風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

五島列島 ≪民泊体験≫

2016-04-08 | 五島列島の旅
後半のツアーは2泊とも民泊。
農家民宿に泊ったことはあるが、民泊という泊り方は初めての体験。
「お客様としてではなく家族のように過ごしてください」との説明で、
ツアー仲間とはバラバラになって指定の家に分かれての宿泊。

私達2人が案内されたのは畑や林に囲まれた里山だったので、
「五島に泊りながら新鮮なお魚は無し?」と正直ガッカリしていたら、それは嬉しい誤算で
ご主人が冷蔵庫から大きな石鯛を出してきた!

 
ご主人自身は漁業関連のお仕事ではないが、
宿泊客のある日は漁師の友人が持ってきてくれるそうだ。



手際良く捌いて、半身は皮をむいて、半身は皮をつけたまま炙りで。



「新鮮なので厚く切ると食べにくい」との説明で薄めに切って食べたが、確かにコリコリ!
皮を取ったお刺身も美味しいが、炙りは更にコリコリして皮の香ばしさが旨い


 
キビナゴのお刺身も!
大きいお皿はご主人が身を開き、小さなお皿は私が



白菜と大根の鍋に、内臓も取らないままのキビナゴを入れてサッと火を通す。
(火を通しすぎないよう、一度に入れず食べる分だけを入れる)
食べる時は、頭の下を軽く噛んで、頭と中骨を抜いて食べる。
最初は上手くいかなかったが、最後はコツを掴めた。
けれど、もうお腹いっぱい

                        


次の朝は、お醤油に漬けておいたキビナゴを焼いて出してくださった。
キビナゴの刺身や煮付けは食べたことはあるが、鍋に入れたり焼いたりすることはなかった。
関東ではなかなか手に入らないが、たくさん手に入った時は是非作ってみたい。

                        

 
二日目の夕食は筏で釣った魚を囲んでの宴会だったので、民泊での食事はなかった。
が、寝る前のくつろぎ時間に、私のたってのお願いで「かんころ餅」を作ってくださった!

かんころ餅とは五島列島に伝わる郷土食で、干して乾燥させたさつま芋とお餅を混ぜて作るので結構手間がかかるそうだ。
民泊のお宅では多めに手作りし冷凍しているそうで、今回は解凍して焼いたものと、油で揚げたものを2種類。
揚げ油は椿の実から絞ったツバキ油なので、サラッとしているし香りもいい。

かんころ餅の美味しさにも感激したが、ツバキ油を揚げ物にすることにも感激!
山で採ってきた椿の実を精油所に持って行って絞ってもらうそうだ。
野菜は自分の畑で育て、海に行っては新鮮な魚介を手に入れ、油まで作り、夢のような生活がここにある。



最後の日の朝食では、朝からカキ焼き!
何でも食べる私が唯一苦手なのが生のカキ 
でも、焼いたばかりのカキは美味しくて、多分夫よりもたくさん食べたのではないかと・・・ 

                        

 
民泊のお宅の周りは春真っ盛りで、広い畑や林や裏山には花も山菜もいっぱい!
五島固有種のツバキ「玉之浦」や木蓮が咲いて、のどかで豊かな所だった。

最初は心配と緊張で案内された民泊だったが、時間経過と共に心が通い合ってくる。
帰る時は、わざわざ波止場まで見送りに来てくれて、最後はハグでお別れ。
「お世話になりました」
「また来ま~す」

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