風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

水上バスに乗ってキャピラノ吊橋へ

2009-05-15 | カナダ(バンクーバー) (2009)
ホテルの部屋から見える地下鉄バラード駅が気になっていたので、まず朝一番に行ってみた。
周囲は高層のオフィスビルが多いせいか、スーツを着込んだビジネスマンが行き交って、
その多くが片手にコーヒーカップを持って歩いているのがとても目に付く。
そういえば、街中にはスターバックスなどのコーヒーショップがとても多い。

オフィス街を歩いた後はバンクーバー美術館へ。
美術館前の広場には、冬季オリンピックまでの残り日数を示すモニュメントが設置されていた。
表示されているのは、あと303日と。



10ヵ月後のオリンピック開催を目指して、バンクーバーは今、建設ラッシュだ。
その昔、カナダ大陸横断鉄道駅として栄華を誇っていたという旧駅舎の辺りも工事の真っ只中。
古びた旧駅舎のレストランで昼食をとったあとは、そばのシーバス・ターミナルに行ってみることにした。


                            
    

最初は見るだけのつもりだったが、行き交っているシーバスを見ているうちに・・・
「お天気もいいし、船上からバンクーバーの街を眺めるのもいいんじゃない?」と、
急に話がまとまって乗ることに。

このシーバスは、バンクーバーのダウンタウンと対岸のノースバンクーバーを10分程で結ぶ市民の足となっている。
料金は2ゾーンの3.75カナダドル、日本円では300円位。

このチケットで2ゾーンの公共交通(シーバス、電車、バス)が90分の乗り放題なので、
時間内であれば対岸の街をバスで見物し、同じチケットでまた乗って帰れる。
これが更に夕方18:30以降と週末は1ゾーン料金(半額近く)になるというから、
その安さに驚くばかり。

バンクーバー湾は波が静かで、ほとんど揺れない。
背後にはダウンタウンのビル群が、前方にはノースバンクーバーの住宅と背後の山々が眺められ、
ちょっとした湾内遊覧。

シーバスから眺めたカナダプレイス(国際会議場)

対岸のロンズデール・キーまで行くと、真ん前のバスターミナルにバスが停まっている。
その中に、キャピラノ吊橋を通る236番のバスを見つけた。
「折角ここまで来たんだから乗っちゃおう」と飛び乗った。

実は昨日、キャピラノ吊橋へ行くツアーに申し込もうと思ったのだが締め切った後だった。
ついでに軽い気持ちで吊橋までのアクセス方法を聞いていたのだが、
その時のメモが、ここで多いに役立ったという訳。


                                 



キャピラノ渓谷にかかる吊橋は高さ70m長さ137mで、結構揺れてスリリング。

期せずして、キャピラノ吊橋まで来たことに気を良くし、
更に欲を出しグラウス・マウンテンにも行こうと、またバスに乗った。

だがグラウス山のロープウェイ乗り場まで行き着いたものの、乗り場はスキー客の列が出来ていた。
お天気の良い日は、こうして気軽に春スキーを楽しむ人達が、車を走らせてくるらしい。

順番を待つことも考えたが、明日は帰国する日だ。
「頂上まで行かなくても、ここまで来ただけでも十分だよね」と言い合って、
無理はせず引き返すことにした。

山頂まで行くことは出来なかったが、一度は諦めたキャピラノ吊橋にも行けたし、
本当に思いがけない小旅行だった。