「そーっすねぇ。うちで購入でないお客様のカーボンコラムカットは、3,500円+税っすね。結構手間もかける作業なんで。」
某ショップに問い合わせて、こう言う回答を貰った。まーね。ブレーキ外して、フロントフォーク外して、カーボンなんで切断にも時間をかけて…で、責任ある仕事をと言うことならば、このくらいの値段はするだろう。でもちょっと躊躇するお値段。
ならばいつものDIYで、って先人のやり方を見たら、皆一様に「ソーガイド」を使用し、金属用の糸鋸で切っているらしい。そういうやり方が常識なんだろう。
でもAmazonでソーガイドと、評判の良い糸鋸を買うと3,000円以上する。それだったら、ショップに頼んだ方が、安心確実だ。
でも、コラムカットごときに日本酒一升瓶が買えるようなお金を使うか?ちょっと微妙。と言うことで、安く上げる方法を考え出すのでした。
(ケチって、こんな事になった事の反省とか?しませんよw)
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 200
今回購入したのはこの3点。
まずはノコギリから。柄があるもの、フレーム付きなんかではなく、刃そのまんまに手元の黒い部分にコーティングして、持ち手としている、簡易的なモノにしました。250円ぐらいだったかな?
柄とか無くって大丈夫か?なんですが、俺が重視したのは刃の材質。金属用の刃には大きく分けて2種類あって、アルミなんかのやわらかい金属用、ステンレスなんかの堅い金属用。
でも、1,000円前後で手に入る糸鋸には、例外なくやわらかい金属用の刃が付いている。俺がこのカーボンコラムを切る上で使いたかったのは堅い金属用の刃。だったら、糸鋸買って、刃を交換して切るという選択肢か、ちょっと奮発して最初から堅い金属用の糸鋸を買わないといけない。
まあ、この手のノコギリは強度が不安って感じもするが、ワンポイントで使うものなんで、この程度でいいのかなと。まあ、用を足さなかったら、良いのを買いに行けば良いだけなんでw
次に左下の瞬間接着剤。これはカーボンの切り口を保護するのに要るんだそうです。
最後に右下の水道用のゴムパッキン。2mm厚、内径28mm。2枚入りです。何に使うかは後で。(勘が良い人は、28mmってので分かるかな?
合計5百円ちょい(税込み)。これで3,500円の仕事が出来るのか!?
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 320
そもそも「コラムカット」ってなんぞや?って人に説明!
コラムってのはフロントフォークから突き出ている棒の部分で、ここにハンドルを取り付けるステムを取り付けます。コラムの高さを調節して、ハンドルの高さを決めるんですが、俺のように、コラムを一番下に取り付けるような、短足前傾野郎(足が短いと、サドルを上に上げようとしても限界があります。それでも前傾になりたい場合、ハンドル位置を下げるしかありません。)は、こんな感じで余ったコラムは機関車の煙突のようになってしまって不格好ですw
今後ハンドルを上げることも無いと思うので、要らない部分を切ろうと。数十gですが、軽量化も出来ますw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 320
ヘッドカバーとスペーサーを外すとこんな感じ写真じゃ分かりづらいけど、カーボンの織り目模様が見えます。
うちのアンカーはコラムの上に載せるタイプ。なので、少々カット面が斜めになっても、ステムの固定に影響ないという優れもの。だけど、このアンカー分を考えてカット量を決めないといけないので、要注意。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 1,250
アンカーを外して現在のカット面を見る…。うーん。前の人、切るの下手くそだったのかな?角が取れてたり、斜めだったり。ソーガイド無しで切ったのかな?
まあいいや。俺がキレイにすれば良いんだから。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 800
とりあえず、カットする位置に印を付けます。今回はステムの高さ=切断面とします。
本来、アンカー面をコラム+スペーサーより3mmぐらい低くしないといけないので、スペーサー無しで固定しようとしたら、コラムの上の面より3mm低いところに線を引くべきなんですが…
初めてなんで、そこまでキワキワを攻めるのが怖いのと、アクセント的な薄いスペーサーを上下に付けるのもアリかなと思って、この位置にします。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 320
そして、フロントフォークをフレームから抜き、切断の準備をします。アレ?ステムが2つも付いている?
そう、これがケチケチテクニック。簡易ソーガイドを作ってやりましたw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 500
見てのとおり、切る位置を2つのステムで挟みます。そこに刃を入れてゴリゴリすれば真っ直ぐ切れるという寸法です。
言うまでも無いですが、ステムは正しく取り付ければ、垂直な面が出ますから、それを2つ組み合わせれば、1本の直線が出来ます。これを切ればソーガイドで切ったのと同じ事と言うわけですわ。
ただ、ステムに傷は付けたくないので、その保護としてゴムパッキンを挟むんです。うちのコラムの径は28.6mm。つまり、ゴムパッキンよりちょっと太い。だから割としっかり目に固定できる。
おー、我ながらナイス発想!
これと同じ事をしてるの誰かいないか探してみたけど、ネットでは見つからなかった。ひょっとして俺オリジナルかも?
何?普通の人はステムを2つも持っていない?そうかもしれないなぁw
一応書いておこう。
この方法でコラムカットするのは自由ですが、何か損失があっても、俺は知りませんw 自己責任でお願いいたします。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
で、コンビニ袋を被せた、ごみ箱の上で、ゴリゴリします。
まずは、この刃でも結構なペースで切れます。しなって切断面が湾曲したりしないか心配してたんですが、ゴムパッキンが良い仕事してくれるので、心配なし。
あと、柄のない鋸で大丈夫かですが、そもそも堅い金属用の刃なので、そこそこの強度があります。力が入らない、入れると力が逃げるなんてことも感じませんでした。逆に力を入れないで淡々と切る方が良いのかもしれません。
あと、大根を切るのではないので、ある程度の長期戦になります。そんな時、重たいツールだと疲れちゃいますが、これは刃だけなので楽勝でした。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 1,000
これを回しながら切っていきますが、ゴムパッキンのお陰で、真っ直ぐ切れますけども、どこまで切れたか確認するのが難しかったりします。
そんな時は、切り口の方から確認することが出来ます。
一般的なソーガイドは、万力に固定したりして、上からガンガン切っていく様ですが、その方法では、切り落とす瞬間にコラム外側のカーボンが欠けたりするらしいです。
こうして回しながら切ると、欠けたとしても、コラム内側に傷が付くので、そっちの方が良いかなと。
あ、私は、両手に怪我防止用のグローブをしました。カーボンを切ると結構な粉が出るので、手を守るのと、鋸に力が入るので、仕事の能率があがります。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 400
切れました!
ネットでは30分ぐらいかかるという情報がありますが、俺は20分ぐらいでした。撮影しながらなので、もし一心不乱に切ってたら、15分ぐらいで切れてたかな?
正直「あっけねーな」って感じです。その次に思ったのは「やっぱDIYっていいなぁ。」って満足感でした。
切り口は鋭利な可能性があるので、お気を付けて。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 1,250
これが切り口です。
なんちゃってソーガイドでこの出来はまずまずでしょう。初体験だし。
ちなみに、最後までつながっていた部分は、左の内側、真ん中よりちょっと上辺りのちょっと傷が入ったように見えるところ。
ここはこの後、金ヤスリで、なめらかにしました。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 400
切ったときに出来たカーボンかす。
輪っかは、要らなくなったゴムパッキンです。
ネット情報では粉が大量に出ると聞いていたので、もうちょっと多いのかと思っていました。
あと、この粉を吸ってはいけないので、マスクをして作業するか、屋外で作業するように言われていますが、俺は口鼻にタオルを巻いて作業しました。
そんな吸い込むような事態にはならなかったですけど
深夜に…我ながら…あ、怪しい…w
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 2,000
で、切断面保護のために瞬間接着剤を塗布。何かをくっつけるのではなく、皮膜を作るだけの作業。
これでコラムカット終了です。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 320
で、取り付けました。上のスペーサーが2mm。下のが3mmです。
かなりスッキリしました!
これをしたからって、走りに何か影響があるわけではないですが、自転車なんて自己満足出来てナンボの趣味ですものw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
で、ハンドルも交換。そしてケーブルの長さも調節します。短すぎるとハンドルを操作する邪魔になるし、長すぎるとRがキツくなり、レバー操作が重くなります。
この辺はセンスの問題!と格好良い事言ってみるw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
コンパクトハンドルにデュアルコントロールレバーを取り付けたところ。
試しに握って見ると、メチャクチャ持ちやすい!
最初っから、このハンドルに到達できてたらなぁw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 800
で、バーテープを巻いてとりあえず完成。5時間ほどぶっ通しの作業にちょっとお疲れですw
コラムが目立たなく、ハンドルも小さくなって、今までの頭でっかちのイメージから脱却。小顔のイケメンになった?
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
コラムのPROが目立つ?
イヤ、ちょっとゴチャゴチャしすぎてw
ライトとか取り付け方法を考え直した方が良いかなぁ?
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 800
前のOGKカブトのバーテープは、巻き癖が付いていたので再利用は不可でした。残念。
と言うことでフィジークのバーテープを巻いたんだけど、メタリックすぎて主張しすぎw
なんか青いイモムシみたいだw
とりあえず、この状態で試運転。
なかなか満足行くポジション。下ハンドルでブレーキ操作するのが簡単になって、走りの幅が広がったような気がします。
…が、もう午後3時を超えてるし。ここは寝ましょうw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/40s, f/2.5, ISO 250
翌日昼過ぎ。
自転車の洗車用に買ったナイロンたわし。
すごく汚れが落ちるらしいが…。
うーん、確かに落ちる。ただ、水だけで洗った場合、落ちた油が、すぐ横に付いちゃうって感じ?手もすごく汚れる。落とした汚れがスポンジに吸われ、それを手で絞る度に、手に汚れが移るんだからw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/200s, f/6.3, ISO 100
洗車完了!
アーンド定点撮影。
洗車したといっても、写真じゃどこがキレイになったかなんて分からないなw
でもバケツの水は真っ黒になっていました。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/200s, f/6.3, ISO 100
太陽光で見る新しいバーテープ。
う、このハデハデ感はどうにかならないか…?盗難防止になるかも?
今まで、タイオガ、OGKカブト、フィジークと3本のバーテープを使ったが、手触り、格好良さ等総合的に見てタイオガが一番良かったな。
今から次の話をするのは何だけど、今度はSILVAにしようw
白に戻すのも良いかなぁ。でもすごく汚れる色でもあるw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/320s, f/8, ISO 100
ちょっと試運転がてら、カメラを持ってポタリング。良い天気なんで、田んぼの緑が良いんです!
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/250s, f/7.1, ISO 100
ああ、やっぱ広角を持っていけば良かったと反省w いつものことですねw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/320s, f/8, ISO 100
水面に映る空の青が良かったので、水辺で撮ってみた。
途中風が吹いて、ハンドルが横を向くというアクシデントがあったりw
下手すりゃ川にドボンでしたw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:1.4 USM
1/800s, f/11, ISO 100
撮影してたら、急に暗くなるので何事かと思ったら、ぶっとい入道雲が影になっていました。
このまま夕立が来るかもと試運転は早めに切り上げて帰りました。…降らなかったけどw
これでかなり俺の理想の自転車になった翡翠丸A。ハンドルって大事だねぇ。
もう不満は、ハンドルのバーテープぐらいなんですけどw
まあ、これで自転車関係の出費は減っていくのかもね。…な訳ないかw
とりあえず、ここまで自転車が熟成してくると、盗難が怖いわ。