Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ヘッドと木ペグ

2010-03-07 22:42:29 | 日記
今日は曇りでしたが、穏やかな一日でした。
作業はヘッドの仕上げから始めました。
昨日でヘッドプレートは接着したので、今日は切り出しからです。
今回のギターは写真をもとに製作しています。
写真は正面からの物で、ヘッドの部分は角度が付いているので、そのままだとちょっと形が変わってしまいます。
その辺を考慮しながら、ヘッドの型紙を作りました。
型紙をもとにヘッドを切り出して行きます。
切り出しは機械式のヘッドに比べれば楽ですが、曲線を綺麗に仕上げるのはちょっと気を使います。
糸鋸盤で切り出し、切断面をサンディングで仕上げました。
ヘッドの方はさほど時間もかからず出来たので、今度はペグの製作です。
昨年、購入してあった木工旋盤を今頃になって初めて箱から出しました。
木ペグは旋盤がなくても製作出来るのですが、今回はせっかく購入したので定番の旋盤を使う方法でいきます。
私の苦手な説明書をざっと読んで、試作に入りました。
本番は黒檀材を使う予定ですが、新しい機械を使うので、端材を使って試作します。
購入した旋盤は、ホビー向けでちょっと非力ですが、私の場合はペグやエンドピンなど小さい物ばかりなので十分です。
今日は半日、こけし職人でした。
とりあえず、一個試作し、あとは注文してある材が到着したら本番に入ります。

旋盤を使ってみて、やはり専用工具は便利だと感じました。
今までは、ボール盤を使ったり、手作業だったりと苦労しましたが、これで楽になりそうです。
ただ、今日の感じではギターはまだしも、リュートやバロックギターを製作する人はきっと大変だろうなと思いました。

今日の写真は出来上がったヘッドと、試作中の木ペグです。