かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

鹿島槍ヶ岳

2008年02月02日 | 追憶の山
山行記録:鹿島槍ヶ岳 大冷沢周辺   日程:1976年4月29日~5月4日
参加者:4名
共同装備 冬テン一式(6人用)、ホエーブス(大2、小1)、コッフェル(1)、包丁(1)、ローソク(3)、メタ(1箱)、スコップ(1)、ツエルト(2)、 ベニヤ(450×300 2枚)、白ガソリン(8L)、ラジオ(1)、ザイル(11m×3)、薬品一式、トイレットペーパー(2)、たわし(1)、 細引(10m)、テルモス(1)、ナイロン袋(20)、天気図用紙(10)、カメラ(2)、ペグ(15)、なべ(2)、ロックハンマー(2)、ハーケン(10)
個人装備 帽子(1)、手袋(2)、ダブルヤッケ上下(1)、ロングスパッツ(1)、ソックス(3)、セーター(1)、毛下着上下(1)、替下着(1)、地図、コンパス(1)、健保、洗面具、アイゼン、アイゼンバンド(2)、ピッケル、ゼルプスト、カラビナ(5)、シュラフ、エアーマット、ナイフ、ヘッドランプ、食器(1組)、サブザック、ポリタン(2L×1)、その他見回り品

コースタイム
4月29日 小郡(17:00)→京都(20:55~22:26)
4月30日 信濃大町(6:00~7:00)→大谷原(7:30~雨のため停滞)
5月 1日 大谷原(11:10)→西股出合(12:40~12:50 テント設営13:15 夕食17:00~18:00)
5月 2日 起床(3:40)→大谷原(4:40)→鎌尾根取付(6:00~6:30)→第一ピーク(7:50~8:00)→稜線(11:00)→鹿島槍ヶ岳南峰(11:30~12:00)→冷池小屋前(13:10~13:30)→ 西股出合BC(15:10 夕食19:00)
5月 3日 西股出合BC(12:10)→大谷原(12:35)→信濃大町(13:00~14:00)→松本(15:00~24:00)
 5月 4日 京都(6:00)→新大阪(6:50~7:40)→小郡(11:10)

行動記録

4月30日 小雨まじりの中をタクシーで大谷原へと向かう、鹿島付近ではからまつ林の新芽が美しい。周辺の山の斜面に目を転じるとコブシが美しく咲き誇っている(雪渓を思わせるような純白)。天気は下り坂に向かっているので鹿島スキー小屋を借り、ネジロとする。

5月 1日 降り続いた雨も止み空が明るくなり、11:10よりベースに向かう。休みすぎなのか各自30~35kgの荷が負荷となり快調に進まない。苦しいベース入りとなった。本年は雪が少なくベース付近まで消えていた。天気は快方に向かい、明日アタックを決定する。

5月 2日 4:40夜が白みかかると鎌尾根を目指し大冷沢を詰める。所々デブリが生々しく残っており、なだれのすざましさを思わせる(あたかもブルで雪を掻き分けたようである)。鎌尾根取付まで来ると早めにアイゼンを着ける。このルートは条件(技術・雪量・気象)により変化するだろうが特に問題なくノーザイルで進む。1/3付近で野ウサギ、2/3付近でカモシカ・雷鳥と出会う。特にカモシカは圧巻で、尾根をゆっくりと通り過ぎて行った。鎌尾根からの展望は鹿島槍南面、東尾根、赤岩尾根等が手に取るように見渡せ申し分ない。雪庇の踏み外しに注意しながら慎重に進み、稜線に出ると眼前に剣岳が麗しの山容で迫ってくる。

風が少しきつくなり、セーターを着込み鹿島槍南峰を目指す(稜線には雪が無く、アイゼンを外す)。南峰では360°の展望を楽しみながら昼食をとる。冷池小屋前までは高度差のないコースを快調に進む。そこに着くとテントが10張程度、小屋の屋根ではトカゲを決めこむ者もいてにぎやかである。ここで鎌尾根の急斜面を確認し、大休止とする。

赤岩尾根をトラバースし、乗り越すとアイゼンをつけ西股沢に少し下る。後はBCまでの約半分はシリセードで一気に下る・・・・・・充実した一日だった。

5月 3日 朝からガスが巻いており、回復の気配なしのため下山を決定する。松本に着くと馬刺しと馬すきで乾杯、おかめ湯で汗を流し、岳人喫茶山小屋でくつろいだ後信州に別れを告げた。悪天候で実行動は一日のみで終わったが春山の楽しさは満喫できた山行でした。

♪山よさよなら ごきげんよろしゅ またくるときには 笑っておくれ♪