悪い友人から勧められた「PowerShot Pro1」。
正直、フルサイズのデジタル一眼を持っている俺に必要なの?と思える機器ではありましたが、キヤノンが「Pro」とか「1」とか名前に付けると言うことは、相当な自信作と言うことらしいので、むくむくと購買意欲が沸いてしまい、結局ゲットしてしまいましたw
Canon IXY DIGITAL 40
1/3s, f/2.8
まず最初にお断り。
最初の3枚、サイズの縮小サイズを間違えてしまい小さくなっていますwそれともうひとつ、IXYとPowerShotはEXIFにISO値が記録されないようです。なのでISO値を記載しませんが、ISO-50、ISO-100その辺のはずです。
さて、これですが、正直初めて手にしたとき思ったのは、嫁カメラのCanon EOS Kiss Digital X位の大きさがあるなぁ…です。重さもボディ単体のそのくらいあるかなぁ。ただ高さがない。その分正面から見ると小さく感じる訳です。ペンタ部もありませんし。
ただ、この高さがないというのは結構使い勝手を犠牲にしているかも?グリップを握るとき、完全に小指が余っていますから。これでしっかり持てているのかな?と言う気持ちはします。
Canon IXY DIGITAL 40
1/3s, f/2.8
やはり、特徴はこのバリアングル液晶。慣れればまずまずの使い勝手ですが、みる角度によって、全然明るさが違う。これが、結構困るんです。明るさの補正をするときに、見当が付きにくい。
あと立派なファインダーが付いていますが、液晶のファインダーなので、正直見にくい。撮影時もピントが合っているのかどうかも分からないw
ピントだけならバリアングルの方を見た方が分かりやすいかも。
でもファインダーは周りの明るさに影響しにくいというメリットもあるので、結局ファインダーを覗いちゃうかな?(癖もあろうけど)
Canon IXY DIGITAL 40
1/2s, f/2.8
そしてもうひとつの特徴は、コンパクトデジカメなのにLレンズを採用していること。やっぱ、この赤ラインがあると、所有する喜びってのがありますねぇ。
ただ、写真はレンズだけで撮るものではないので、Lレンズに見合うだけの写真が撮れますでしょうか?
Canon PowerShot Pro1
1/1250s, f/3.5
まずは広角側で花見の様子を。
なるほど、Lレンズと言う感じの鮮やかな色合いに感じます。
Canon PowerShot Pro1
1/1250s, f/4
ちょっとズームイン。200mm相当で撮りました。
これが7倍ズームのお手軽さかぁ。
Canon PowerShot Pro1
1/1250s, f/4
どーんっと大きく空を撮ってみました。
あ、そうかレンズ交換できないので、イメージセンサーにもゴミが付かないんだ。だから、こんなに空もキレイ。細い枝も見事に表現されていると思います。
Canon PowerShot Pro1
1/500s, f/4
これが「スーパーマクロモード」とことん寄れます。そして、イメージセンサーの狭さを感じさせない、このボケ量。
いやホント、キスデジにそれなりのマクロレンズを取り付けても、こう簡単には撮影できない。
このスーパーマクロモードは目茶苦茶気に入っている。ただ、このモードに入るのが結構面倒。MENUボタンを押して、その中から「スーパーマクロモード」を選択して実行。モード解除も同様の操作が必要。でも、一番手っ取り早いのはカメラの電源を一度切って、入れ直す事での解除かな?
こんだけ使えるんだから、モードダイヤルに入れて欲しかったな…。
Canon PowerShot Pro1
1/250s, f/4
そして夕方。
このカメラは残念ながら、暗くなるとAFがかなりお馬鹿になります。あと、WBも結構お馬鹿に。
あと、液晶も、被写体が暗いと何が写っているか分からない。この写真を撮るときも、画面はほとんど真っ黒。夕日が花の間から出てくると、一気に画面は真っ白。それでも撮れた写真はまあまあ。
液晶ファインダーは、はっきり言って、使えないっす。
Canon PowerShot Pro1
1/640s, f/4
このカメラはパンフォーカスが大得意。隅々までキレイに撮ってくれます。
Canon PowerShot Pro1
1/400s, f/4
備前焼の狛犬の赤、植え込みの緑、空の青。キレイですね。特に緑が。
そういえばPro1オーナーの意見では、Pro1が一番得意なのは風景写真と仰っていました。そりゃそうだ。パンフォーカスが得意で、緑がキレイなら、山なんかの風景写真はキレイでしょうよ。
Canon PowerShot Pro1(等倍トリミング)
1/400s, f/4
このカメラの初野鳥はシロハラでした。
イマイチピンが甘いのか、色収差が出ているのか?今ひとつな写真w
Canon PowerShot Pro1(トリミング)
1/640s, f/4
コゲラも熱心に木を突いていました。
大きな望遠レンズがなくとも、ここまで撮れたら凄いなぁw
Canon PowerShot Pro1
1/800s, f/4
空の青が良いですねぇ。うん?周辺減光ですか?
Canon PowerShot Pro1
1/2000s, f/5.6
派手なゴーストを期待したんですが…こんなモンかな?
Canon PowerShot Pro1
1/4s, f/2.8
スーパーマクロモードは暗い室内でもここまで撮れる。素晴らしい。
あ、ちなみに、この写真は修理中のIXY DIGITAL 40です。
何かモード切替ボタンの接触が悪くなって、再生がうまくできなくなっていたので、分解し、スイッチ付近をブロアで吹いてみました。結果大成功。スイッチは元通り。
ところで、中央のチップがDIGIC2だよな。神々しさが感じられる。
Canon IXY DIGITAL 40
1/1000s, f/5.6
そのIXY DIGITAL 40の写例。広角だとこんな感じ。320万画素も侮れないですよ!
Canon IXY DIGITAL 40
1/640s, f/5.6
マクロではこう。
え?なんか、あまりPro1と変わらないほどの出来映えのようなw
ただ、暗いところではPro1に軍配があがるかも。
ところでPro1ですが、今後の使い方は悩むところ。
さすがにポケットに入れて移動という訳には行かない大きさ。と言うことで、これを持ち出すときは結局カメラバッグに入れてと言うことになる。
どうしてもカメラバッグが必要というのであれば、もういっそのこと5Dを持っていった方が間違えがない。そんな気もする。
やっぱ、このカメラは中途半端だw
きのうPRO1を新宿のキャノンサービスセンターでファームウエアのアップデートに行ってきました。
このカメラちょっと出かけるのは便利ですね。ただミラーレス一眼に比べると思いです。
実は、もうPro1は手放していまして、思い出話になってしまうんですが、あまり重くて困ったという印象は無いですね。
うーん確かに、最近のミラーレスと比べたら重くなるのかなぁ?
でも一応Lレンズですからねぇw
俺が重さを感じなかった理由に、割としっかりしたネックストラップが付いていた。小さいながらも持ちやすいグリップがあった。というのがあるかもしれませんね。
一時はEOS-Mなんか出さずに「PowerShot Pro-1 MarkII」を出せ!って本気で思った時期があったなぁw
Powershot Pro-1 MarkIIはいいですからEOS-M用のレンズをもっとだしてもらいたです!!
「あら、EOS-Mでレンズ交換の味を占めてしまいましたか。もっとレンズ交換を楽しまれたいのでしたら、EFレンズ群がすべて使える、デジイチは如何でしょうか?」
…と言いたいんでしょう。
実際ミラーレスに力を入れると、オリンパスのEシステムのような悲しい結果になるかもしれませんし、カンブリア宮殿でもやっていましたが、ミラーレスのような画質を犠牲にしても小型化するという商品なら、いつサムソンに抜かれてもおかしくないんだそうです。
EOS-Mユーザーに言うのは失礼かもしれませんが、キャノン、ニコンは、他国が真似をしたくても真似できないレベルの商品を作っていれば良いと思っています。