担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

勉強量を表す公式。(試論)

2014-11-06 23:36:15 | 学習法
勉強量 Q を表す簡単な公式を考案した。

コンピュータ科学などで耳にする「リソース(資源)」という用語を学習活動に当てはめてみると,リソースとして真っ先に思い浮かぶのは時間である。そこで,勉強の量は勉強に費やされた時間 T に比例するものと考えることにしよう。

しかし,疲れていたり,眠たかったりしているのに無理してダラダラしてしまったり,楽しみにしていることや心配事があってソワソワして気が散っていれば勉強の質は落ちるであろう。勉強の質は集中力,もしくは集中度 C にも比例するとみなすことにする。さきほどのリソースの話に即して言えば,集中度とは取り組んでいる勉強のためにどれだけ脳 (CPU) の機能を振り分け,働かせているかといった指標に相当する。

ところで,一日のうちにヒトが発揮できる集中力には限度があるらしい。つまり集中力は使うほどに消費されてしまうわけで,そういう性質もリソースといった言葉にしっくりくる。

以上の考察により,勉強の量を表す公式は次のようになる:

Q=CT.


これは勉強以外にも頭を使う仕事にも共通の公式である。

身体のトレーニングにも同様の公式が成り立つと期待されるが,その場合は上で述べた集中度を精神的な集中力と身体の疲れを表す疲労度として分離して扱った方がより現実に即しているであろう。


よく「勉強は量より質だ」というフレーズを耳にする。以前は量を単純に勉強に割いた時間とし,それに効率の良し悪しを表す質なるものをかけた

量×質

が学習の効果だと考えていたが,学習の効果というのが要するに実質的な勉強量というべきものではないかと考え,さらには質とは具体的に集中度のこととみなすことにして上のような式を立てたわけである。改めて見直してみると「質」と呼んでいたものを「集中度」という異なる言葉に置き換えただけのようにも思えるが,分析が少し詳しくなったつもりでいる。

ところで,Q が C と T のそれぞれに「比例する」と決めつけるのは単純化し過ぎではないかと思われるかもしれない。Q は,C の増加関数 f(C) と T の増加関数 g(T) との積 f(C)g(T) として表される,あるいはもっと譲歩して,一方の変数を固定したときに他方の変数の増加関数になっているような2変数関数 h(x,y) を用いて Q=h(C,T) と表せるといった方がより穏当であろうか。そう考えた場合,上で示した式は Q の 1 次近似といった意味合いになるだろう。
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