Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ボディー桶になる?

2010-03-02 23:12:05 | 日記
今日は曇り。
ちょっと寒い感じでした。
作業は昨日接着した裏板と横板の仕上げ作業から始めました。
クランプを外すと、今度はちゃんと接着されていました。
ボディーを持ってタップすると反応が今ひとつだったので、ブレイシングを調整。
スキャロップの部分を少し削って行きました。
タップして反応が良くなった所で、裏板のはみ出している部分を整形します。
今回はローズウッドなので固めです。
切り出しで削って行くと時間がかかるのと、手が痛くなるのでひやみこいてドレメルを使いました。
電動工具は早く作業が出来ますが、ちょっと気を抜くと取り返しがつかなくなるので気は使います。
ドレメルを使っても最後は手作業になります。
削り残しをサンディングで仕上げました。
サンディングついでに裏板と横板もサンディング。
仕上げの二歩くらい手前までサンディングしました。
今日こそはネックにとりかかろうと思っていましたが、ボディーの作業で一日かかってしまいました。
明日こそネックに入ろうと思います。
今回のギターは表板を接着する前にネックの仕込みをしてしまいます。
普通の指板が表板に乗っかるタイプよりちょっと面倒です。

今日ボディーをタップしていると、裏板に点々と跡がつきました。
何かと思ったら、タップした指から血が出ていました。
タップする時は指が変わると音も変わるのでいつも同じ指を使っています。
指にはタコができているのですが、ちょうど関節の所なので、たこの真ん中にひび割れが出来ていました。
表板だと厄介でしたが、裏板で良かったです。

ボディーをくみ上げるとボディーが箱になると言いますが、まだ表板を接着していないので、そう言うのかわかりませんが桶になりました。
今日の写真は桶?になったボディーです。(裏板のアーチを撮ろうと思ったのですが、うまく撮れませんでした。)