川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

奥さん!普通のレンズと立派なレンズ。美味しいのはどっち?

2013年11月02日 | 俺の機材

最近自転車の方には散財してたんだけど、カメラの方にはあまりお金はかけてなかったんですが、ちょっと一目惚れのレンズがありまして、思いっきりポチッとしてしまいました。


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4(トリミング)
1/2s, f/8, ISO 400

え?白い鏡筒に赤いハチマキ。キヤノンのLレンズがOMに付いている!

そう思ってくれた人、ありがとうございますw 残念ながら違いますw

このレンズはSIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5です。

バッタ物臭がハンパないこのレンズですが、当時のカタログには「プロユースにも応える」というなんて宣伝文句もあったようで、実際プロのカメラマンが多用したものらしいです。当時の価格もキヤノンの純正と同じぐらいで、なかなかアマチュアも手が出せない領域の価格だったとか。

…と、ここまでの評判を見ると、なんか押さえておきたいと思うじゃないですかw やたら程度も良いし。

このレンズ、オークションに出てくることなんかほとんど無いですし、しかもOMシステム対応版なんかレア中のレアです。

 

で、レアなんだから、どこまで価格が高騰するんだ?と気張っていたんですが、え?こんなんで良いの?って値段で落札。送料込みでやっと1万円を超えた程度。

まあ、試し撮りしていくと、なんで人気が無いのか分かりますがw


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4(トリミング)
0.8s, f/11, ISO 400

OM-2Nに取り付けるとこの迫力!一眼レフを小さく軽くしたいという、OMシリーズの設計者の米谷(まいたに)氏の信念を愚弄しちゃうようなスタイル。

いや、まだまだこんなもんじゃないぜw


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4(トリミング)
1/2s, f/11, ISO 400

直進式ズームを伸ばし、収納型フードを展開すると、さらにこの迫力!!

奥さん、俺のレンズは立派だろ!?

って要潤に言ってもらいたいw

 

…まあ、レンズは大きさでは無く、写りが良ければ何でも良いんだけどねw

もうひとつ付け加えると、このレンズは、プロ仕様を謳っているだけあって、しっかりした作りをしている。堅牢であり、動作はスムーズであり、使用中の満足度はかなりハイレベル。

そのため、若干重いのが玉に瑕かなぁ。それでもこれより重いレンズを何本か持っている俺には、迷ったら持っていこうと思えるレベル…かな?


Canon EOS 5D Mark II + OLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4(トリミング)
1/3s, f/11, ISO 400

このレンズの大きな特徴はレンズにフィルター式のマクロレンズ(アクロマティックマクロレンズ)を装着することによりマクロ撮影が可能になること。

こんな仕組みのレンズは俺は始めて手にする。

このレンズがオークションに出てもこのレンズが欠品のことが多い。このレンズも手に入ったと言うことは、ラッキーとしか言いようが無い。これがあるとないとでは、このレンズの使い方が全然違ってくるからだ。

 

このアクロマティックレンズが無いと、このレンズは最小撮影距離は1.6mとなってしまう。

(ちなみに似たような長さのCanon EF 70-200mm 1:2.8 L USMの最小撮影距離は1.5m。)

こうなると、このレンズは狭い室内での撮影はの厳しいレンズという事になる。しかも明るさも1:3.5-4.5と暗いので、 屋外専用と割り切っても良いぐらい。

 

しかし、このアクロマティックレンズを装着すると、最小撮影距離は0.65mまでに短縮される。これなら室内でのブツ撮りだってこなせる。

 

…この辺に、このレンズが今イチ人気が無い理由があるのかなぁ。

いちいちフィルター式のマクロレンズを装着するのって面倒だもんねw それなら、小型のマクロレンズをもう1個持っていき、レンズごと交換した方が手っ取り早くていいw

あと暗いのが致命的かも。多分体育館や日が陰ったりすると、全然役に立たなくなるのかもしれない。

まあ、屋外での撮影は、またいつかと言うことで、今回はアクロマティックレンズを使用しての、マクロ撮影に挑戦してみた。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/30s, f/3.5, ISO 400

これがマクロ?って写真だけど、これは50mmで撮ったものだからしょうがない。50mmでも最小撮影距離は0.65mなのでw

ちなみに同じ50mmのマクロ無しのOLYMPUS G.ZUIKO 50mm AUTO-S 1:1.4もCanon EF 50mm 1:1.4 USMも最小撮影距離は0.45m。

マクロ無しより寄れないマクロレンズなんて…w

さらにちなみに50mmのマクロレンズCanon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROは0.228m 

マクロと言うからにはこれぐらい寄りたいねぇ。

 

で、これは開放のf/3.5での撮影。被写界深度、かなり浅いです。

もちろん、こういうの俺好みなんですけどねw

周辺減光も結構ある感じですね…。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/4s, f/11, ISO 400

で、ぐっと絞ってみました。f/11。

これでOLYMPUSのロゴまでは被写界深度に入ったって感じ?でもその向こうのOM-2Nのマークはぼやけてますね。やはり被写界深度は浅めの傾向なのかな?

 

ちなみに、このレンズは、俺の持っているEOSのマウントアダプタとの相性が悪いらしく、絞り制御用の爪が引っかからない。これはどういうことかというと、絞りが固定できず、常に開放での撮影になってしまう。

え?それじゃ、このf/11の写真はどうやって撮ったの?って事なんだけど、絞り確認用のボタンを押しながら撮影したら、絞り羽根が動いて、ちゃんと撮影出来る。

 

もちろん、OM-2Nに装着した場合は、撮影の瞬間絞り羽根が動作する。まだフィルム装填の上撮影して検証していないが 、問題なさそうだ。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/6s, f/3.5, ISO 400

さあ、ここからがこのレンズの本領発揮。被写体からわずか0.65mからの200mm超望遠マクロ撮影。 

これは、かなり良いんじゃ無い?

超望遠マクロ撮影と言えば、Canon EF 300mm 1:4 L IS USMでもできるが、最小撮影距離1.5mなので、ここまで大写しにならない。

マクロ専門のCanon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMではもっと大写しになるけど、それは最小撮影距離0.3mまで寄ったらの話。

 

ワーキングディスタンスを確保しつつ、大写しが出来る。これは昆虫や花なんかを撮るときにかなり有利なのではないでしょうか?

少なくとも寄りすぎて、自分の影が被写体にかぶるようなことは激減すると思います。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/2s, f/11, ISO 400

さあ、絞ってみよう!

これを見て、誰が4倍望遠ズームレンズの写真と思うだろうかw

「どうです?単焦点はやっぱヌケが良いでしょ?」 って言えば、みんな信用すると思う。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/10s, f/3.5, ISO 400

文字はどれくらいくっきり撮れるかのテスト。開放でも十分合格点のシャープさ。

…もともと開放と言ってもf/3.5って来れば、ある程度絞っている状態だから、こんなモンかもしれないけどね。 


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/2s, f/11, ISO 400

で、絞ると、カリッとしますね。やっぱり。

このレンズは絞るときは大胆に絞りきった方が良いのかもしれないね~。f/11まで絞っても、まだまだ被写界深度浅いなぁと思うし。 


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/30s, f/3.5, ISO 400

久々にカワセミの人形を撮ってみる。

そういえば、昔はレンズを買っちゃ、この人形で撮影テストをしてたなぁとw

 

これは135mmって感じの長さで撮りました。 

開放では少し輪郭が柔らかな感じですが…。 


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5 with AML
1/3s, f/11, ISO 400

グッと絞れば、このシャープネス!いやはや恐れ入りました。

 

このレンズ、「プロ仕様なんていう大風呂敷を広げて、どんだけ誇大広告しているんだよ!でも、まあ、この値段なら文句は言えねーか!」

って感じのオチが付くかなと思っていたんですが、撮れば撮るほど、良く出来たレンズだなぁと唸るばかり。

 

この3連休、一度は野外でアクロマティック無しの撮影テストもしてみたいなぁ…って感じです。

良い買い物したなぁw ニヤニヤ。 

 

【追記】

野外での撮影もしてきました。

まあ、曇天ではありましたが、七五三の風景が撮れましたんでとりあえずアップ。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5
1/320s, f/3.5, ISO 100

いやー、正直立派なレンズで、見ず知らずの人を撮るのって勇気が要るw

とにかく、一人に集中してしまわないように、ロリコン趣味のカメラ小僧に思われないような立ち振る舞い。とにかく俺がしたいのは機材のチェックだし。

と言いつつ、いきなりこんな写真をアップしてしまう俺w

なんでこの写真かというと、この子がかわいいからでは無くw 着物のディテールなんかが曇天にもかかわらず割と良く出てるかなぁと思って。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5
1/200s, f/3.5, ISO 100

200mmと言う長さは、人物だと、結構離れた距離から撮れるなぁと。

普段野鳥撮りだから、200mmなんてまだ望遠のうちに入らないような感覚だけどねぇ。

 

マクロ撮影だと周辺減光がひどいと思ったけど、アクロマティックレンズを外しての撮影は、全然気にならないですね。


Canon EOS 5D Mark II + SIGMA APO ZOOM 50-200mm 1:3.5-4.5
1/500s, f/3.5, ISO 100

顔が隠れるようなシャッターチャンスを…って結構難しいですねw

やっぱ、俺は撮られても文句が出ない野鳥撮りがいいやw

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿