思い返せば、年明け直後。もう旧翡翠丸に手を施すところが無くなり、フレーム交換をし、通勤用自転車にさらなるスポーティ感を求め、新翡翠丸となった訳ですが…。
旧翡翠丸は新車を軽量化→高級パーツを組み込んでのグレードアップと順調でした。
しかし新翡翠丸は、オークションでゴミ同然の中古車を購入。どこが悪くて思った性能が出ないのか、そこから検証する毎日が続いていました。
新翡翠丸のベース車両プレシジョントレッキングが我が家に来たのが1月11日。それから、「こんなはずじゃない」の連続。
しかし…やっと!なんとか俺の求めていた自転車になりました。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 800
まずは前カゴの加工から。
普通の思考なら、前カゴを付けるなら前傾姿勢は諦め、前傾姿勢を取るなら前カゴを諦めるって事なんでしょう。
そして前カゴを諦めた人は「スポーツ車に前カゴなんて邪道」とうそぶく訳です。
スポーツ車に前カゴがあって何が悪い。
前傾姿勢が取れる前かごつき自転車があっても良いじゃ無いか!無いなら俺が作る!まあ、そういうテンションです。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
前カゴがあって何が困るかというと、カゴの高さ分は、ハンドルが低く出来ないと言うことです。
ハンドルだけで無く、ブレーキの可動部分もスペースを確保しなければなりません。
俺が先日購入し、取り付けた、小振りな前カゴは、その点をある程度考慮し。手前に傾斜の付いた恰好をしています。
でももう少し邪魔な部分がある。
今回はそこをカットしようとしています。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
この前カゴは幅もかなり切り詰めたものです。
それでも、今の俺のハンドルは、ストレートで、結構幅が無い仕様にしています。
すると、ブレーキレバーの内側が、前カゴに干渉するって事にもなります。やっぱある程度はカットする必要があります。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 500
カゴの針金のカットは…
ダメモトで試してみた、このワイヤーカッターが有効でした。
このワイヤーカッターは、ブレーキワイヤーや、シフトワイヤーなどの堅いワイヤーを切る道具ですので、普通の鉄製の前カゴなんて、爪を切る感覚で、パチンパチン切れます。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
ただ、ワイヤーカッターは、刃が厚いために、「ここ」ってところで切れないんですw
この場合、縦の針金と。横の針金が交差するところで針金を切断したいのですが、切り口は交差するところから3mm程にしかなりません…。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
こうなったら、ニッパーで!
出来るの?
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
いや、案外根性で何とかなるもんらしいですよ?
結構力が要りますけどw
ただ、切り口は、ワイヤーカッターほどキレイでは無いので、ヤスリがけをしておきます。先が尖っていると、カゴに入れる袋とかを破る心配があるじゃないですか!
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
切断は何とか出来ました。今度は切断面のさび止めが必要ですが…
本当は、自動車補修用のタッチペンとか使えば良いのでしょうけど、そんな物持っていないし、買えば高いのでw
そんな時の救世主。タミヤカラーのつや消し黒。
なんでも捨てずに取っておくものですねw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 1,600
サラサラと塗ってしまいます。
おお、これは元からこんな感じのカゴだったんだ。という感じに仕上がりましたよ。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 1,600
おお、何か満足いく感じになりましたよw 案ずるよりも産むが易しってまさにこのこと?
このカゴの下に置いているごみ箱は、何かと作業台に使える便利なヤツ。今回の加工にも大活躍でした。
さあ、一晩しっかり塗料を乾かして、明日は取り付けだ!
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/200s, f/5.6, ISO 100
はいっ!
思ったようにブレーキレバー周りに十分な空間が生まれました。
これなら、ロードバイク用のハンドルステムで低くしたハンドルでも全く問題ない。何も諦めなくて良いカゴになりました。
カゴメーカーさん!
この形状のカゴ、需要絶対ありますよ!!
著作権とか言わないから、こういうの作って広く販売してくださいw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100
横から見たところ。
実はハンドルの位置は、カゴを切らなくても良い位置にあったんです。
でもブレーキを付けると、かなり前の方、下の方にも空間が必要です。ブレーキレバーが取り付けられても、そこには自転車乗りの指が来ますから、もっと余裕が欲しい。
だから、ちょっと余分目にカットしています。
カットするまでは、ブレーキレバーの高さを確保するため、レバーの向きを真横ぐらいにしていました。これでは手首の角度が不自然で、とっさのブレーキも難しかったです。
このブレーキレバーの角度は、俺にとってはすごく自然で「やばっ」って思ったら、すぐにブレーキがかけられる。
手首に負担があっては長時間の乗車は出来ませんから、この加工は大成功だったと思っています。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100
さて、今日は、タイヤを外して、サイクルベースあさひに持ち込んで、タイヤの振れ取りをお願いしようと思っていました。で、タイヤを外すんですが、一番手っ取り早いのは、自転車をひっくり返し、タイヤを上向きにして作業すること。
雪のせいで、自転車が汚いなぁと思いながら、ひっくり返すと、両面テープで取り付けたケーブルガイドの位置がずれている!
ああ、最近フロントディレーラーの変速がうまくいかなかったりしたのは、このせいだったか…。
とりあえず、フロントディレーラーのケーブルガイドは固定することを決心。
プレシジョントレッキングはケーブルガイド用の穴は無く、BBシェルの穴はあるけどネジを切っていない(単なる水抜きの穴らしい)。確か、前ここに5mmのネジを入れたらスカスカだった記憶がある。と言うことは6mmのタッピングビスで無理矢理固定って感じで良いのかな?
さて、あさひに行ってタイヤを渡し、振れ取りをお願いした。
別の店で「前輪はいくらか振れているけど、誤差の範囲内。後輪は全然ダメ。すぐに振れ取りした方が良い。」という診断を受けていたので、それをそのまんまあさひのお兄さんに伝える。
「前輪は…大丈夫かなぁ。と言うか、このクラスのホイールだと、いくら調整してもこの程度ですよ。」…なるほど。まあ、2つの店のお墨付きが付いたから前輪を敢えて金出して振れ取りすることは無いな。
後輪は、おもむろにタイヤを外してホイールだけにして振れ取り台に設置。あれ?タイヤ外したら、高額なんじゃ無かったっけ?ちょっとドキドキしながら、店内を散策。
今、この店でロードバイクを買うなら…とか考えながら見ていると、安いクロスバイクや、ロードバイクはあるにはあるけど、5万円台ぐらいなら、うちの自転車の方がランクが上かもしれない。
もちろん、新品だからピカピカでサビも無いから良いように見えるけど、タイヤとか買った次の日に交換しないといけないだろうしw ギアやチェーン、その他の部品なんか、盛大なコストカットの犠牲になっているなぁ…と。
でもねぇ10万円とか、盗難が怖くて買えないよね。
さらに散策していると、子供用自転車に面白いのがあった「プレシジョンJr」。
俺のプレシジョントレッキングをそのまま小さくした自転車だ。これを親子で乗ってサイクリング…悪くないなぁw
あ、タイヤに空気を入れる音が、振れ取り開始から20分か。もう終わる頃かもな…と思って作業場に行くと最終調整をしていた。
「一応、このレベルまでには戻しました。ただ、振れ取りをするのはこれが最後ですね。」
「なんで?」
「もう…ホイール自体ボロボロなんですよ。特にスポークは傷みが激しくって、今は支障が出ない程度の引っ張りで調整しましたが、次、さらに引っ張る必要が出て、引っ張ったときは破断と言うことになるでしょうね。」
うーん、と言ってもどうせ俺のこと。そのうち別のホイールに変えるだろうしw その辺は心配しなくて良いか。
ちなみに工賃は1,500円と聞いていたのに、500円でした。
ちょっと驚きましたが、その差額の1,000円は車輪外し賃なのかもねと。今回俺は車輪を外して、持ち込んだので、割引があったのかも。ラッキーですわな。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4.5, ISO 100
そして帰宅。ついでにケーブルガイド用のネジを買って帰ろうとしたけど、ホームセンターには置いていなかった。こうなったら、高木金物か。
この金物屋さんは本当は俺みたいな素人さんはお断りのプロの大工さんの店なんだけど、ネジは1本から売ってくれるし、工具はハンパなものは置いていないし、虎穴に入らずんば虎子を得ずでちょくちょく寄っている店。
今回も、希望のサイズのネジありました!
参考までに申しますと、6mmタッピングビス、長さ12mmです。これでがっちり固定できます。
これでフロントディレーラーの調整をしっかりやるぞ!!
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/200s, f/6.3, ISO 100
ということで、ついに買ってしまいました。メンテナンス用のスタンド。
ここまでやると、アホよなと思うんだけど…
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/200s, f/5.6, ISO 100
今、翡翠丸にはセンタースタンドを付けていて、それを下ろしているときは、クランクが当たってペダルが回せないようになっていて、ギアの調整は、実際に走行して、降車して、いじくって、再度乗車して…と非効率だったから。
あと、チェーンに油を差すときも、スタンドで車体が斜めの時にスプロケットに差すと、余った油がホイールに落ちてしまったり。それが原因でリアブレーキが利かなくなる恐れがあったりと…。
まあ、ちゃんとメンテするなら、こうしたスタンドはあっても悪くないのかなと。
でも作業効率は格段にアップ。5分でフロントディレーラーの調整完了。こんなんだったらもっと早く買っておけば良かったw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/200s, f/5.6, ISO 100
と言うことで、今日の定点撮影。
スタンドがあると、見慣れた自転車が高級な自転車に見えるから面白いw
でも、今後もう容姿は変わらないと思うなぁ。
変えるとしたら、もうボロボロな泥よけを新調する…ぐらいかな?
あとサイクルコンピュータも、新調したいかなぁw
さて、整備終わって、早速乗ってみました。
振れ取りの効果は絶大です。転がり抵抗が全然違う。乗る前、自転車を押すだけで、何か軽くなったかも?と思えるレベル。
ハンドルの位置も自分のイメージどおりになって乗車がしやすくなったし、何より、向かい風で25km/h出せる俺に痺れたw
来ましたねー!1ヶ月の間、あれこれ手を尽くした甲斐があるというものです。
これからもバンバン乗ってやらなくちゃね。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/160s, f/5, ISO 100
さて、雪のせいでずいぶん汚れていましたので洗車しました。車は洗車機にかけるのに、自転車は手洗いですよw
まあ、自転車の洗車機があったら、そこに行きますけどねw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO(トリミング)
1/160s, f/5, ISO 100
すると出てくる息子。
「ボクの自転車は、ボクが洗うんだから!」
ビショビショになりながら、やっておりました。ところで、洗車にヘルメットは必要か?
勢いに乗って家族全員の自転車5台を一気に洗いましたw 5台の自転車の空気を入れると、さすがにバテて、昼寝しました。
さあ、明後日の通勤が楽しみになって参りました。どんな走りしてくれるかな~と?
【2014.3.20追記】
カットしてご満悦だった前カゴですが、ちょっと危険なので、真似するときには十分注意してください。
実は、カゴの手前側、カゴを取り付ける部分の強度を保つために、取り付け部分周辺を残してカットしましたが、その角に、リアブレーキのワイヤーが引っかかるという事態が発生しまして、危うく車に轢かれそうになりました。
車が行き交う細めの道を横断しようとして自転車で待っていたところ、カゴの荷物の重みでハンドルは左側に90度ぐらい曲がっていました。するとリア(左)のブレーキワイヤーがたわみますよね。さらにカゴの中の荷物がそのワイヤーを倒して、リアブレーキのワイヤーは逃げ場を無くして、アールが、かなり右の方に来たようです。そこで車の流れが一旦途切れたので、前進。ハンドルを真っ直ぐに戻しました。
すると、かなり右に行っていたワイヤーが、元の位置に戻ろうと、急に左に移動して、カゴのカットした角の部分に引っかかったのです。
俺は少し抵抗を感じましたが、カゴの荷物が重いからかな?と気にもとめず、左足で地面を蹴り、両足をペダルにのせ…。
イヤ、引っ張られたワイヤーは、しっかりリアタイヤをロックしています。全然前に進まない。身体は前に行く気、バランスを崩してしまいます。転倒寸前!なんとか左足を戻して転倒は避けますが…、最初は何が原因でタイヤが動かないのか分かりません。
当然、さっと横切ると思っていた自動車達は寸前で急ブレーキ!危うく交通事故でした。
とりあえず、動かない後輪の自転車を担いで反対側へ。超はずかしい…。
10秒ぐらいで原因は分かりましたが、この1回のロックでブレーキアウターワイヤーが伸びて(?)すぐにカゴが引っかかるようになりました。
今日なんか2回も。
まあ、ここまで来たら、発進前にワイヤーをちょんと触って、引っかかっていないか確認しながら…って事になる。当面はこれでしのげるが、正直面倒で危険です。
ですので、この方法を真似るときは、カゴの形状の工夫、ワイヤーの取り回しの工夫をして、ブレーキに影響が無いようにしてください。