7月12日
以前から気になっていた雨竜沼(うりゅうぬま)湿原。
最初にこの存在を知ったのは7~8年前だが、なかなか行くチャンスがなかった。
今年こそ、滞在先からは日帰りで行けそうだし・・・と、おにぎりを持って出掛けた。
8時30分
管理棟に立ち寄ると、「ヒグマに対する注意書き」を渡され、
入山届けの提出を求められた。
「ん?湿原に行くのに入山届け?」と不思議に思ったが、
それが何を意味するのかは・・・登山道に入ってから思い知ったのだ。
私はここに来るまでは「湿原」ということで低地をイメージしていたが、それが大間違い。
登山口から湿原までの高低差300mを3キロの登山道がつないでいる。
それを2時間前後かけて登るのだが(私は2時間30分かかった)
その道には岩がゴロゴロ、おまけにジメジメしているので滑りやすい。
更に、道がぬかるんで湿気が多いので小さな虫(蚊・アブ・ブヨ)が多い
これは明らかに過酷な登山そのものだ
登山途中にある「白竜の滝」
写真では見づらいが、真ん中辺りに綺麗な虹が掛かっていた。
二か所ある吊り橋は、足元が透けて結構なスリル感あり。
この辺りまでは二人とも頑張って登ってはいたのだが・・・
登山道の中間辺りに来た時、夫が「膝が痛いから引き返す」と言い出した。
夫は昨年の赤岳登山の時に膝を痛めたことがあるので、無理は禁物。
私はと言えば・・・せっかく此処まで来たからには一人であっても行くことを選択
登山口で3時に待ち合わせを決めて別れた。
(結局、登山口に辿り着いたのは3時半を回っていたが)
そして、その後の登山道は「険竜坂」と名前がある通り、何と険しいこと!
登山口から湿原入口までの標高差は300メートルしかないのに、暑さもあって相当堪えた
10歩登っては休み、また10歩登っては休みを繰り返し
やっとのことで湿原入り口に辿り着いた
木道に入る前に、湿原の自然環境を守るために沢の水で靴底を洗い
いよいよ湿原に入る
木道の周囲にはワタスゲやエゾカンゾウなどの他に、色とりどりの花が迎えてくれ、
正面に見える南暑寒岳(左)と暑寒別岳(右)には、まだ雪渓が残り、
青い空と連山を水面に映す沼。
右も左も、前も後ろも、空も足元も、何処を見ても美しい。
頑張ってここまで登って来てよかった~と、心から思った。
≪タニウツギ(谷空木)≫のピンク色が美しい。
≪ワタスゲ≫
ここのワタスゲは大きくて、ワタも多い。
≪クロバナハンショウヅル(黒花半鐘蔓)≫
黄色の小さな花は≪ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)≫
黄色の大きな花は≪シナノキンバイ(信濃金梅)≫
≪イワイチョウ(岩銀杏)≫
≪ギョウジャニンニクの花≫だと思う。
≪チングルマの綿毛≫
花ばかりではなく、この湿原の中に大小700もの沼・池塘(ちとう)があり、
その美しさは花に劣らないほど。
晴れ渡り、風もなかったので空が水面に映り込み、その美しいこと!
途中で言葉を掛け合ったご夫婦が
「ここの良さの一つは、人が少ないことなんだよね」と話していた。
平日だったこともあるだろうが、確かに寂しいくらいに人が少ない。
マイペースで歩きたい私にとっては、この上ないこと。
花から、山から、空から、エネルギーチャージ
途中で引き返してしまった夫にも見せてあげたい、
それに、あの人にもこの人にも見せてあげたかった・・・と、みんなの顔が浮かんできた
以前から気になっていた雨竜沼(うりゅうぬま)湿原。
最初にこの存在を知ったのは7~8年前だが、なかなか行くチャンスがなかった。
今年こそ、滞在先からは日帰りで行けそうだし・・・と、おにぎりを持って出掛けた。
8時30分
管理棟に立ち寄ると、「ヒグマに対する注意書き」を渡され、
入山届けの提出を求められた。
「ん?湿原に行くのに入山届け?」と不思議に思ったが、
それが何を意味するのかは・・・登山道に入ってから思い知ったのだ。
私はここに来るまでは「湿原」ということで低地をイメージしていたが、それが大間違い。
登山口から湿原までの高低差300mを3キロの登山道がつないでいる。
それを2時間前後かけて登るのだが(私は2時間30分かかった)
その道には岩がゴロゴロ、おまけにジメジメしているので滑りやすい。
更に、道がぬかるんで湿気が多いので小さな虫(蚊・アブ・ブヨ)が多い
これは明らかに過酷な登山そのものだ
登山途中にある「白竜の滝」
写真では見づらいが、真ん中辺りに綺麗な虹が掛かっていた。
二か所ある吊り橋は、足元が透けて結構なスリル感あり。
この辺りまでは二人とも頑張って登ってはいたのだが・・・
登山道の中間辺りに来た時、夫が「膝が痛いから引き返す」と言い出した。
夫は昨年の赤岳登山の時に膝を痛めたことがあるので、無理は禁物。
私はと言えば・・・せっかく此処まで来たからには一人であっても行くことを選択
登山口で3時に待ち合わせを決めて別れた。
(結局、登山口に辿り着いたのは3時半を回っていたが)
そして、その後の登山道は「険竜坂」と名前がある通り、何と険しいこと!
登山口から湿原入口までの標高差は300メートルしかないのに、暑さもあって相当堪えた
10歩登っては休み、また10歩登っては休みを繰り返し
やっとのことで湿原入り口に辿り着いた
木道に入る前に、湿原の自然環境を守るために沢の水で靴底を洗い
いよいよ湿原に入る
木道の周囲にはワタスゲやエゾカンゾウなどの他に、色とりどりの花が迎えてくれ、
正面に見える南暑寒岳(左)と暑寒別岳(右)には、まだ雪渓が残り、
青い空と連山を水面に映す沼。
右も左も、前も後ろも、空も足元も、何処を見ても美しい。
頑張ってここまで登って来てよかった~と、心から思った。
≪タニウツギ(谷空木)≫のピンク色が美しい。
≪ワタスゲ≫
ここのワタスゲは大きくて、ワタも多い。
≪クロバナハンショウヅル(黒花半鐘蔓)≫
黄色の小さな花は≪ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)≫
黄色の大きな花は≪シナノキンバイ(信濃金梅)≫
≪イワイチョウ(岩銀杏)≫
≪ギョウジャニンニクの花≫だと思う。
≪チングルマの綿毛≫
花ばかりではなく、この湿原の中に大小700もの沼・池塘(ちとう)があり、
その美しさは花に劣らないほど。
晴れ渡り、風もなかったので空が水面に映り込み、その美しいこと!
途中で言葉を掛け合ったご夫婦が
「ここの良さの一つは、人が少ないことなんだよね」と話していた。
平日だったこともあるだろうが、確かに寂しいくらいに人が少ない。
マイペースで歩きたい私にとっては、この上ないこと。
花から、山から、空から、エネルギーチャージ
途中で引き返してしまった夫にも見せてあげたい、
それに、あの人にもこの人にも見せてあげたかった・・・と、みんなの顔が浮かんできた