昨日の授業で「断崖絶壁」の「崖」の字のやまかんむりを思い出せなかったのは,まあ,おいといて。
最近よく目にする「壁ドン」なる言葉の意味を自分が完全に取り違えていたことが発覚した。
巷の女子はイケメンの壁ドンに胸をときめかせるものらしい。
そんなニュース記事を目にして,僕は目を疑った。
そんな攻撃的なヤバい行為が人気だなんて・・・!!!
「壁ドン」という字面から僕が思い描いたのはこんなシチュエーションである:
壁の薄いアパートで隣の住人が大きな音量でテレビを見たり,騒いでうるさい。そんな時,抗議の気持ちを込めて
壁をドン!
とどつくのである。「うるせぇ,黙れ!」という威嚇である。
しかし面と向かっていうわけではなく,対面を避けて壁を介して意思表示をするところに気の弱さもうかがえる(ものぐさなだけかもしれないが)。
そんなことをする陰湿かつ短気,そして暴力的な男性が若い女性にウケるとは,とんだ世の中になったものだと思っていたが,今日ようやく自分が勘違いしていたことを悟った。
壁を背にした女子に覆いかぶさるように壁にドンと手をついて,オラオラな感じのセリフを吐くのが「壁ドン」の本当の意味らしいのである。
マジか。
ぜったいいないぞ,そんなヤツ。このリアルワールドには。どこを探しても。
少女漫画のヒーロー(=ヒロインと淡い恋愛を展開するお相手)は,口が悪く,粗暴で,オラオラであるが,行動や考え方には芯が通っており,実は不器用なため人に誤解されやすいだけで本当の優しさとは何かをわかっており,ここぞという場面でさりげなく優しさを発揮する,といった,要するにツンデレがよく出てくる。明るく元気な人気者ではキャラが薄く,こうした「ワル」な感じのダークヒーロー(?)が好まれる傾向にある。ちなみに,対照的なやたら女性に優しい優男もペアで登場する。
これらのキャラは夢見る女子たちの脳内にしか存在しえない。
考えても見よ。
素行の悪いワルは本当に芯から腐ったクズの場合が多そうである。少なくとも女性にも平気で暴力を振るうようなDQNばかりであろう。優しさのかけらも持ち合わせていない。付き合ったとしても暴力におびえて言いなりになるか,喧嘩の絶えない日々を送るのが関の山である。
第一,そんな人が身近にいたとしたら,本当に怖くてお近づきになりたいとは夢にも思わないはずである。
また,優男キャラもなかなかいない。いたら間違いなく同性から疎まれる。そういうキャラであるし,女性をたぶらかそうとする下心に満ちあふれているかもしれない。
と,手厳しい批判を書いたが,現実はそういうものだということは女子たちは百も承知なのかもしれない。だからこそ「ありえない」甘い幻想を、虚構と知りつつ楽しんでいるのだろう。
同じような批判はもちろん少年漫画におけるヒロインにもそっくりそのまま当てはまる。フィクションなのだから,現実にはいそうもない理想のキャラが幅を利かせているのは,考えてみればもっともなことである。
リアルではリアルならではの人間関係を楽しみ,漫画やゲームでは息抜きとしてフィクションならではの楽しみにふける。そう考えれば,どちらも楽しめるということは豊かなことなのかもしれない。もし問題があるとしたら,それはどちらか一方の世界のみを認めて,他方を否定してしまう場合であろう。それでは世界を狭めることになってしまって勿体ない。
「壁ドン」を再び誤用しないように記憶を正しいものにしっかり書き換えておかねば。
ウィーン,ウィーン・・・メモリを更新中です・・・電源は切らず,しばらくおまちください・・・ウィーン,ウィーン・・・・
最近よく目にする「壁ドン」なる言葉の意味を自分が完全に取り違えていたことが発覚した。
巷の女子はイケメンの壁ドンに胸をときめかせるものらしい。
そんなニュース記事を目にして,僕は目を疑った。
そんな攻撃的なヤバい行為が人気だなんて・・・!!!
「壁ドン」という字面から僕が思い描いたのはこんなシチュエーションである:
壁の薄いアパートで隣の住人が大きな音量でテレビを見たり,騒いでうるさい。そんな時,抗議の気持ちを込めて
壁をドン!
とどつくのである。「うるせぇ,黙れ!」という威嚇である。
しかし面と向かっていうわけではなく,対面を避けて壁を介して意思表示をするところに気の弱さもうかがえる(ものぐさなだけかもしれないが)。
そんなことをする陰湿かつ短気,そして暴力的な男性が若い女性にウケるとは,とんだ世の中になったものだと思っていたが,今日ようやく自分が勘違いしていたことを悟った。
壁を背にした女子に覆いかぶさるように壁にドンと手をついて,オラオラな感じのセリフを吐くのが「壁ドン」の本当の意味らしいのである。
マジか。
ぜったいいないぞ,そんなヤツ。このリアルワールドには。どこを探しても。
少女漫画のヒーロー(=ヒロインと淡い恋愛を展開するお相手)は,口が悪く,粗暴で,オラオラであるが,行動や考え方には芯が通っており,実は不器用なため人に誤解されやすいだけで本当の優しさとは何かをわかっており,ここぞという場面でさりげなく優しさを発揮する,といった,要するにツンデレがよく出てくる。明るく元気な人気者ではキャラが薄く,こうした「ワル」な感じのダークヒーロー(?)が好まれる傾向にある。ちなみに,対照的なやたら女性に優しい優男もペアで登場する。
これらのキャラは夢見る女子たちの脳内にしか存在しえない。
考えても見よ。
素行の悪いワルは本当に芯から腐ったクズの場合が多そうである。少なくとも女性にも平気で暴力を振るうようなDQNばかりであろう。優しさのかけらも持ち合わせていない。付き合ったとしても暴力におびえて言いなりになるか,喧嘩の絶えない日々を送るのが関の山である。
第一,そんな人が身近にいたとしたら,本当に怖くてお近づきになりたいとは夢にも思わないはずである。
また,優男キャラもなかなかいない。いたら間違いなく同性から疎まれる。そういうキャラであるし,女性をたぶらかそうとする下心に満ちあふれているかもしれない。
と,手厳しい批判を書いたが,現実はそういうものだということは女子たちは百も承知なのかもしれない。だからこそ「ありえない」甘い幻想を、虚構と知りつつ楽しんでいるのだろう。
同じような批判はもちろん少年漫画におけるヒロインにもそっくりそのまま当てはまる。フィクションなのだから,現実にはいそうもない理想のキャラが幅を利かせているのは,考えてみればもっともなことである。
リアルではリアルならではの人間関係を楽しみ,漫画やゲームでは息抜きとしてフィクションならではの楽しみにふける。そう考えれば,どちらも楽しめるということは豊かなことなのかもしれない。もし問題があるとしたら,それはどちらか一方の世界のみを認めて,他方を否定してしまう場合であろう。それでは世界を狭めることになってしまって勿体ない。
「壁ドン」を再び誤用しないように記憶を正しいものにしっかり書き換えておかねば。
ウィーン,ウィーン・・・メモリを更新中です・・・電源は切らず,しばらくおまちください・・・ウィーン,ウィーン・・・・