品数が少ないので、一冊買うと全作品が見れます。
フェルメールの絵にはよく楽器が登場します。
バロックギターを弾いている絵もあります。
当時はどこで楽器を購入してたのか気になりました。
やっぱり、オーダー制作だったのかな?

今日の写真は曲げたリブを接着している所と、曲げる前のもう片側のリブです。

バロックギター、サイド、リブ制作!

2011-07-29 22:06:42 | 日記
今日は雨のち曇り。
午後は日がさし天気は回復してきました。

作業はバロックギターのサイドのリブ制作。
サイドは一枚板ではなく、細いリブを接いで作ります。
角材の状態の材から、リブを切りだして行きました。
切り出し前のローズウッドの角材です。


薄く切りだした材の平面を出しながら厚さを調整。
リブは幅の広い部分はローズウッド。
間に挟む細いリブはメープル材で作りました。
メープル材も切りだして、細く加工して行きます。
今日で幅の広いのが6枚、細いリブが4本出来上がりました。

明日はリブをベンディングして行きます。

もう7月も残りわずか。
来月末までにバロックギターを完成させなければいけません。
コフィンケースも作る予定でしたが、なかなかとりかかれない状態。
占いによると、来月は少し休養した方がいいと書いてありました。
休養出来ればいいのですが、、、、。


今日の写真は制作したサイドのリブです。

バロックギター、内型、外型、制作!

2011-07-28 22:56:21 | 日記
今日は雨、曇り、雨。
夕方からは少し強く降りました。

作業はバロックギターの制作型を作って行きました。
今回のギターはサイドもリブで接いで行きます。
今までに無いパターン。
19世紀ギターは外型で作っていましたが、今回は内型と外型、2種類制作します。
まずは、材を積層接着して行きました。
クランプしてしばらく乾燥させます。
乾燥後に積層した材の真ん中になる面を平面出し。
その後、型紙でラインを書き込んで切りだして行きました。
いつも外型を作る時は、少し内側を切って後でサンディングで整えてます。
今回は型枠材を節約するため、外型と内型を同時制作して行きました。
ちょうど、横板の厚みの分をバンドソーで切って行きます。
わずかのぶれも許されません。
かなり集中して切って行きました。
切り出し後はノコ目を消す程度のサンディングで仕上げ、型の完成です。
出来上がった外型です。


こっちは内型。


明日はサイドのリブを切りだして厚さ調整して行きます。

バロックギターは制作しながらも色々と調べています。
ネックのボディーへの接続方法はまだ迷ってます。
今日もまたこれから調査です。

今日の写真は制作した外型と内型です。

バロックギター、表板、裏板、切りだす!

2011-07-27 21:53:32 | 日記
今日は曇り。
気温はさほどではなかったのですが、蒸し暑く感じました。

作業はバロックギターの表板と裏板の鉋がけから始めました。
裏板はライン部分が高くなっているので、スクレーパーで削ります。
後は鉋がけ。
ほぼ仕上がりの厚さになった所で、切りだしました。
切りだした裏板です。



表板ははぎ合わせた部分が平らになるように鉋がけ。
両面かけて、平面を出しました。
表板の方はこれからロゼッタを埋めてから、最終的な厚さにして行きます。
今日は仕上がりの1ミリ強手前まで厚さを調整しました。
表板も裏板同様、切りだしてしまいます。
切りだした表板です。



今日でどちらもギターの形になりました。

明日は作業予定がまだ決まってません。

バロックギターには立体ロゼッタをつける予定です。
作業が終わって、家にもどってからロゼッタの制作準備をしています。
海外から図面を取り寄せたり、これまた海外から完成品を買う手もあります。
今回は写真から自分で図面を起こすつもりです。
製作技法も手探りなので、試作品を作ってから本番にと思っています。

今日発売のアコースティック・ギター・マガジンvol49に私の工房の記事を掲載して頂きました。
東京ハンドクラフトギターフェス2011のリポートの中でいくつかの工房と一緒に載っています。
他に載っている制作家は有名な方ばかり。(恐縮してます。)
カラーページの掲載で編集部の方には大変感謝しております。

今日の写真は切りだした表板と裏板です。