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森の忍者・・・(フクロウ)

2024-05-11 11:51:48 | 野鳥写真

森の忍者・・・(フクロウ)

フクロウの画像・・・(各地の画像)

フクロウの幼鳥達・・・(各神社や公園)

イスカの画像・・・(おまけ)

 日本には主に冬鳥として渡来するが、年によって渡来数の変動がある。少数だが北海道や本州の山地で繁殖するものもある。※富士山の裾野林の中では留鳥の傾向もあり、繁殖もしていると思われる。

夜行性・・・(知能は高い)

 夜行性であるため、人目に触れる直接の機会は多くないが、その知名度や知能は高く、「森の物知り博士」、「森の哲学者」などとして人間に親しまれている※木の枝で待ち伏せて音もなく飛び、獲物に飛び掛かることから「森の忍者」と称されることもある

分布・・・(広範囲)

 スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する。温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い

 日本では、九州以北から、四国、本州、北海道(亜種エゾフクロウ)にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山などに生息する※大木があり樹洞がある寺社林や公園で見られることがある

 日本には亜種エゾフクロウ、トウホクフクロウ、ウラルフクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの5亜種が分布し、北の亜種ほど体色が白っぽく、南の亜種ほど暗色である

 分類は諸説あり例として10亜種を認めているが、一方2016年では亜種モミヤマフクロウを認めずに8亜種を認めている。日本産鳥類目録 改訂第7版でも少なくとも日本産の亜種間でも分布の境目は不明瞭で、検討が必要としている。以下の分類・分布は和名・日本産亜種の分布は日本産鳥類目録 改訂第7版に従う※よく分からないのが現状のようです。

フクロウの生態・・・(夜行性)

 単独またはつがいで行動し、渡りは行わない。夜行性で昼間は樹洞や木の横枝などで殆んど動かず目を閉じて休息している。夕方から活動を始めるが、日中に行動することもある※冬場の獲物が少ない時や強風や雨天が続いた場合は昼間でも狩りを行ったり、保存した獲物を食べる。

 日中木の枝でじっとしている時にカケス等の他の鳥に騒ぎ立てられて、他の場所へ逃げ出すこともある森林内の比較的開けた空間や林縁部などの樹上で獲物を待ち伏せて、首を回しながら小動物の立てる物音を察知し獲物を見つけると羽音を立てずに軽やかにふわふわと直飛し獲物に近づく※足の指を広げて獲物の背中に突き立て、獲物を押さえつけて締め殺す

 目は人間の10-100倍ほどの感度があるとみられていて、目で遠近感をつかめる範囲は60-78度と広いが、視野は約110度と狭く、これを補うために首は上下左右約180度回り、真後ろを見ることができる※体を動かさずに首だけで約270度回すことができる

 発達した顔盤は小さな音を聞くアンテナとしての機能があり。左右の耳は大きさが異なり位置も上下にずれているため、音源の位置の方向と距離を立体的に認識することができる※聴覚が聴覚が発達しており、音により獲物の位置を特定し、雪の下にいるノネズミや地上付近のトンネル内を移動しているモグラやミミズを仕留めることができる

名前の由来・・・(和名の由来)

 和名は、毛が膨れた鳥であることに由来する、鳴き声に由来する、昼隠居(ひるかくろふ)から転じたなどの説がある。異名として、福来朗、不孝鳥、猫鳥、ごろすけ、ほろすけ、ほーほーどり、ぼんどりなどがある。古語で飯豊(いひとよ)と呼ばれていた。※日本と中国では、梟は母親を食べて成長すると考えられていた為「不孝鳥」と呼ばれる

人間との関係・・・(森の知恵袋)

 ギリシャ神話において、フクロウは女神アテーナーの象徴であるとされる。知恵の女神アテーナーの象徴であることから転じて知恵の象徴とされることも多い。ミネルヴァのフクロウもその一例である。※民話や童話においては、森林の長老や知恵袋の役割としてフクロウがしばしば登場する。

 一方東洋では、フクロウは成長した雛が母鳥を食べるという言い伝えがあり、転じて「親不孝者」の象徴とされている。唐朝の武則天は政敵を貶める目的から政敵の遺族の姓を「蟒」(ウワバミ、蛇の一種)と「梟」に変えさせている。「梟帥」や「梟雄」は荒々しい人、盗賊の頭目を意味する(『日本書紀』は朝廷に従わない地域の長を意味する「タケル」に「梟帥」の字をあてている)。獄門の別名を梟首と言う。 その一方で前述のように縁起物とされ、フクロウの置物も存在する。※また諺の一つに「フクロウの宵鳴き、糊すって待て」というものがある。※宵にフクロウが鳴くと明日は晴れるので、洗濯物を干せという意味

 初列風切羽の外弁の縁ギザギザの鋸歯状の構造には消音効果があり、新幹線500系電車の翼型パンタグラフに取り付けられたボルテックスジェネレーターは、このフクロウの羽根の構造を参考にして開発されている。※カワセミの嘴も新幹線の500系の先頭車両の流線型に参考にされたなど、フクロウやカワセミ等が構造や開発の基本になっている。

フクロウと接する場合の注意事項・・・(フクロウに背中を見せないこと)

 フクロウの雛が巣から落ち、巣穴や巣箱に戻そうとする場合などは、決してフクロウに背中を見せない様にしないと、フクロウが襲ってくることもあり、あの爪で首筋の大動脈を搔っ切られることも予測しておかなければならない。※致命的な傷を負うことにもなり兼ねないので、最大限の注意を払うことにするようにと教えられました。※大きなフクロウはもとより小さなコノハズクも同じように考えていた方が宜しいかと思います。

 

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