Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

仕事納め

2016-12-31 18:50:12 | 日記


今日はいい天気。
雪の無い大晦日でした。

作業は休もうかと思ってましたが、リペア19世紀ギターを進める事に。
一度、仕上げてあった裏板ですが、どうも仕上がりが気に入らず、仕上げ直して行きました。
艶感は問題ないのですが、光にかざすとわずかにタンポの摺り跡があります。
作業前です。
写真だとあまりわからないのですが、、、。




摺り跡を消しつつ、塗膜を整えて行きました。


今日は裏板の仕上げ作業で終了。

明日は作業をするか、休むか、様子を見て決めます。

今年も今日で終わり。
お世話になった方々にお礼申し上げます。
とにかくリペアが多い一年で、製作はほとんどせず。
新年は製作をちゃんとやろうと思ってます。

写真は裏板セラックフレンチポリッシュが終わったリペア19世紀ギターです。

オベーション、セラックフレンチポリッシュ仕上げる。

2016-12-30 22:49:49 | 日記


今日は曇りで、雪が少し降る天気。
日が射す時もありましたが、寒い1日でした。

作業はリペア中のオベーションのリフィニッシュ。
セラックフレンチポリッシュの途中ですが、今日は仕上げ行程を進めました。
作業前です。


濃度を下げたセラックを塗って、最後はアルコールで磨きます。
単調な行程ですが、この段階で何かあるとえらいことになるので、慎重に進めました。
磨いた所です。




今日でセラックフレンチポリッシュは終了。
しばらく乾かして、ブリッジを接着する予定です。
次は、19世紀ギターのネック塗装。
こちらもセラックですが、前回塗った顔料入りのセラックの顔料を減らして塗って行きました。
前回よりも少し艶感がありますが、この後、仕上げ行程に入る予定です。


黒檀巻きの補修部分もわからなくなりました。


明日は大晦日なので、作業を進めるかどうか様子を見て決めます。

リペアを年内終了が目標でしたが、年末になってちょっとあって、作業が思うように進められませんでした。
年を越しそうですが、どちらも、もう少し。
今年は正月休みをどうするか思案中です。

写真はセラックフレンチポリッシュが終わったリペアオベーションです。

リペア19世紀ギター、セラックフレンチポリッシュ。

2016-12-29 23:54:44 | 日記


今日は曇りで、雪が降ったりやんだり。
寒い1日でした。

作業は19世紀ギターのリペア。
ボディーのセラックフレンチポリッシュの続きでした。
塗膜はついているので、今日は仕上げて行きます。
まずは、昨日塗ったブリッジから。
ほとんど終わってますが、細部を仕上げました。


次は、ボディーに移って、サイド面を仕上げて行きました。
クラックリペアした方です。




こちらは反対側。


サイドが終わった所で、裏板も仕上げて行きました。
作業前です。


仕上がりました。


ボディーも他の部分も、モダンタイプのクラシックギターより、艶感はおさえ気味してます。
もっとつやつやに出来ますが、古い楽器なのであまり光らないように仕上げました。
後は、ネックを仕上げれば、本体作業は終了です。

明日もリペアを予定しています。

写真はセラックフレンチポリッシュの仕上げをしたリペア19世紀ギターです。

19世紀ギターリペア、ブリッジ塗装。

2016-12-28 21:29:03 | 日記


今日は曇りで午後は少し晴れ間もありました。

作業は19世紀ギターのリペア。
接着したブリッジを仕上げて行きました。
まずは、膠のはみ出しを綺麗にして行きます。
クランプ時に一度、綺麗にしてますが、わずかに残った部分も取り除いて行きました。


続けて、ブリッジピンをセットして行きます。
最終調整は後でしますが、だいたい、8割くらいまで仕込んで行きました。
弦溝も切って、飾りとブリッジピンを仮組した所です。


この後、ブリッジを下地調整して、セラックで塗装して行きました。
合わせて、ボディー上の指板サイドも塗装して行きます。


ブリッジは塗装せず、オイルで仕上げるか迷ってましたが、ついていたブリッジが塗装してあったので、塗る事に。
おそらく、リペア時に塗ったと思われますが、全体の雰囲気に合わせました。


やっとここまで来ましたが、後は、細かいパーツとセラックフレンチポリッシュの仕上げで終わりそうです。

明日もリペアを予定しています。

写真はブリッジを塗装したリペア19世紀ギターです。

19世紀ギターリペア、ブリッジ接着。

2016-12-27 22:31:51 | 日記


今日は雨が降ったりやんだりで、午後は雪も少し降る天気。

作業は19世紀ギターのリペア。
ブリッジを接着して行きました。
まずは、ブリッジのひげの長さを調整しながら、位置決めして行きます。
ついたていたブリッジはひげの先端が折れてましたが、折れる前のブリッジのひげにあわせて長さを調整しました。
仮組した所です。


ブリッジ周りをタッチアップしましたが、マスキングはブリッジよりも一回り小さくしていました。
仮組したブリッジにあわせて、塗膜が重なる部分に切れ目を入れ、その部分を削って行きました。


塗膜を削って、接着面もクリーニングし、クランプして様子を見ます。


接着準備ができた所で、膠を溶かし、その間にナット溝を彫っていきました。


彫り終わった所です。


膠がいい具合になった所で、接着クランプ。
はみ出した膠を綺麗にして、このまま、明日まで乾燥させます。


明日もリペアを予定しています。

写真はブリッジを接着した19世紀ギターです。