風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

雨竜沼湿原 2/2 ≪予想外の出来事続出≫

2016-07-23 | 北海道の夏 9年目(2016)

湿原木道から更に30分ほど登った先にある「雨竜沼湿原展望台」からの眺望
湿原の中に大小の沼を一望に眺めることが出来る。

今回のトレッキングでは、最初から予想外のことばかりが起きてしまった
その経緯を反省と共に、今後に生かせるように記しておくことに・・・


駐車場のあるゲートパークへの道路、これが想像もしていなかった悪路。
細く長い砂利道には、「落石注意」「がけ崩れ注意」などの標識多く、
時には崩れかけている場所に赤いロープの注意喚起。
道を間違ったのでは・・・? の不安と共に、車を進めること30分以上。
やっと駐車場についた時にはホッと胸をなでおろしたものだ。


次の予想外は、カメラにバッテリーを入れ忘れていたこと。
前の晩に充電しようとコンセントに入れっぱなしだったのを思い出した。
幸い夫のカメラがあったものの、これもバッテリー残量が少なめ。
「まあ、ないよりマシ」と、貸してもらう。



更に次の予想外は、あまりに険しい登山道。
滑りやすい岩がゴロゴロの急坂を登っているうちに夫の膝が悲鳴をあげて、予想外の途中撤退。
さて私はどうしよう・・と迷ったが、その後は私一人で登ることになった。


そして更に、、険しい登山道は湿気が多く風が通らないので小さな虫が半端なく多い。
ネット付きの帽子を被っていたけれど、顔・首・手の20か所ほど刺されて
痒さと腫れで数日間悩まされてしまった。


更に更に次の予想外は、持参した飲料水が早めに底をついてしまったこと。
帰りに休憩した湿原テラスで、隣り合った中年男性と、大きなリュックを背負った若い男性に、
恥を忍んで水を乞い頂いた。
あれがなかったら、熱中症で倒れていたかも・・・
暑い日の登山には最低1リットルの飲料水が必要だと思い知った。


そして最後の予想外は・・・
沢を渡る時にバランスを崩して後ろに転倒し、水浸しになったこと。
幸いリュックがクッション代わりになったことで強打は免れたし、
暑い日だったので濡れても寒くはなかったし、直ぐに乾いたので助かったが
原因は、浅い沢を甘く見ていたことと、
沢の途中、小さな石の上に立ったままで手袋を外したりと余計な動作をしたからだと思う。
沢を渡る時は用心に用心を重ね、余計な動きはしないに限ることを痛感。



今回は素晴らしい景観の湿原を歩くことはできたが、
想像以上の過酷な登山に、自分たちの体力の限界と老いをつくづく感じた。
もう登山は止めようと、2人の意見が一致。
これからは無理のない範囲で山を楽しもうと決め、
今回は記念すべき(?)「登山をやめる決心日」となってしまった 
その後、夫が「最後にもう一度、裾合平(すそあいだいら)に行きたい」と小さな声で言っているが、無視を通している。
まあ、いい潮時だったのだろうね