高知の近藤印で購入。
桂月は初めて飲む。58%精米だが純米酒だという。米が吟の夢だからか、純米吟醸ではなく純米なのだろうか。
相川というのは土佐郡土佐町のエリアの名前らしい。相川誉は米の品種ではなくエリアの名前からきているのだろう。
香りは意外と甘い香りで、山田錦のような涼やかな香りだ。
飲んでみると、発泡を感じさせる刺激感があり、酸味のある涼しげな甘味、そして味全体としてはしっかりしていて濃いともいえる。比較的高音なさわやかさだ。
さっぱりした甘味でジューシー。鼻の奥でいい意味での生臭さが感じられる。これは広島の酒でいうウニっぽいと感じられるものかもしれない。それが味覚の組み合わせによって好印象となる。酸味の混ざった涼やかな甘味とそれが濃い味となると、ウニっぽさもアクセントとなり好印象。
後味は飲み込んだ後、だいぶん経ってから高知の酒らしいドライな感覚が出てくる。これもまたある意味ウニっぽさの別の面なのかもしれない。
これはなかなかうまい。
超王禄と比べると、王禄が中音なのに比べこちらはそれより高音だ。酸味も充実している。
20190823追記。
久々に飲むが、口に含んだ瞬間、たまに飲む時のしかも試飲コーナーで知らない銘柄の一押しを飲んだ時のような、フレッシュで「ああ、地酒を飲んでいる」という感覚があった。
大概はその感覚も後味によって「ん?やはり土着的な普通酒か?」というような残念な印象はなく、失望させない味だ。
さらに飲むと、学生時代に地酒の揃えが売りの居酒屋の酒を飲んだ時のような感じがしないでもない。
キャップには月のプリント