Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ネック仕込む!

2010-03-17 23:28:28 | 日記
今日は曇り。
風が強く、寒かったです。
雪もちらっと降ったりで、少し冬っぽい感じに逆戻りです。
昨日で、やっとペグが終わったので、今日はネックの仕込みをしました。
まずは、ネックの接着面の加工からです。
しっかりと平面を出しつつ、前後の傾きや左右のぶれを修正しながら調整します。
ネック側の準備ができたら、ボディー側の加工に入ります。
今回は、19世紀ギターなので、ダブテイルではなく埋め込み加工です。
19世紀ギターは製作された国や制作者などによって色々な仕込み方がありますが、今回はフレンチなので埋め込みにしてみました。
ネック側の加工が正確でも、ボディー側がしっかり加工されていないとネックもしっかり付きません。
ボディーとネックの隙間が出来ないよう、平面も注意しながら彫って行きました。
ボディーがまだ箱になっていないので、ちょっと作業がやりづらかったです。
今日で、埋め込む所までいきましたが、明日、仕込み角度を微調整したいと思います。
ネックの仕込みが終われば、やっとボディーが箱になります。

今日作業中に小学生の甥っ子が工房に入って来て、ウクレレが作りたいと言い出しました。
日頃、作業を見ているせいか、自分で作れると自信満々です。
ウクレレも作ると難しいと言ってみたのですが、作る気も満々です。
つき合わされそうな予感がします。

今日の写真は、仕込んだネックの接続部分のアップです。