風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

オホーツク海に沿って北上  宗谷岬に祈る

2009-10-01 | 北海道の夏 2年目 (2009)
わずか1ヶ月ながらも我が家となった家に別れを告げて、
再び車に満載の荷物を積み込み、オホーツク海に沿って北に車を走らせる。


オホーツクラインにある、神威(かむい)岬


紋別では、流氷科学センターで、マイナス20度のなかでシャボン玉を飛ばす実験に参加。
シャボン玉が凍って薄いガラスのようになり、手の上でコロコロ転がる。
そして、割れる時も、ガラスのように形を残したまま割れていく。
虹色のガラス球は、はかなくて美しかった。

その後は宿泊しながら、
枝幸、浜頓別、ベニヤ原生花園、クッチャロ湖などに寄りながら北上。
そして、宗谷岬に着いた。




宗谷海峡に望む日本最北の地には、アルメリアの花が咲いていた。
この花は和名《ハマカンザシ》と言い、遠く千島に多く咲いているということだ。


                     

この宗谷岬と国道を挟んだ小高い丘の上に、
あの大韓航空機狙撃事故の慰霊塔がある。
大きな鶴が飛び立とうとする姿の慰霊塔には、
269名(日本人は28名)の被害者のかたの名前が刻まれている。



その一人一人の、かけがえのない命が無残にも絶たれてしまった。
その一人一人には、これからの人生があったはず。
その一人一人の気持ちを思うと、そのご家族の慟哭を思うと、
私の胸も疼く。

その名前の中に、
私が力を頂いたご恩のあるかたのご家族の名前を見つけた時、
心が震えた。
涙が流れた。

「安らかに」などの簡単な言葉で片付けられない。
「辛かっただろうね」
「無念だっただろうね」
と、胸が痛む。

ご命日を4日後に控え、手を合わせて祈らせていただいた・・・。 

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