医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

足利事件再審 裁判長が菅家さんに謝罪

2010-03-26 23:11:03 | 法曹界
 足利事件の再審判決公判で宇都宮地裁の佐藤正信裁判長は、菅家利和さん(63)への無罪言い渡しの最後に、「菅家さんの真実の声に十分に耳を傾けられず、17年間の長きにわたり自由を奪ったことを再審公判を担当した裁判官として謝罪します。申し訳ありませんでした」と述べ、佐藤裁判長以下裁判官3人が起立し深々と頭を下げた。

 佐藤裁判長は、判決言い渡し後、「事件につきまして自戒の意味を込めて菅家さんに謝罪させていただこうと思います」と述べ、謝罪を始めた。裁判官3人で頭を下げた後、佐藤裁判長が「二度とこのようなことを起こしてはいけないとの思いを強くしました。今後の菅家さんの人生に幸多きことをお祈りします。菅家さんの思いを胸に刻み、再審公判を終わります」と述べ、閉廷を告げた。

 菅家さんは裁判長の言葉に黙って頭を下げた。

2010年3月26日11時49分配信 産経新聞

元家裁書記官に懲役11年=判決文偽造、預金詐取-さいたま地裁

2010-03-25 23:57:29 | 法曹界
実在しない人物の戸籍を作った上、判決文を偽造し、債権者を装って銀行預金や供託金をだまし取ったとして、詐欺や虚偽公文書作成などの罪に問われた元京都家裁書記官広田照彦被告(37)の判決が25日、さいたま地裁であり、田村真裁判長は「悪質さ、大胆さは前代未聞」として、懲役11年(求刑懲役15年)を言い渡した。
 田村裁判長は「職務上知った個人情報を悪用し、綿密な準備の下に敢行した」と指摘。「裁判所に対する国民の信頼を失墜させ、司法制度の根幹を揺るがしかねない」と述べた。 

3月25日15時30分配信 時事通信

法曹関係者の言語道断の事件が多発している。
検察官とは思えない破廉恥行為をする者、法律を悪用し陰で悪事をはたらく書記官。法曹界は腐っていると言わざるを得ない。

名古屋高検検事に罰金 盗撮事件で簡裁略式命令

2010-03-21 18:29:44 | 法曹界
 名古屋高検の梁取一夫検事(44)が女性のスカートの中を盗撮しようとした事件で、名古屋区検は19日、同検事を愛知県迷惑防止条例違反罪で略式起訴し、名古屋簡裁が罰金50万円の略式命令をだした。
同検事は罰金を即日納付した。名古屋高検は同日、同検事を停職3ヶ月の懲戒処分とした。同検事は辞職願を提出している。

2010年3月20日 日本経済新聞 夕刊

弁護士頼らず勝訴 医療法人に支払い命令

2010-03-21 18:23:23 | 傍聴記
 矯正治療を受けても歯並びが良くならなかったのは歯科医の治療が不適切だったためとして、千葉市稲毛区に住む無職女性(38)が、歯科医院を開設する医療法人を相手取り、治療費や慰謝料など計140万円の支払を求めた訴訟の判決が19日、千葉地裁であった。

 菅原崇裁判長は「十分な説明を尽くすことなく治療を行なった」として、同法人に治療費と慰謝料など計約100万円 の支払いを命じた。

 女性は2008年8月、弁護士を立てずに提訴。判決を受け「医者や弁護士は委任契約だが、その歯医者に裏切られた。弁護士も信用ならないと思い、自分で六法全書を買ったりインターネットで調べた。裁判で認められて満足」と話した。
 
 判決で菅原裁判長は、歯科医の治療自体に過失はなかったと認定。一方で、歯科医の選択した治療では、女性が期待する効果を実現するのは困難で、その説明をしていれば、女性は治療を受けなかったとした。

2010年3月20日 千葉日報

H歯科クリニック(若葉区) 判決

2010-03-19 20:59:24 | 傍聴記
歯列矯正治療の過誤として、金101万円の損害賠償額の認容判決が出されました。

かなり驚きの患者さんによる本人訴訟の判決でした。