川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

コンデジから、一眼レフの次はぁ?…二眼レフだってぇ?

2013年03月28日 | 俺の機材

前から思っていたことのひとつに、せっかく買った昔のオリンパスペンEE-3が全然使えてないなと。

正直立派と言えない、シャッターと、レンズ。ピント合わせが不必要な分、ピントが合わせられないだけに主題にスポットを当てる難しさ。これはEE-3ならではのものなんだけど、そんなのがデジカメで出来たら、リーズナブルなのに…と思っていたら、出会い頭に、すごいものと衝突してしまいました。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4
1/30s, f/4, ISO 1,600

TWIN LENS DIGITAL CAMERA
BONZART AMPEL

ボンザートってメーカーのアンペルというカメラです。

見た目、二眼レフカメラですが、これは、上のレンズ(ノーマルレンズ)と下のレンズ(チルトシフトレンズ)を切り替えて撮影出来るという、一粒で二度美味しいアーモンドグリコのようなカメラです。

で、このカメラ、ジャンル的には「トイデジカメ」と言うことになります。

トイデジカメ、って事になると、携帯のカメラを取り出した様な、言い方悪いけど、安かろう悪かろうなカメラなんだけど、このデジカメなんと、定価14,700円w

1個3,000円ぐらいのトイデジカメを、1万円以上も出して買えるか!!と思いながらヤフオク!を見てみたら、1,000円で出品してたのを発見。これなら欲しいと入札。

ところで、いくらぐらいで落札出来るのかとAUCFANで調べてみたところ、新品が未だに定価で売っていて、中古でも8,000円~13,000円で取引されている。おいおい、そういうプレミアが付く商品なの?といろいろ検索してみると、この様なスタイルのデジカメは、この1機種のみ。しかも去年のCP+2012で発売前に出展されて、すっげー話題になったデジカメだったとかw

これは、絶対落札してやると、鼻息荒く値をつり上げて行くと、なんとか、そんなに競らず8,000円で落札。それでも高いけどね。まあ、レンズ2つで2台買っちゃったそんな気持ちになれば…なんて自分で整理しながら…それでも、気持ちの中では「高かろう、悪かろうでした。てへぺろ。」になるんじゃ無いか…と戦々恐々。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4
1/25s, f/4, ISO 1,600

でも、到着したものは、そこはかとなく高級感のあるボディ(と言っても、この薄いゴムを吹いた様な塗装は、爪ではげそうで怖いんだけどねぇ、手が汗ばむと、結構汚れるし。)この出来なら、14,700円はあり得るかもな。

それに、AMPEL(信号機って意味)らしく、歩行者信号機みたいなデザインは存在感抜群。で、この写真の様に、上から覗ける様なフードが展開するギミック付き!メカ好きのハートに火を付けるぜ。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4
1/15s, f/4, ISO 1,600

フードの中には2インチの液晶モニターがあって、これがファインダー代わりになる。

ただ、この液晶モニターは、2世代も3世代の前のクオリティで、粗いし、色の再現も出来ないし、この部分は期待してはいけない。まあ、構図が確認出来たら良いぐらいの気持ちで。まあ、どうせピント合わせしないんだし、十分w

しかし、使えない2インチのモニター、カメラの画素数500万画素とか、再生時も拡大できないとか、なんかこの辺のスペックがEOS-1Dそっくりと思うのは俺だけ?


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4
1/25s, f/4, ISO 1,600

これが展開中のフード。細かい、ネジ、蝶番、バネとか、この部分の手の込み方は、トイデジカメと呼ぶには、失礼の様な気もする。

 

ま、カメラは写真が撮れてナンボ。早速外に持ちだしましょう。

さあ、8,000円の価値はあるか?

 

結論から言うと、定価でも惜しくないと思えます。万能では無い。でもこのカメラでしか撮れない写真が簡単に撮れる。よく考えられたカメラでした。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/201s, f/2.8, ISO 100

まずは、ノーマルレンズでエフェクトはデフォルトの「スタンダード」。

1/3.2インチCMOSセンサーで、EXIF読みで9mmのレンズ…。35mm換算で8倍ぐらいの長さになるって事?そうなると、9×8=72mm相当?

でもなあ、どう考えても、50mmよりは広角なんだと思うんだけどな。感覚的には35~40mm相当ぐらいかな?

それにしても、なんか、緑は、緑、白は、白という感じ。なんか古い印刷物みたいな、それはそれで味ですけどね。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/201s, f/2.8, ISO 100

これがエフェクト「ビビッド」。

うわ、これは、いったいどこで使うの?これはイラネ。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/201s, f/2.8, ISO 100

エフェクト「白黒」。

うわーーーー!!この白潰れ、黒潰れ!超堅い焼き方ってヤツ?

かなり嫌いじゃ無い!!

こりゃ、モノクロメインで使いたいカメラにけってーい!!(夢原のぞみさん風に)


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/201s, f/2.8, ISO 100

エフェクト「セピア」。

セピアにすると、白黒では潰れた部分はキレイに出てるんだよなぁ。でも、こんな写真は普通のカメラでも撮れますから、面白みは薄いかな?


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/201s, f/2.8, ISO 100

エフェクト「リフレッシング」。どういう意味?青みを増して、さわやか系って事?

青空をより印象的にって時には重宝するのかも?それとも朝の感じを出す?何に使うか思いつかない。

 

まあ、エフェクトは白黒にして、チルトレンズの効果を試してみようか!


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/349s, f/2.8, ISO 100

おお、こんな感じになるか。

チルトレンズとは写真周辺部がぼける様にしているレンズ。普通は、普通に撮って、カメラの映像エンジンが、ボケの加工するのだが、このカメラはチルトレンズで、最初っからぼかしているのが大きく違う。

だから、「作り物感」というか「わざとらしさ感」が全然違う様な気がする。


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/187s, f/2.8, ISO 100

しかし、こうした被写体の構図だと、チルトレンズは使えないよなぁ…。

画面の端の方にある狛犬の目元にはピントが合わない。

妙な味はあるんだけどねw


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/492s, f/2.8, ISO 100

こうなると立体感があるのか、無いのか、ピンぼけ写真でも無いし、まるでだまし絵を見ている感じすらする。

この騙されている感が、チルトレンズでの写真が「ミニチュアを見ている様」と言われる所以かな?


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/1793s, f/2.8, ISO 100

空を向いて撮った写真。

正直明るすぎて、液晶ファインダーには何も映っていなかったw

でもできあがった写真は、なんだろう?力強さを感じる写真になった。出来上がりが読めない…その辺が面白い。

そこは素人のフィルム撮影に近いものがあるんだけど、こちらは36枚とかじゃ無く、何千枚も撮れるからなぁ、失敗を恐れずガンガン行けるw 正直液晶での再生では、うまく撮れているかどうかなんか分からない、パソコンで見てナンボ。それまでの楽しみ(不安)もフィルムに近かったりして。

 

さ、もうチルトはやめにして、ノーマルに戻しましょうか。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/164s, f/2.8, ISO 100

ノーマルだと、被写界深度が深いんだなぁと。

それでも、この彫りの深さ。ここまで来ると潔いシャドウ。こんな写真は、このカメラで無いと俺は触れることが出来なかった領域だったと思う。面白い。心底勉強になる。

万人に受けるかどうかは別にして、強い、トゲのある画に満足している。

ここで、電池切れ。

このカメラは、単3電池3本という中途半端なヤツ。

夕方、帰りにコンビニで電池を補充。撮影再開!


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/132s, f/2.8, ISO 100

今度は、緑の多いところでは無く、人工物の多いところへ。エフェクトはスタンダード。

なんか素直な色が出ているし、昼間の強い日差しより、少し日が陰った方がこのカメラは得意なのかな?


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/349s, f/2.8, ISO 100

もうひとつスタンダードで。

被写体がほとんどモノトーンで、白黒写真の様なモノですがw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/60s, f/2.8, ISO 100

そしていつもの自転車w

うわあああ、すごく良い!すごく良い!

自転車もうまく撮れているけど、手すりの素材感とか、アスファルトの陰影とか、予想のはるか上を見せてくれる。


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/122s, f/2.8, ISO 100

そしてチルトも試してみる。

この「手袋」の存在感ったらw

奥行きをどうこう、そんなんじゃ無くって、真ん中を強調って時にも使えるね。


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/121s, f/2.8, ISO 100

奥行きをチルトで出して、ミニチュア風にと思ったけど、手前の木の上と下のピンぼけばっかりに目が行ってさっぱりの写真になっちゃったw


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/40s, f/2.8, ISO 100

ユニークな自転車スタンド発見!

それにしても、この辺は自転車をオシャレに店先にディスプレイしてるよな。撮ってて楽しいよ。


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/60s, f/2.8, ISO 100

思いっきり失敗写真ですがw

この写真が持つ意味はと言いますと、このカメラ、今のところ俺が高評価しているので、「え?そんなに良いの?俺も買おうかな?」なんて思っている人に釘を刺そうとして、恥ずかしながらアップします。

このカメラの特長は、シャッターを押してすぐには撮影が始まらないと言うことなんです。

感覚的には「うん」「たん」って感じかな。シャッターを押して「うん」の間何もせず、「たん」で撮影。だから、ここでって時に撮ったら、遅くってw ちょっと早めに押すのが得策。

要するに、例え、シャッタースピードが1/200秒なんて、普通に考えたら手ぶれなんかしにくい様な明るさでも、「うんたん」の2秒ぐらいは動けない。

ちなみにこの写真、お店の前をノロノロ通るプリウスを、被写体ぶれでスピード感ある写真にしようと思ったんだけど、シャッターを押して、もう撮影終わった気になって、体勢を元に戻そうとした時に、撮影が始まった。そういう写真w

プリウスは当然通過後w


BONZART AMPEL(TILT LENS)
1/122s, f/2.8, ISO 100

で、逆光にやたら弱い。

俺もいろんなカメラを手にしたけど、ここまでゴーストが出た逆光写真は初めてですw

逆に言えば、これを効果と思えば、とてもありがたい話なんですがw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/40s, f/2.8, ISO 100

レンズをノーマルに戻して、(これね、結構気分リフレッシュできるんですよw)モノクロ撮影中に、白と黒の椅子を見つけたので、撮影。

このカメラ、基本へその前辺りで撮影することになる。だからいつもの構図と違うものが自然と出て面白い。

もちろん、さらにローアングルも楽に出来る。しかし、しゃがんで手を下に向けると、相撲取りの仕切りみたいで人前ではしたくない。

 

人前と言えば、基本みんな、この箱を見てもカメラとは思っていないようす。

こんな二眼レフ風カメラ、仮面ライダーディケイドでも見ていない限り、カメラと思う人は年配の人だろう。

対向する人には、大事そうに小箱をもって、所々立ち止まって、箱をのぞき込んでいる様はどう映ったろう?


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/60s, f/2.8, ISO 100

本当に、この通りは良い自転車が置いている。

オシャレで良い。

ただ、高そうな服の店なので、店内に入ることはないと思うが…。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/30s, f/2.8, ISO 100

おお!タイムボカン風2人乗り自転車。どこまで、面白自転車ゾーンなんだここは?

あ、タイムボカンは3人乗りかw

しかし、サドルにハンドルが付くのか…。そこに前の人の尻があって…。あまりいい気はしないだろうなw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/40s, f/2.8, ISO 100

この通りの特長は、自転車の他にも、店先に椅子を出しているところ。しかも決まって3個。そういうフォーマットで統一感を演出してるんだろうね。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/40s, f/2.8, ISO 100

このカメラ、看板を撮るのがやたら楽しい。「うんたん」の基本だけ押さえれば、隅々までシャープな写真が撮れる。

まさに、カメラ女子が喜びそうな、お散歩撮影に特化したカメラじゃないだろうか?うまくチューニングされたカメラだと思いますよ。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/60s, f/2.8, ISO 100

特に、このカメラの白黒は、被写体の材質までが記録できる様な。

このヒビとか、コンクリートのシミとかすごくリアル。

5Dなんかだと、どこまで絞れって言うんだ?と言うレベル。結果、三脚がないと無理っすよと言うことになるのでは?


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/30s, f/2.8, ISO 100

この木目も、良い感じで出てるなぁ。

これって簡単に撮れる白黒写真じゃないよね?このカメラは簡単なんですよw簡単というか、調整するところないしw

ISO固定、絞り固定、レンズ固定、ピント合わせなし(それだけ、近くのものは撮れないというデメリットもあるが)カメラマンはシャッターを押すだけ。うんたんの間、動かないだけ。周囲の白い視線を耐えるだけw

※一応露出の調整も出来ますが、メニューの奥の方にあるので、実際は無いと同じ事ですw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/30s, f/2.8, ISO 100

しゃれたネオンのアイスクリーム屋。

ガラスに写された背景が明るすぎて白飛びしちゃっています。お陰で店内が全然写っていないw

え?こういう時は偏光フィルター?そんなのナイナイw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/30s, f/2.8, ISO 100

隣のジュース屋には、材料を店先にディスプレイしてあったりして。

これまた、それぞれの籠が良い感じに撮れてるなぁ。

お、このカメラ持って、魚市場とか行ったら、面白い写真が撮れるかも?

あ、土日は市場は休みかwかといって「市場撮影のために有休ください。」とは言えないよなw


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/60s, f/2.8, ISO 100

ローアングルを楽しむ。

普通のカメラでこんなの撮ろうと思ったら、ほふく前進していますw

 

とりあえず、20分ほどブラブラしたし、もう満足。家に帰ります。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/326s, f/2.8, ISO 100

家の近所。夕日がキレイだったので、スタンダードで撮影。

うーん、こんな赤っぽく無く、黄色なんだけどなw

カラーで撮ると、色々今ひとつに思う。けど、白黒は、簡単なくせに説得力がある。そんなカメラです。


BONZART AMPEL(NOMAL LENS)
1/264s, f/2.8, ISO 100

せっかくだから、夕日をセピアで撮ってみる。

うーん、黄砂が飛んでいるみたいだw

 

ちょっとこのカメラとは、真剣に付き合ってみる必要があるかもな。

飽きても大丈夫、このカメラは、Webカメラにもなるらしいw


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